1988年9月1日に発売された日産セフィーロの初代モデルは、当時日産の二枚看板であった「スカイライン」「ローレル」と後輪駆動のシャシーを共有する日産の3兄弟として誕生しました。当時オプション装備でしかなかったプロジェクターヘッドランプを標準装備し、「くうねるあそぶ」というコピーが話題になりました。エンジンやサスペンション、内装生地、内装色、外装色を好きに組み合わせて注文することができるセミオーダーシステム、「セフィーロ・コーディネーション」を導入し、810通りもの組み合わせの中から自分好みの車を選ぶことができました。
初代セフィーロは大きな話題になったものの、バブル崩壊の影響もあり、販売面では苦戦を強いられることとなりました。
セフィーロの2代目モデルは、1994年8月24日に誕生しました。2代目モデルは、ラージFFセダンとして国内外で販売されていたマキシマと統合されFFモデルとなり、「VQエンジン」という日産が新開発したV6エンジンが最初に搭載された車となりました。乗り心地の良さやCMなどが再び話題を呼び、販売面でも好調な記録を残しました。
1994年、日本カー・オブ・ザ・イヤーとは異なる自工会クラブ版カー・オブ・ザ・イヤーで2代目セフィーロが受賞しました。
1998年にはユニバーサルデザインを多く取り入れた3代目モデルが誕生しました。2001年には海外市場での販売を見据えて大型化され、コスト削減のためにサンルーフ、レーダークルーズコントロール、アクティブヘッドレストなどの装備が廃止されました。
しかし2002年、平成12年排出ガス規制に適合しない2.5L車が廃止になったことで、翌2003年にセフィーロはローレルと統合され国内での販売が終了し、新生代のFF-Lプラットフォームを採用したティアナへと引き継がれることとなりました。