令和5年4月6日に、対象期間に製作されたマツダのCX-60等の計10,682台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされたマツダの詳しい情報についてご紹介いたします。
マツダ令和5年4月6日リコール情報
令和5年4月6日にリコール届出がされたマツダ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
マツダ(CX-60等)令和5年4月6日リコール届出の対象車
令和5年4月6日にリコール届出がされたマツダ「CX-60」等の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:マツダ CX-60
型式:3CA-KH3R3P
車台番号:KH3R3P-100013~KH3R3P-108499
対象期間:令和4年7月5日~令和5年1月21日
リコール対象車台数:①6,220②7,627③7,874
型式:3DA-KH3P
車台番号:KH3P-100016~KH3P-103470
対象期間:令和4年11月19日~令和5年1月23日
リコール対象車台数:③2,012
型式:5LA-KH5S3P
車台番号:KH5S3P-100005~KH5S3P-100642
対象期間:令和4年10月19日~令和5年1月20日
リコール対象車台数:③606
型式:5BA-KH5P
車台番号:KH5P-100025~KH5P-100376
対象期間:令和4年12月15日~令和5年1月21日
リコール対象車台数:③190
マツダ「CX-60」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたマツダ(CX-60)の不具合の部位
- 動力伝達装置(トランスミッション制御コンピュータ)
- 電気装置(インバータ)
- 電気装置(コンビネーションメータ)
当該部位でおこる不具合の状況及びその原因
- トランスミッション制御コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、変速時やEV走行からのエンジン再始動時に、強めにブレーキを踏むと締結しているクラッチが解放しないことがあります。そのため、エンジン回転が低下し、最悪の場合エンストするおそれがあります。
- 電力変換装置(インバータ)において、制御プログラムが不適切なため、プッシュボタンスタートをオフした直後にオンするとインバータが起動しないことがあります。そのため、アイドリングストップ後にエンジンが再始動できない。また、バッテリーへの充電が停止するため、充電警告灯が点灯し、最悪の場合エンストするおそれがあります。
- コンビネーションメータ(フル液晶タイプ)において、制御プログラムが不適切なため、メータの液晶画面を表示するための起動制御が完了できないことがあります。そのため、速度計や警告灯等が表示できないおそれがあります。
改善措置の内容
- 全車両、トランスミッション制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、インバータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
- 全車両、コンビネーションメータの制御プログラムを対策プログラムに修正します。
海外市場からの報告による発見となり、不具合の発生件数は①12件、②4件、③1件、事故の有無は①②③無しとなっています。
マツダ「CX-60」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったマツダのCX-60は、マツダのクロスオーバーSUV商品群の拡充化のため2022年9月15日に発売開始したクロスオーバーSUVラージ商品群のひとつのマツダの新型SUVです。マツダCX-60は、日本で初めてドライバー異常時対応システム(DEA)を導入しました。こちらではマツダのCX-60に搭載される最新の安全技術、ドライバー異常時対応システム(DEA)について、くわしくご紹介します。
マツダCX-60導入のドライバー異常時対応システム(DEA)とは
マツダのCX-60の国内仕様車に導入された『ドライバー異常時対応システム(DEA)』とは、どんなシステムになっているのでしょうか。ドライバー異常時対応システム(DEA)は、ドライバーが心臓や脳の血管、てんかんなど脳神経や低血糖等の疾患により意識喪失した時に、ドライバーの運転が継続できないとシステムが判断した場合、車が自動で減速停止し、緊急通報まで繋げる先進安全技術となっています。
ドライバー異常時対応システム(DEA)は、2023年3月23日に、第55回市村賞の市村産業賞功績賞を授賞しました。市村産業賞功績賞は、優れた国産技術を開発することで、産業分野の発展に功績・貢献をした技術開発者が受賞する賞で、マツダ社内の開発者3名が『運転者の体調を見守り、安全を支えるドライバー異常時対応システム』をテーマに今回受賞となりました。