廃車手続きは車の種別ごとに異なり、手続きをすべて完了するには車の引取り・解体・書類手続きが必要です。こちらでは、普通自動車と軽自動車それぞれの廃車手続きの流れについて解説します。
普通自動車の廃車手続きの流れ
普通自動車の廃車の際に役立つ、廃車手続きの流れをこちらでご紹介します。
車を解体し、永久抹消登録をする流れを解説しています。基本的には軽自動車の廃車の流れと変わりはありませんが、書類の手続きを行う場所が異なり、運輸支局となりますのでご注意ください。
普通自動車の廃車手続きの手順3ステップ
【STEP.1】廃車予定の普通自動車の引き取りを依頼
事故や故障により動かなくなった車や、車検の切れてしまった普通自動車を廃車する場合、ご自分で運転をして車を移動させることが出来ません。そのため、車処理を行っている専門業者へ持ち込み以外の方法で車を移動する必要があります。車を運搬するには、レッカー会社やロードサービスへ依頼します。車の運搬先を廃車解体業者に依頼するか、廃車買取業者へ運ぶか次第で廃車の引取りに必要な費用は変わってきます。
【STEP.2】廃車解体業者で車本体の解体を依頼
廃車予定の普通自動車が不動車や故障車で中古車としての再販が出来ない時や、再販価値が低い低年式車や多走行車の場合、中古車買取では値段が付きづらく不要になった車は解体し、永久抹消登録を行うことになります。この「永久抹消登録」は、廃車の解体工程をすべて行い、解体報告をリサイクルシステムで上げてから行うことが出来ます。
平成17年に定められたリサイクル法により廃車の解体処理を行うことが出来る廃車解体業者は都道府県知事の認可を受ける必要があり限られています。また、この廃車解体の依頼を行う時に廃車手続きに必要な車のナンバープレートも合わせて取り外してもらうよう依頼しましょう。
【STEP.3】普通自動車の廃車の書類手続きは管轄の運輸支局へ
普通自動車の廃車手続きは、管轄の運輸支局にて行います。こちらでは、自動車を解体し永久抹消登録を行う時に必要な書類についてご紹介します。
必要書類
- 自動車検査証(車検証)
- リサイクル券(解体報告日と移動報告番号)
- ナンバープレート 前後2枚
- 所有者の印鑑登録証明書(取得から3ヵ月以内)
- 印鑑(実印)
上記書類を用意し、管轄の運輸支局において手続きを行います。
普通自動車の廃車手続きの注意点
車検の有効期間が一か月以上ある場合は、期間内に永久抹消登録を行うと重量税、自賠責保険料金などの車を所有する上で前もって支払っていた未使用の金額が還付されます。そのため、不要になり使わなくなった車がある場合は速やかに廃車手続きを進めましょう。手続きを運輸支局で終えた後、自賠責保険の解約手続きは保険会社への対応になり、運輸支局ではすることができません。
永久抹消登録を行う時に、車処理を依頼した解体業者が報告を挙げている【解体報告日】と【移動報告番号】を用紙に記入する必要があります。解体業者に問い合わせて番号と日付を控えておきましょう。
年度末など解体依頼が混みあっている業者では。解体工程がすぐに完了できないということもあります。解体完了の目安などは依頼する時に事前に聞いておくことをおすすめします。
普通自動車の廃車にかかる費用
普通自動車の廃車手続きにかかる費用は平均として約20,000円~約30,000円が目安になっています。
廃車費用の内訳は、「解体費用」が約10,000円~約20,000円、その車両を最後に処分する人が払う「リサイクル料金」が車種にもよりますが約10,000円~約18,000円かかります。不動車の場合はレッカー費用などが別途で約5,000円~約10,000円くらいかかることもあります。
そして手続き当日に提出する書類の準備や事務手数料はあわせて350円程度です。このため、廃車費用合計は約30,000円~約60,000円が相場となっています。
廃車費用をお得にする方法
廃車費用の相場は約30,000円~約60,000円でした、もちろん車を処分することで維持費の支払いなどがなくなり負担は減りお得ですが、出来たら費用を払わずにさらにお得に廃車したいですよね。実は、高額にかかる廃車費用を支払うことなく廃車するお得な方法があります。それは、廃車予定の普通自動車を買取業者へ売却することです。普通自動車は廃車同然のボロボロの状態であっても、事故車や故障車でも利益を出すことが出来て買取をすることが出来る廃車買取業者がいるのです。
廃車予定の普通自動車を買取することが出来る業者とは
廃車予定でボロボロの古い車、車検が切れて3年間置いたままの車など、中古車としての再販も見込めず、買取がつかなさそうな車であっても実は買取をすることが出来る業者があります。廃車予定の普通自動車を買取することが出来る、廃車買取専門の業者へ売却することで、廃車の費用をかけずに廃車をすることが出来、さらに買取金額ももらえるためお得ですよね。
廃車買取業者はなぜ買取が可能なのか
廃車買取を専門に行う業者は、古い車や多走行車、事故や故障で動かない廃車同然の状態の普通自動車も、買取を行なうことが出来ます。それは、買い取って引き取りをした廃車から外装パーツや部品を取り出し、点検整備と修理、動作チェックを完了することで、再度リサイクルパーツとして売却することが出来るからです。リサイクルパーツは国内だけでなく海外でも人気が高くなっている国産車メーカーのものが多く、需要も上がってるため売却利益を見込めることから、もともとのユーザーからの買取をする時に還付することができています。
軽自動車の廃車手続きの流れ
軽自動車を廃車に必要な廃車手続きについて流れをご紹介します。基本的には普通自動車廃車手続きと変わりはありませんが、書類の手続きを行う運輸支局の場所が異なりますのでご注意ください。
軽自動車の廃車手続きの手順3ステップ
【STEP.1】まずは、廃車予定の軽自動車の引き取りを依頼
車検切れや、故障などによる不動車など廃車予定の軽自動車を走行して移動することが出来ない場合、廃車処理を行っている業者まで走行して持ち込みをすることが出来ません。そのため、まずは廃車引き取りの運搬をしているレッカー会社やロードカーサービスへ車の移動を依頼します。
※車の移動先は廃車解体業者へなのか、廃車買取業者かによって必要な費用が異なります。
【STEP.2】次に、廃車解体業者で車本体の解体を依頼
廃車予定の軽自動車が中古車としての再販が難しい状態や、低年式車・多走行車など再販価値が低い場合、車は解体し、永久抹消登録を行います。
「永久抹消登録」は車の解体と破砕工程をすべて行って登録出来るため、中古車として再登録をすることは出来ません。また、車の廃車に必要な解体と破砕の工程を行うことが出来る廃車解体業者は限られており、都道府県知事の認可を受けたリサイクル施設を保有しています。
廃車解体を依頼する時に、廃車手続きのために必要な前後のナンバープレートを取り外してもらう必要があります。
【STEP.3 】軽自動車の廃車の書類手続きは軽自動車検査協会へ
軽自動車の廃車手続きは、軽自動車検査協会にて行います。
必要書類
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 認印
- 重量税還付申請依頼書
書類を用意した上で軽自動車検査協会において手続きを行います。一時使用中止の場合は重量税還付を受けることができませんが、車検の有効期間内に永久抹消登録を行うと軽自動車でも還付金を受け取ることができます。軽自動車検査協会でのすべての書類手続きが終わったら、自賠責保険の解約手続きを行いましょう。重量税や自賠責保険の保険料は車検の有効期間中に廃車を行った場合、前もって支払っていて使用されなかった金額が還付金として戻りますので、不動車になってしまった時などは早めに廃車手続きを完了し、還付を受け取ることが大切です。
軽自動車の廃車にかかる費用とは
軽自動車の廃車手続きにかかる費用は平均として約16,000円~約20,000円が目安になっています。
廃車費用の内訳は、「解体費用」が約10,000円~約20,000円、その車両を最後に処分する人が払う「リサイクル料金」が車種にもよりますが6,000円~16,000円程度かかります。そして手続き当日に提出する書類の準備や事務手数料はあわせて約350円程度です。
さらに不動車の場合はレッカー費用などが別途で約5,000円~約10,000円くらいかかり、ディーラーや中古買取業者などに頼むと、手数料代として約5,000円~約30,000円かかることもあります。
軽自動車のおすすめの廃車方法
軽自動車の廃車をするなら海外への販路をもっている廃車買取業者へ依頼することをおすすめします。
日本で生産し運用されていた軽自動車は国外での価値が高くなっています。日本国内の世界トップレベルの車検制度を通っていることや、壊れにくく修理がしやすい車であることは海外で認知されているため非常に人気が高いのです。
そのため、年式が古く壊れているところがある車や、商用車として利用されていて多走行の車であっても、自社で修理後、海外で高値で売ることができます。軽自動車の買取が出来る買取業者は独自に国外へと販売ルートを持っているため、高値で買い取り→修理→高値で販売することが出来ることから、廃車費用の請求なく買取をつけることが出来ているのです。
廃車をお得に!廃車をするなら廃車買取業者へ
こちらでは普通自動車と軽自動車それぞれの廃車手続きの流れや必要書類、廃車にかかる費用などを解説しました。
廃車費用は車の状態次第で約20,000円~約50,000円以上かかってしまいます。しかし、廃車費用をかけずに廃車する方法があります。それは、買取業者へ買取を依頼する方法です。不動車や低年式車なども買取りを行っているので、こちらも選択肢の一つに入れてみることをおすすめします。