「ハイブリッドカーといえばトヨタのプリウス」というくらい、プリウスはハイブリッドカーの代名詞となった感があります。世界のトヨタが手掛けたハイブリッドカーだということも、人気の一因かもしれませんが、年配者も若者もこぞってユーザーとなりたがることを考えると、プリウスにはユーザーを惹きつけて止まない魅力があるのでしょう。
人気のハイブリッドカープリウスの特徴と魅力とはどのようなものなのか、どうすればお得にプリウスを購入できるのかについて、一緒に確認していきましょう。
プリウスの人気が高い理由
最近の若者の車離れを考慮すると、値段も決して安くはないプリウスの実質オーナーは、中高年が多いこともうなずけるところです。ただし、若者の乗りたい車として、プリウスが最上位に位置しているというデータもあるので、どの層にも人気があるといえそうです。プリウスの人気が高い理由を知るために、ほかの車よりも優れた点について一つずつ見ていきましょう。
燃費がよい
プリウスの人気の理由として、何といっても燃費のよさが挙げられます。1997年10月に登場した初代プリウスは、世界初の量産ハイブリッドカーでした。発売当初から、同程度の5ナンバーガソリン車と比べると、28.0km/Lと驚くべき走行性能を有していました。
これは、フロントグリルとボンネットをシームレスにつなぐデザインを採用したことや、超軽量鍛造アルミホイール、樹脂製ホイールカバーを使用することで空気抵抗を抑えるなど、さまざまな工夫がなされた結果といえるでしょう。
その後も改良を重ねたプリウスは、初代の最終モデルで31.0km/Lに燃費を向上させ、販売中の4代目プリウスでは40.8km/Lという驚異的な燃費を実現しています。現在のハイブリッドカーの中でも、プリウスは上位の燃費を誇っているといっても過言ではないでしょう。
故障しにくい
エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーとして、プリウスは初代モデルにしてほぼハイブリッドの完成形を実現しました。内部構造が複雑なハイブリッドカーは、故障しやすいものが多いのですが、動力分割機構をコンパクトな装置で達成したプリウスは、耐久性が高く故障しにくいのです。
このことは、ハイブリッドカーを量産するために長年研究し続けてきた、世界のトヨタの技術力の賜といっても差し支えないでしょう。他社のハイブリッドカーだとそうはうまくいきません。それだけ、エンジンとモーターを切り替えて走行する仕組みは、複雑だといえるのです。
静粛性に優れている
プリウスが発売された当初は、あまりに走りが静かすぎて、歩行者や自転車が近づいてくるプリウスに気づかないという問題がありました。後ろから近づいてくるプリウスに驚いて、慌てて道の端によけた人も多かったことでしょう。
また外部に対してだけではなく、プリウスは内部の静粛性にも優れたものがあります。吸音・遮音材を室内に使用することにより、運転者や搭乗者もエンジン音が気にならず、快適な居住空間となっているのです。
プリウスで人気の高いグレード
プリウスと一口にいいますが、現在のプリウスにはE、S、A、Aプレミアムと4つのグレードがあることをどれだけの人が意識しているでしょうか。プリウスという言葉が先行しすぎて、一般の人はグレードの存在に意識が向かないのが現状でしょう。そこで、人気の高いグレードについて見ていきたいと思います。
【一番人気】標準グレードのS
最も廉価で手に入る「E」に比べ、専用サスペンションや17インチアルミホイール、専用リヤバンパーを装備したツーリングセレクションも選べる「S」は、標準グレードと呼べる一番人気の売れ筋です。実際に乗車してみると、通気性の優れたファブリック素材のシートとなっているうえ、アームレストにもファブリック素材が使用されており、快適性に優れた上質なインテリアとなっています。
また、フロントコンソールトレイや、運転席6ウェイ&助手席4ウェイを装備していて、フロントガラスにはUVカットや撥水機能がついています。さらに、Eのバッテリーには燃費を優先して、軽量なリチウムイオン電池を搭載していましたが、Sはコスト面を重視してニッケル電池を採用しています。そのため、Eとさほど変わらない販売価格が実現できました。その本体車両価格は、Eは251万8,560円~、Sは256万5,000円~となっています。
価格と装備のバランスがよいA
プリウスの全グレードには「ぶつからない」「はみ出さない」「夜間の見やすさ」「ついていく」の4つの先進機能でドライバーをサポートしてくれる「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。ただし、「A」以上になると、予防安全性能に大きな違いが出てきます。
まずAには、隣の車線を走る車両をレーダーで検知して、車両が死角に入るとドライバーに注意喚起する「ブラインドスポットモニター」が標準装備されています。また、超音波センサーで周辺を監視しながら、衝突回避、衝突被害の軽減を手助けする「インテリジェントクリアランスソナー」も標準装備です。
やはり、超音波センサーを使って周囲の障害物を検知し、駐車したいスペースの前でスイッチを押すだけで、後退駐車をアシストしてくれる「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」まで装備されています。そのうえ、フロントドアはスーパーUVカット機能がつき、撥水加工が施された遮音性ガラスが採用されているため、車内の快適性や静粛性が向上しました。
本体車両価格は284万2,560円~と、Sと30万円程度の差であるため、より安全性能や快適性を重視する人には、価格と装備のバランスが良いAはおすすめのグレードといえるでしょう。
こだわり派におすすめのAプレミアム
本体車両価格が317万5,200円~で、Aと30万円以上の価格差がある「Aプレミアム」は、プリウスの最上級グレードになります。その違いは豪華な装備に表れていて、こだわりを持って車を選びたい人にはおすすめです。まず全席に「本革シート」を採用したことを手始めに、ヒーターで温度調整ができる「快適温熱シート」が、運転席と助手席に装備されました。
また、フロントガラスにスピードメーターやハイブリッドインジケーターを表示してくれる「カラーヘッドアップディスプレイ」を標準装備しています。「雨滴感応式ワイパー」も装備されていて、雨の日には手間をかけることなく視界が確保できます。
さらに、エアコンには花粉などの見えない空気の汚れを抑制、脱臭する「ナノイー」機能が付いたので、花粉症の人や女性にはうれしい装備といえます。「アクセサリーコンセント(AC100V 1500W)」も標準装備されているので、携帯電話やPCの充電不足からも解消されそうですね。
プリウスで人気の高いボディカラー
プリウスのボディカラーは全9色が揃っており、自分の好みの色を選べます。全カラーは次のとおりです。
- シルバーメタリック
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- スーパーホワイトII
- アティチュードブラックマイカ
- ブルーメタリック
- エモーショナルレッド
- サーモテクトライムグリーン
- スティールブロンドメタリック
- グレーメタリック
この中で一番人気なのは、何といっても「ホワイトパールクリスタルシャイン」でしょう。ホワイトパールクリスタルシャインは定評のある色合いで、中古車市場でも価値の高いボディカラーです。別途オプション料金が32,400円かかりますが、どの色にするか迷った際にはおすすめの色です。
以下人気の色としては、2位「アティチュードブラックマイカ」、3位「シルバーメタリック」と、無難でお手入れのしやすい白・黒系統の定番色が続いています。特徴的なのは「ブルーメタリック」がその後に位置していることです。こちらは、公式サイトのイメージカラーでさわやかな色合いのブルーを用いており、プリウスの斬新なエクステリアにピッタリの色といえます。
プリウスの人気を象徴する歴代モデル
初代で世界最高の低燃費を実現したプリウスですが、その走行性能やボディ剛性が軽自動車並みといわれました。さらにバッテリーに不具合を心配する人もいたのか、年間販売台数が20,000台を超えることはありませんでした。しかしその後、プリウスが2代目、3代目と大ヒットしたのは記憶に新しいところです。ここでは、人気の歴代モデルについて見てみましょう。
爆発的な人気を博した2代目プリウス
初代は4ドアノッチバックセダンだったものが、2代目プリウスでは5ドアハッチバックセダンとなり、ボディ形状が大きく変更されました。ホイールベースが2,700mm、車幅が1,725mmと拡大されて3ナンバーになったことから、居住性が大幅に向上し、爆発的なヒットを記録したモデルです。
「HYBRID SINERGY DRIVE」のブランド展開初の車種となり、社名エンブレムのすぐ下にそのエンブレムが装着されました。搭載されているユニットは「THS-II」と呼ばれているものです。エンジンの回転数やモーター出力をパワーアップさせたにもかかわらず、燃費も向上して35.5km/Lとなり、世界最高水準を達成しました。
このように、さまざまな点で改良がなされた2代目プリウスは、その名を世間に知らしめることになり、ハイブリッドカーとして確固たる地位を築くことになりました。
角ばったスタイルが特徴の3代目プリウス
3代目プリウスは、角ばったスタイルが印象的で、プリウスというとこのモデルを思い浮かべる人も多いことでしょう。先代からトライアングルシルエットを受け継ぎ、スポーティーなスタイルが人気となりました。
発売開始後1カ月間の受注台数は、月間販売目標の18倍と殺到し、納車まで1年待ちという社会現象を起こしたほどです。話題性を高めるために月間販売目標を絞り、「ユーザーの飢餓感をあおる戦略だったのでは」という憶測が流れたものです。
しかし、最高年間販売台数が31万5,669台とスマッシュヒットを記録するなど、その人気は本物で、海外からの評価も最も高いモデルです。2012年からPHV(プラグインハイブリッドモデル)も発売され、家庭用電源での充電も可能になりました。
今後の動向に期待の4代目プリウス
4代目プリウスは、先代とは比べ物にならないほど、走行性能や乗り心地がよくなっているといわれています。それは、トヨタが初めて次世代プラットフォームであるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用した低重心フォルムのモデルだからです。近未来的なデザインが特徴で、そのスタイリングに関しては賛否両論があります。
しかし、乗り心地や走行性能の向上だけでなく、「Bi-Beamヘッドランプ」と「スマートエントリー(運転席、助手席、バックドア)」が装備されていて、歴代初となる4WD車も新設されました。さらに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も、A以上のグレードには標準装備されているので、4代目プリウスの今後の動向には目が離せません。
人気の高いプリウスをお得に購入するには
人気が高く値段も決して安くはないプリウスを、お得に手に入れる方法はないものでしょうか。現在乗っている車があって買い替える人であれば、ここでご紹介する方法を検討してください。きっとチャンスが広がりますよ。
現在乗っている車を買取に出す
車を買い替える際に、購入するディーラーにそのまま下取りに出していないでしょうか。その場合、ディーラーが高値で下取りしてくれるとは限らということを考えてみましょう。その代わり、専門の買取業者に買取に出すという方法があります。
今まで愛着を持って乗ってきた愛車を手放すのですから、少しでも高く買取してもらい、その買取金額を元手としてプリウスの購入金額に当てればよいのです。買取業者もさまざまで、年式や走行距離によって査定価格が変わるので、愛車の状態を確認して、一番高値で買取してくれる業者を選ぶとよいでしょう。
買取はカーネクストを利用するのがおすすめ
数ある買取業者の中でも、おすすめなのが「カーネクスト」です。カーネクストなら、たとえ動かなくなった車でも0円以上の買取保証があります。これは、カーネクストには世界中に販路があり、部品だけでも販売ができるためです。
また、愛車のレッカー車での引き取りも、日本中どこでも無料サービスが受けられます。さらに、車の査定や自動車税の還付手続きなどの書類代行も、すべて無料で行ってくれるのです。これなら、カーネクストを使わない手はありませんね。
導入リンク:カーネクスト
車を売ってプリウスをお得に購入しよう
発売以来、時代の最先端を走り続けているトヨタのプリウス。日本国内でも外国でも、新車でも中古車でも、人気のプリウスを手に入れるためには少なからぬ費用がかかります。
プリウスを購入することで今乗っている愛車を手放すのなら、できる限り高く売却したいものでしょう。買取業者を上手に利用して、プリウスをお得に購入しましょう。