不要になって手放す車だけど、自分がずっと今まで乗ってきた車が、引き取られた後どうなるのか気になるという方は多いでしょう。
廃車後はすべてスクラップになると思われる方もいらっしゃいますが、実はすべての車がスクラップというわけではありません。具体的に、廃車後の車はどうなっていくのでしょうか?こちらで解説します。
廃車後のルート
廃車引き取り業者は、できる限り引き取りした車をその車に一番合った方法で次の販路に乗せるように動いています。そのため、特にその販路が豊富である業者であれば、どんな状態のお車でも引き取ることが可能になっているのです。事故車や故障車など、動かない車や再利用できる箇所を探すことが難しい車であっても、豊富な販路次第で引取りが可能です。こちらでその販路について、ご紹介したいと思います。
中古車として国内で販売
まず一つ目は中古車として国内で販売をするという販路です。廃車といっても、もう使えない車ばかりが廃車にされるわけではなく、中古車としてまた違うユーザー様の元で活躍してくれるものもたくさんあります。
日本国内では、とりあえず走ればいいという考えではなく故障が起きない状態を求められる方が多いので、走行距離が短く年式も新しい車が好まれます。古くなっていけばいくほど経年劣化も起こりますし、故障や不具合もどうしても増えてきてしまいます。
また製造より13年経過のガソリン車となると税金も高くなってしまうので長く乗り続けたい方には中古車としては不向きと言えます。
そういったことから、走行距離が100,000キロを超えていないお車や、製造より10年経過していないお車が国内で中古車として販売されていきます。また手放す側のお客様は、中古車高価買取の基準として、10年未満・走行距離100,000キロ未満というのがありますので、少しでも高く買い取ってもらいたいとお考えの場合はその基準を超えないうちに手放すほうが良いかもしれません。
海外の色々な国へ輸出

次の販路として、海外の色々な国へ輸出をする方法もあります。
海外で日本製中古車の人気が非常に高いことはご存知でしょうか?例えばニュージーランドでは車を購入される方のほとんどが中古車を選ばれ、また日本と同じ右ハンドルの国ということもあって、常に日本からの中古車輸出先ランキングの上位に入っています。
他にもアラブ首長国連邦なども日本からの輸出台数の多い国になっています。世界的には左ハンドルの車しか走ることができない国のほうが多いので右ハンドルの日本車は不利な気がしますが、アラブ首長国連邦では右ハンドルの日本車を左ハンドルに変えて、日々たくさんの日本製中古車を他の中東諸国やアフリカ諸国などに輸出しています。そういったことから日本製中古車は世界中で愛されていると言えるでしょう。
日本では走行距離が100,000キロを超えた車や10年経過した車などは避けられる傾向がありますが、海外の人たちは国や地域次第で走行する距離自体が元々長いこともあり、走行距離が多い車や古い車でも需要があります。日本国内で中古車で再販できない車でも、海外では需要があることも多いのです。
パーツとして販売(国内・海外)
次にご紹介するのは、引き取りをした車のパーツを取り出して販売する販路です。廃車の中には、事故車や故障車などもたくさん含まれています。事故車や故障車などはそのまま走ることができない場合が多いのですが、そういった車でもまだ使える部分もたくさん残っていますので、丁寧に分解してパーツとして販売ができます。
国内でのパーツ販売はもちろんですが、海外のユーザーの中には自分で修理をしようと思って部品を探していて、自分の国ではどうしても手に入らないため、わざわざ日本までパーツを買いに行く方もいます。もしかすると日本車のパーツは海外でのほうが需要が高いかもしれません。パーツを必要としている海外のユーザーが多いことを見越して、パーツの輸出も積極的に行っている業者もあります。
リサイクルへ
最後に、パーツだけでなく、資源として車の素材を取り出して再利用する販路があります。
事故で大破した車両など、車やパーツとしての再販が難しいものは、資源としてリサイクルされることになります。車は様々な資源を組み合わせて作られていますが、それを一つ一つ丁寧に分解し、資源ごとにまとめてリサイクルするのです。リサイクルされた資源は、また新しい車の部品に使われる原材料になったり、車とは異なる他のものに生まれ変わったりしますが、どれも私たちの普段の生活に役立つものばかりです。例えば断熱材であったり、道路に使用される石、燃料に使われることもあります。
まとめ
廃車にはその後、どのような販路があるのかご紹介しました。
上記のような販路を豊富にもっている廃車引き取り業者を選んで廃車を引き渡すと、利益があるため廃車を買い取ってもらうことが可能になります。
廃車をするか悩んでいる方は、廃車後の販路が豊富な業者に依頼してみると良いでしょう。