令和4年6月3日に、対象期間に製作されたトヨタ自動車のノアの計18,784台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたトヨタ自動車の詳しい情報についてご紹介いたします。
トヨタ自動車令和4年6月3日リコール情報
令和4年6月3日にリコール届出がされたトヨタ自動車対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
トヨタ自動車のノア 令和4年6月3日リコール届出(5162)の対象車
令和4年6月3日にリコール届出がされたトヨタ自動車「ノア・ヴォクシー」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名: トヨタ ノア・ヴォクシー
型式:6AA-ZWR90W
対象期間:平成27年5月7日~令和4年3月12日
車台番号:ZWR90-0001001~ZWR90-0013587
リコール対象車台数:12,560台
対象期間:令和3年12月1日~令和4年5月24日
車台番号:ZWR90-8000000~ZWR90-8003037
リコール対象車台数:3,030台
型式:6AA-ZWR92W
対象期間:令和3年12月1日~令和4年5月19日
車台番号:ZWR92-0001001~ZWR92-0001074
リコール対象車台数:74台
型式:6AA-ZWR95W
対象期間:令和3年12月1日~令和4年5月25日
車台番号:ZWR95-0001001~ZWR95-0004128
リコール対象車台数:3,120台
トヨタ自動車「ノア」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたトヨタ自動車ノアの不具合の部位は、制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ) です。
不具合の状況及び原因は以下です。
運転支援装置のPDA(プロアクティブドライビングアシスト)において、制御プログラムが不適切なため、PDAによる減速制御中にブレーキペダルを操作すると、制御終了後もブレーキが作動したままとなる場合があります。そのため、加速不良が発生し、そのままの状態で使用を続けると、ブレーキ過熱により発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
※PDA(プロアクティブドライビングアシスト)とは周辺環境と運転状況に応じて、車両減速と操舵を支援するシステムのこと
改善内容としては、全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正します。また、ブレーキ関連部品を点検し、過熱による異常が認められた場合は交換します。
市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は8件、事故の有無は無しとなっています。
トヨタ自動車「ノア」とはどんな車?
今回リコールの届出があったトヨタのノアは、トヨタ自動車が2001年から製造販売しているミニバンタイプの乗用車です。以前はヴォクシー・エスクアィアと姉妹車がありましたが、現在はヴォクシーのみ姉妹車として同時に販売されています。2022年1月にフルモデルチェンジがあり、現行は4代目ノアとなっています(※スズキへOEM供給される姉妹車ランディは同年8月から販売)。こちらでは現行モデルの4代目ノアについて、詳しくご紹介します。
トヨタのノアは、ファミリーカーにも大人気のミドルサイズミニバン
トヨタのノアは2022年1月にフルモデルチェンジを行いました。フルモデルチェンジ以前も新車販売台数は多い車種となっていましたが、8月現在も売れ行きは下がっていません。2022年1月~6月の半年間の新車販売台数は23,642台で、普通乗用車ブランド通称名別の半年間の販売台数ランキングでは、13位となっています。4代目ノアはハイブリッド車モデルとガソリン車モデルが同時発売されており、ハイブリッド車の燃料消費率は、23.0km/L、ガソリン車は15.0km/Lです
4代目ノアのボディサイズは、全長4,695mm、全幅1,730mm、全高1,895mmです。ホイールベースは2,850mmで、3列シートのミニバンになっています。3列目のサードシートは跳ね上げてラゲージスペースにアレンジすることも可能です。また、後席をフラットにソファモードにすれば、車停止時に車中泊や休憩スペースにすることも出来ます。2列目セカンドシートはロングスライドで移動出来るため、足を伸ばしてゆっくりと着座することも可能になっています。