4WDといえば必ずと言っていいほどランドローバーシリーズが挙げられます。中でも1990年に改良されたランドローバー・ディフェンダーは、強靭なラダーフレームのシャシとアルミニウムボディで、各国の軍用車両や警察・消防車両に多数採用されています。圧倒的なパワーと走行性能を備えたこの4WDは、生産が終了した今でも絶大な人気を誇る名車です。ここでは、今となっては中古で手に入れるしかないディフェンダーの魅力と性能、価格相場を探ります。
ディフェンダーの魅力と特徴
ランドローバー・ディフェンダーは2016年1月を最後に生産されていませんが、それまで67年の歴史が示すように多くのファンからパワフルな走行性能と、個性的なデザインを愛されてきました。
パワー抜群の走行性能
「パワフルな走行性能」の代表格として、ディフェンダー110SEの搭載している2.5リットル水冷直列5気筒SOHCICディーゼルターボエンジンが非常に高い評価を得ています。最高出力122ps(90kW)/4,200rpm、最大トルク30.6kgfm(300Nm)/1,950rpm。誰もがきっと期待以上のパワーを実感できるはずです。このパワーがあるから、ディフェンダーはオフロードでの走破性も抜群なのです。悪路に強いタイヤや4WD・駆動トルクの太いパワートレイン、低めの変速比トランスミッションなどの駆動システムはもちろんですが、ボディが路面と干渉しない余裕のクリアランスで、どんなに凸凹の多い道でも乗りこなしてくれます。
個性的でかっこいいデザイン
個性的なアルミボディの外観は、フロントマスク・リアスタイルともに、まさに 「SUVそのもの」といってよいでしょう。後方のラゲッジスペースは、後列シートをたたむと驚くほど広く、国産車にはないシルエットは普通に街を走っているだけでも間違いなく目立ちます。またコクピットはシンプルで、内装にマッチした落ち着きがあり最高の居心地です。SUVのイメージとは異なり室内は広く、意外なほど静かです。パワーと快適性、そしてオリジナリティを併せ持つのがランドローバー・ディフェンダーなのです。
ディフェンダーの中古車の価格相場
発売以来ランドローバー・ディフェンダーは、半世紀以上にわたって世界各国で活躍し、多くの車好きを魅了してきました。それだけ市場を流通する中古車の多く、状態や価格はさまざまです。
ディフェンダーの中古車価格
ディフェンダーは日本では正規輸入が始まった1997年4月から正式に販売されています。根強いファンがいるにも関わらず生産は終了しているため、状態のよいものはプレミア価格で流通しています。例えば最新の2015年モデルの新車は1,000万円以上。マニアックなモデルでもあるため、今後価格相場は上がる可能性があります。
ランドローバー・ディフェンダーはロングホイールベースの「110」と、ショートホイールベースの「90」があり、乗り心地や使い勝手が違うため求める層も異なり、相場価格には違いがあります。
ロングホイールベースの110
「110」は、もともと1983年にランドローバー・シリーズ3のマイナーチェンジにあたり改称された呼称です。単純にホイールベースの長さが110インチ(2,794mm)であったことに由来しており、エンジンやボディーパネルはシリーズ3からキャリーオーバーされましたが、コイルスプリングやフルタイム4WD、インテリアは大幅に近代化されています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 259万円~989万円 | 約489万円 |
グーネット | 289万円~1,180万円 | 約533万円 |
カーセンサー | 289万円~1,350万円 | 約676万円 |
ショートホイールベースの90
「90」は、ディーゼルではなくハイオク仕様のガソリン車で、日本で便利なAT仕様の右ハンドルモデルが発売されています。数回にわたって搭載されるエンジンが変わり、特に1998年モデルは300TDIという大幅に改良されたディーゼルエンジンが採用され大幅に性能がアップしました。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 299万円~379万円 | 約335万円 |
グーネット | 379万円~379万円 | 約379万円 |
カーセンサー | 379万円~609万円 | 約489万円 |
おすすめの中古ディフェンダーのモデル
ディフェンダーは長い歴史の中で多くの性能が変更されてきました。そのため新しいモデルで、概ね最高レベルの性能である2007年または2012年モデルがおすすめです。
加速時のパフォーマンスが向上した2007年モデル
2007年春、ディフェンダーは排出ガス規制と安全法案を満たすためにドライブレーンが変更され、エンジンもフォード社のデュラトルクシリーズに置き換えられたため、牽引時や加速時のパフォーマンスが向上しました。また4つの内向きリアシートは2つの前向きシートにそれぞれ変更されました。そのためディフェンダー90ステーションワゴンは6・7人乗りから4人乗りに、110ステーションワゴンでは9人乗りから7人乗りとなりました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
122ps | 4WD | 3,658mm | 1,778mm | 2,037mm | 4人 | 9.2km/L | 2,495cc |
ディーゼルターボエンジンに変更された2012年モデル
2012年モデルでは、EU5に対応した2.2Lターボディーゼルエンジンになり、最高出力・最大トルクは従来と同じながら、環境に配慮してDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)が搭載されました。またパッケージオプションとしてエアコン・外部入力付きCDプレイヤーや、ABS・MTタイヤなどがセットとされました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
122ps | 4WD | 4,565mm | 1,785mm | 2,070mm | 5人 | 9.5km/L | 2,495cc |
業者別のディフェンダーの中古車価格
ここではいくつかの特徴に分けて中古車の平均価格を見てみましょう。
タイプ別
タイプ別では、車格でかなり相場が異なります。
タイプ別 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
ディフェンダー90 | 約474万円 | 約379万円 | 約588万円 |
ディフェンダー110 | 約679万円 | 約646万円 | 約712万円 |
年式別
年式では新しいものが、極端に価格が高い傾向にあります。
年式 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
〜2006年 | 約460万円 | 約401万円 | 約594万円 |
2007〜2011年 | 約541万円 | 約662万円 | 約620万円 |
2012〜2015年 | 約979万円 | 約817万円 | 約1,056万円 |
走行距離別
走行距離で見てみると、短いもののほうが極端に相場が上がっています。
走行距離 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
~5万km | 約781万円 | 約968万円 | 約924万円 |
5万~10万km | 約577万円 | 約633万円 | 約609万円 |
10万km〜 | 約289万円 | 約289万円 | 約332万円 |
ディフェンダーを購入する際の注意点
新車が生産されていないディフェンダーは、中古での購入がメインとなります。SUVでありオフロードに適しているため購入の際は独特の注意点があります。
エンジンや整備の状態を確認する
ディフェンダーは過酷な状況で乗ることの多い車種です。そのためまずは車両全体を見て、違和感や不自然に感じる点がないかを確認します。バンパーの角やボディー下部の損傷や修理跡がないかなど全体的にかつ部分的にチェックします。次に消耗部品を中心にエンジンとその周辺の整備状態を確認します。整備記録をチェックしたり詳しい整備内容も忘れずに販売店に尋ねましょう。実際にエンジンをかけると、スムーズに指導しない、アイドリングの回転が不安定といった以上がないかがわかります。もし疑問や不安があればその場で販売店に確認しましょう。
雨漏り対策について相談しておく
ディフェンダーならではの特徴の一つに「雨漏り対策」があります。ルーフに雨どいはありますがここから雨水を排出するためのルートが定められておらず、大雨になるとドアの開閉時、足元に雨水が一気に流れ落ちてきてしまうのです。未対策なら販売店に相談し、施工してもらえるか尋ねてみましょう。販売店で施工できなくても、施工できる工場を紹介してくれるかもしれません。
現在の車から買い替える場合には
状態・条件のよいランドローバー・ディフェンダーを手に入れるなら、相応の資金が必要です。長らくためてきた貯金はもちろんですが、これまで乗ってきた車をより効果的に活用したいところです。
現在乗っている車を買取に出す
以前は新しく車を買う販売店で下取りに出すのが主流でした。下取りは「販売額の値引き」要素が強いため、下取りする車の価値にはほとんど関係なく金額が決まってしまいがちです。しかし、大切に乗ってきた車なら相応の価値を認め、金額も上がってよいはずです。
そんな価値ある車を処分するなら、今話題の車買取がおすすめです。年式や走行距離はもちろん、整備内容や車体の状態などたくさんの項目をチェックして査定し、下取りよりずっと正確に価値を買取価格に反映してくれます。ただ、査定は買い取る業者によって価格が変わることがありますから、できるだけ複数の業者に見積もってもらいましょう。そうすればより高い、価値に見合った業者を選ぶことができるからです。
買取業者はカーネクストがおすすめ
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費用の一切が無料で、廃車でも買取金額が手に入るかもしれないのです。大切に乗ってきた車ならなおさら、高い価値に応じて買取金額を当てれば、ワンランク上のディフェンダーが手に入るかもしれません。カーネクストをうまく利用して、少しでも理想に近いディフェンダーライフを実現してください。
参考:カーネクスト
ディフェンダーの中古車をお得に購入しよう
ランドローバー・ディフェンダーは、そのパワーとオリジナリティで生産終了した今でも絶大な人気があります。新車に近いほどプレミア価格がついており、中古でも状態のよいものはかなりの資金が必要です。少しでも楽に、または上位ランクの中古ディフェンダーを買うなら、今乗っている車を買取に出すのがお得です。大切に乗ってきた車ならその高い価値の通りに買い取ってくれますし、廃車または廃車同様の車でも、カーネクストならかかる費用無料で引き取ってくれ、車によっては買取金額が戻ってくるかもしれません。高価なディフェンダーは、車買取をうまく利用してお得に購入しましょう。ただ安く買うのもよし、買取金額の分ランクの上の中古車を買うのも、まずはカーネクストホームページの簡易査定で買取価格を調べることから始めてみませんか。