令和4年9月27日に、対象期間に製作された三菱ふそうのふそうスーパーグレートの計154台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出された三菱ふそうの詳しい情報についてご紹介いたします。
三菱ふそう令和4年9月27日リコール情報
令和4年9月27日にリコール届出がされた三菱ふそう対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
三菱(ふそうスーパーグレート)令和4年9月27日リコール届出(届出番号:5207)の対象車
令和4年9月27日にリコール届出がされた三菱「ふそうスーパーグレート」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:三菱ふそうスーパーグレート
型式:2PG-FS74GZ
対象期間:平成30年3月28日~令和3年6月14日
車台番号:FS74GZ-500069~FS74GZ-530006
リコール対象車台数:45台
型式:2PG-FS74HZ
対象期間:平成29年11月3日~令和4年6月14日
車台番号:FS74HZ-500675~FS74HZ-540891
リコール対象車台数:96台
型式:2PG-FS75HZ
対象期間:平成30年12月17日~令和4年6月3日
車台番号:FS75HZ-500079~FS75HZ-540049
リコール対象車台数:13台
三菱「ふそうスーパーグレート」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされた三菱ふそう(ふそうスーパーグレート)の不具合の部位はその他(フロントフェンダフラップ ) です。
不具合の原因は、大型トラック4軸車輌の左前後輪フェンダフラップにおいて、設計検討が不適切なため、走行時にフェンダフラップと樹脂製尿素水タンクが干渉し続けることがあります。そのため、走行振動などで尿素水タンクに削れが生じ、最悪の場合、尿素水タンクに穴があき尿素水が漏れだすおそれがあります。
改善措置として、全車両、左前後輪フェンダフラップの振れ止めを追加取り付けする。尿素水タンクの点検をおこない、削れがある場合は尿素水タンクを交換します。
市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は2件、事故の有無は無となっています。
三菱「ふそうスーパーグレート」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったふそうスーパーグレートは、三菱ふそうトラックバス株式会社が製造販売している大型トラックです。最新の高度運転支援機能『アクティブ・ドライブ・アシスト2』を搭載していて、車線逸脱防止やレーンキープなど輸送中のドライバーの運転操作をサポートする技術が搭載されています。こちらでは三菱ふそうスーパーグレートの安全運転機能について詳しくご紹介します。
ふそうスーパーグレートに搭載される安全運転機能とは
ふそうスーパーグレートを運転するドライバーとその周囲の歩行者、また対向車や先行車、後続車などの他車のドライバーの安全のためにも、安全運転サポート機能は大切なポイントです。
現行のふそうスーパーグレートには、アクティブ・ドライブ・アシスト2といって、アクセル・ブレーキ・ステアリングの運転操作をサポートするシステムが搭載されています。これは、ふそうスーパーグレートの周囲に取り付けられている高精度のレーダーとカメラによって周囲の情報を得て、的確に分析することで状況を判断し、ドライバーの運転操作をサポートすることで、例えば長距離移動で長時間運転するドライバーの疲労軽減と、事故のリスクを低減することにつながります。
また、メーカーオプションにはなるものの、アシスト・ドライブ・アシスト2には、エマージェンシー・ストップ・アシストシステムを設定することが可能です。このシステムは、ドライバーが走行中に体調急変となり意識がもうろうとしているなど、運転操作ができなくなった場合(ステアリングから両手が離れている)に作動するシステムで、モニターと音による警告を60秒間行い、もしもドライバーの反応がなければ、同一車線内で車両を減速し、緊急停止させるシステムとなっています。停止方法は、急停止ではなく減速によるもので、ハザードとホーンで後続車に知らせながら停止するシステムとなっています。