令和2年10月2日に、対象期間に輸入されたボルボS60・V60・XC60計2,691台とXC60計8,740台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされたボルボの詳しい情報についてご紹介いたします。
ボルボ令和2年10月2日リコール情報
令和2年10月2日にリコール届出がされたボルボ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
ボルボS60・V60・XC60令和2年10月2日リコール届出の対象車
令和2年10月2日にリコール届出がされたボルボS60・V60・XC60の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:ボルボS60
型式:LDA-FD4204T
対象期間:平成27年6月16日~平成28年7月26日
車台番号:YV1FSA8RDG2390206 ~ YV1FSA8RDH2422840
リコール対象車台数:362台
車名通称名:ボルボV60
型式:LDA-FD4204T
対象期間:平成27年6月16日~平成28年8月26日
車台番号:YV1FWA8RDG1285143 ~YV1FWA8RDH1337238
リコール対象車台数:1,151台
車名通称名:ボルボXC60
型式:LDA-DD4204TXC
対象期間:平成27年6月16日~平成28年8月15日
車台番号:YV1DZA8RDH2000095 ~YV1DZA8RDG2927609
リコール対象車台数:854台
車名通称名:ボルボV60クロスカントリー
型式:LDA-FD4204T
対象期間:平成27年7月31日~平成28年7月26日
車台番号:YV1FZA8RDG1004652 ~ YV1FZA8RDH1024265
リコール対象車台数:324台
ボルボS60・V60・XC60の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたボルボS60・V60・XC60の不具合の部位は、エンジン冷却装置のブリーダーホースです。
不具合の原因は、エンジン冷却装置の設計時にエア抜きの設計が不適切であったことが要因とわかりました。そのため、エンジン冷却装置の修理等により冷却水を再充填する際に、専用特殊工具を使用しない場合は、冷却装置内からエア抜きが出来ない可能性があります。エア抜きが出来ないと冷却が不十分になってしまい、最悪の場合はエンジンルームが火災に至る恐れがあります。
改善内容としては、全車両の冷却装置にエア抜きのホースを追加します。
本国メーカーからの情報による発見のため、不具合の発生件数は0件、事故の有無も0件となっています。
ボルボXC60の令和2年10月2日リコール届出の対象車
令和2年10月2日にリコール届出がされたボルボXC60の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:ボルボXC60
型式:DBA-UB420XC
対象期間:平成29年7月12日~令和2年4月27日
車台番号:YV1UZ10MCJ1000959 ~ YV1UZA2MCL1560611
リコール対象車台数:2,432台
型式:DBA-UB420XCA
対象期間:平成29年7月12日~令和2年1月6日
車台番号:YV1UZ10MCJ1000934 ~YV1UZ10MCL1503935
リコール対象車台数:212台
型式:DLA-UB420XCPA
対象期間:平成29年7月12日~令和1年8月5日
車台番号:YV1UZBRMDJ1000974 ~YV1UZBRMDK1392499
リコール対象車台数:112台
型式:LDA-UD4204TXC
対象期間:平成30年1月15日~令和2年7月29日
車台番号:YV1UZA8MCJ1042850~ YV1UZA8MCL1597973
リコール対象車台数:4,747台
型式:LDA-UD4204TXCA
対象期間:平成30年1月15日~令和2年7月29日
車台番号:YV1UZA8MCJ1043298 ~YV1UZA8MCL1597939
リコール対象車台数:692台
型式:5AA-UB420TXCM
対象期間:令和2年1月27日~令和2年7月29日
車台番号:YV1UZL1MCL1512224~YV1UZL1MCL1598085
リコール対象車台数:373台
型式:5AA-UB420TXCMA
対象期間:令和2年1月27日~令和1年3月18日
車台番号:YV1UZL1MCL1512164~YV1UZL1MCL1545438
リコール対象車台数:119台
型式:5LA-UB420XCPA
対象期間:令和1年8月5日~令和2年7月29日
車台番号:YV1UZBRMDL1411658~YV1UZBRMDL1589987
リコール対象車台数:53台
ボルボXC60の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたボルボXC60の不具合の部位は、窓ふき器(フロントワイパーアーム)です。
不具合の原因は、フロントワイパーアームの固定ナットの締め付けトルクの設計値が不適切であることがわかりました。そのため、フロントワイパーアームの固定ナットが緩む可能性があります。フロントワイパーアームの固定ナットが緩むと、窓ふき機能が低下してしまい、必要な視野を確保できない恐れがあります。
改善内容としては、全車両の左右フロントワイパーアームのナットを適正なトルクで締めなおします。
市場からの情報による発見のため、不具合の発生件数は5件、事故の有無は0件となっています。
ボルボXC60とはどんな車?
今回リコールの届け出があったボルボXC60は、ボルボ・カーズから販売されているSUVです。ボルボXC60とはどのような車なのでしょうか。
ボルボXC60は量産車世界初の低速衝突被害軽減ブレーキを搭載
ボルボXC60を販売しているボルボ・カーズは、スウェーデンにある自動車会社です。1927年に乗用車製造を開始したボルボ・カーズの企業理念は「ボルボ設計の基本は常に安全でなければならない」を基にしていることから、安全装備の開発や事故調査の実施、設計へのフィードバックを行う企業方針があります。また北欧メーカーだからこその視点で、運転中のヘラジカとの衝突対策を開発段階から考慮されていることもあり「世界一安全なファミリーカー」と1944年に評価されています。ボルボXC60も、量産車世界初となる低速用衝突被害軽減ブレーキである「シティセーフティー」が標準装備されました。ただし、日本市場への導入には国土交通省の説得が必要だったため、1年半の時間を掛けて関連法規を変更し導入が出来ています。