廃車手続きを運輸支局(または軽自動車検査協会)で行う時は、ナンバープレートの返納をしなくてはいけません。
ところが、このナンバープレートの取り外し方には気を付けないといけないポイントがあるのです。知らずにナンバープレートを取り外していたという方は、ゾッとするかもしれません。しっかりチェックしておきましょう。
ナンバープレートの取り外しで気をつけること
ナンバープレートの返納をしないと廃車手続きは出来ず、もしもナンバープレートを事故等で紛失してしまった場合は紛失届も必要になります。
では、運輸支局へナンバープレートを持参するために、自宅でナンバープレートを外していけばよいのでしょうか?
ナンバープレートは不用意に外してはいけない
ナンバープレートの返納は廃車手続きの必要事項ですが、ナンバープレートをこれまでに外したことが無い方がほとんどですし、外し方も知らない方が多いでしょう。
実は、ナンバープレートを不用意に外すことは犯罪になる可能性もあるため、無暗に外してはいけません。道路運送車両法によって、整備などの正当な理由がないにも関わらず、ナンバープレートの封印を封印受託者以外が外したり、再封印することは法律で認めていません。違反点数として2点、さらに6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
ナンバープレートを取り外すには、動かなくなった車の廃車手続きを進めるため、または一時的に使用を中止するため保管場所に車を置いた状態で一時抹消手続きを進めるためなどの理由が必要です。
ナンバープレートのない車は公道を走れない
一旦ナンバープレートを外してしまうと、公道を走れなくなってしまいます。廃車の予定を見極めて、支障がない状態になってから取り外すようにしましょう。うっかり外してしまった後に取り付けようとしても、封印を再度つけることは出来ませんし、前述の通り再封印を勝手にすると犯罪になってしまいます。
実は簡単!ナンバープレートの外し方
では、実際のナンバープレートのはずし方について見ていきましょう。こちらでは普通自動車のナンバープレートの取り外し方の具体的な手順をご紹介します。
step1 ネジをはずす
まず、ナンバープレートを止めている普通のネジをプラスドライバーで回して、そのまま外しましょう。錆びて外しにくい場合には、スパナを使って外すと良いでしょう。プラスドライバーは小さいものよりも大きめのもので、ネジ穴と同じサイズまたは少し大きめを選ぶと回しやすいです。
ただし、ネジ穴がさびていてプラスドライバーが合わない、穴に入らないといったどうにもならない場合には無理をせず、廃車業者に廃車を任せてナンバープレートの取り外しも同時に依頼しましょう。
step2 封印を破る

普通自動車の後部のナンバープレートの左上一ヶ所だけ、ネジがあるはずのところにアルミ製のカバーがついています。これが封印と呼ばれているものです。管轄の運輸支局の都道府県名の頭文字が入っていることが一般的です。後ろのナンバープレートを外すには、この封印を破らなくてはなりません。封印を破るには基本的には力技になります。
封印に押し当てて先端が曲がったりしないような、大きめの頑丈なマイナスドライバーを用意します。次に、そのドライバーの先端を、封印の中央に正確に当てましょう。あとは、力をグイッと入れて、封印のカバーを力技で突き破ります。このとき、変な具合に破れてしまうと、あとの取り外しが困難になります。
step3 封印の下のネジを外す
封印のカバーの下には、他の四隅にあるのと同じ普通のネジがついていますから、最初に封印を破り、次に封印の下のネジを回して外せば、後ろのナンバープレートを外せるようになります。封印が無事に破れたら、その下にあるネジをプラスドライバーで回して外します。
step4 ナンバープレートを取り外す
ネジが全て回して外すことができれば、あとはナンバープレートを外すだけです。ナンバープレートと車が錆び等で固着している時は外すときに力が必要になるかもしれません。ナンバープレートの外周の金属部分でけがをしないように、軍手等を装着して作業するようにしましょう。
ともかく、ナンバープレートの取り外しに関しては、うまくいきそうならそのまま自分でやってしまって、うまくいきそうにないときは無理をせず業者へ依頼することをおすすめします。
ナンバープレートを外すことが難しそうな時は
廃車手続きにナンバープレートを取り外して持参しなくてはいけないとは分かっているものの、外すことが出来なさそうとお悩みの方は、廃車手続きを業者へ依頼してしまうのも一つの手です。
特に、廃車買取業者であれば無理してナンバープレートを外す作業をしなくても、業者が外して廃車手続きまでしてもらえることがほとんどです。廃車買取業者に車の処分を任せると、ナンバープレートを業者側で取り外してくれて、運輸支局での手続きの代行もお願いすることが出来る上に、買取が出来れば逆にお金がもらえてさらにお得となっています。