スープラの中古にあえて乗ろう|ちょっと古い車で現代に反逆を気取る

トヨタのスポーツカーのフラッグシップ、スープラが2019年に実に17年ぶりに復活します。最近のスポーツカーを見て思うのは、若い人が買える物じゃないな、ということです。おそらく新しいスープラも普通では手の届かない値段で販売されることでしょう。

そこで、中古のスープラを見てみましょう。ボディが大きいと言われながらも、高価ではありましたが、何とか一般の人にも何とか手の届くところで踏みとどまっていました。A80型にもなると、プロのレーサーにも意外と評判はよかったようです。バランスがよくて高速コーナーが得意だったとか。そんな古いスープラを、紹介していきたいと思います。

スープラの魅力と特徴

日本国内で、スープラという名称で発売されたのは、1986年のA70型からですが、海外では1978年からA40型がスープラという名称で発売されていました。

日本で一般的に認知されているのは、1986年発売のA70型と、1993年にモデルチェンジして発売されたA80型でしょう。どちらも、当時のトヨタ車の中では最高の車格を持つ直列6気筒エンジンのスポーツカーとして知られ、2002年に惜しまれつつ生産終了するまで、走り好きの車マニアの憧れでした。

スポーツカーらしいロングノーズ、ショートデッキと、特にA80型の、レース用にチュー二ングしても1,000馬力の出力に耐える3Lエンジン、最近の車には少ないマニュアルミッションと、燃費と環境性を気にして小さくまとまってしまった感のある最近の車には無いおおらかさが魅力です。

スープラのおすすめモデル

A70型は大きくて、真っすぐが速いクルマ、というイメージでした。デザイン的にもスポーツカーというよりはGTカーというイメージで、高速道路を余裕のあるパワーでゆったりと走れる車という、いわば当時のソアラのリトラクタブルヘッドライト版といったら言い過ぎでしょうか。

A80型は、固定式ヘッドライトになり、全長もA70型より短くして、その代わり横幅を広げてコーナーで踏ん張りが効きそうなデザインになりました。絶対的には大きな車ですが、前後の絞り込みのあるデザインで、少しでもコンパクトに見せようとしているようです。

A70型スープラ(日本においては初代)

CMでテレビ放映されたときのキャッチコピーが、往年の名車、トヨタ2000GTをイメージしたかの様な、「TOYOTA 3000GT」だった車です。プラットフォームは、当時の人気高級車、ソアラと同じで、そのスポーツタイプといったところでしょうか。スポーツカーというよりは、GTカーというイメージの強い初代です。

エンジンは当初は2Lノンターボから3Lターボまで、途中で2.5Lツインターボが追加されて(3Lターボは廃止)計6種類のエンジンが搭載されました。

生産された年代が1986年~1993年までと今では非常に古い車ですが、現在では生産されていない、リトラクタブルヘッドライト(格納式ヘッドライト)が特徴です。大柄な車だけに、2Lノンターボモデルよりは2.5Lツインターボまたは3Lターボ車がおすすめです。

2.5 GTツインターボ

A70型スープラの中で、一番パワーとトルクのあるモデルです。2Lを超えているので、ワイドボディで3ナンバー車です。トランスミッションをMTにするか、ATにするか、迷いますが、A70型はスポーツカーとして車を自在に操るというよりは、大きな車体と、余裕のあるパワーで走るグランドツーリングカー的なところがありますから、ATの方がおすすめではないでしょうか。

3.0 GTターボ

こちらは2.5Lツインターボが出るまで、一番パワーの大きいモデルでした。やはりA70型スープラには、大排気量の余裕のあるパワーが似合います。

最初のモデルは最大馬力230PS、最大トルク33.0kg-mですが、1988年8月~1990年7月にかけて生産された3Lターボは最大馬力240PS、最大トルク35.0kg-mです。年式も若干新しく、手に入るのであればこちらの方がよいかもしれません。

発売時期 エンジン形式 馬力、トルク 全長×全幅×全高 特徴
1986年2月~1988年7月 3.0L直6ターボ前期型  230PS、33.0kg-m 4620mm×1745mm×1300mm 最初期型は全幅は、3Lモデルでも、5ナンバーボディ
1988年8月~1990年7月 3.0L直6ターボ後期型 240PS、35.0kg-m 同上 マイナーチェンジ後のモデル。ハイオク化、多少フェイスリフト。
1990年8月~1993年 2.5L直6ツインターボ 280PS、37.0kg-m  同上 A70型最強のエンジン

 

A80型 スープラ(2代目)

1993年にデビューし、2002年に新排気ガス規制に適合できないとして惜しまれつつも消滅した、スープラの日本における2代目です。Z30系ソアラのシャシーを共用しつつも、燃料タンクを重量配分や前後オーバーハングの長さの適正化のために移したり、ダブルウィッシュボーン式サスペンションは先代A70型スープラより改良されたものを使用していて、より走りに磨きをかけています。

エンジンは2JZ系直列6気筒3Lノンターボと3Lターボで、レースやチューンアップにも余裕で耐えられる頑丈なエンジンです。

それに加え、外観のドレスアップも、トヨタ直系のTRDのほかに、各種パーツメーカーから多彩なパーツが発売されていて、現在でもエンジン、外観を含めてチューニングの素材として重宝されています。中古車などを見ても、多様なエアロパーツでドレスアップされた車が多く、完全なノーマル車の方が少なく感じるほどです。

6速マニュアルミッションは、ドイツのゲトラグ社製のハイパワー車用トランスミッションが採用され、後期モデルのターボ車では、当時のイタリア製の5L、12気筒スーパーカーの日本仕様車に近い46kg-mのトルクを発揮するパワーを、後輪にしっかりと伝えています(ゲトラク社製6MTは、多少改良されて後期のノンターボ版にも搭載)。

リトラクタブルヘッドライトは廃止されましたが、先代よりもマッシブというか、筋肉質でスポーティなデザインのA80型は現在でも人気が高く、状態によっては新車よりも高い値段で取引されています。

3.0L ツインターボ

先代のA70型よりも若干全長は短く、横幅は広くなり踏ん張り感の出たデザインです。当時のライバルはセダンタイプの2.6Lクーペだったので、スポーツカーらしいデザインのスープラは、速さはともかくカッコよさでは全く負けていませんでした。

年代ものですが、A80型であればトランスミッションはゲトラク社製の6速MTを選びたいところです。バブル時代に企画された車であることから、中古ですから所々軋み音はあるかもしれませんが、ボディは贅沢なまでに頑丈で、心配なのはコンピュータなど電気系でしょう。

部品は、純正にこだわらなければ、まだいろいろなカスタムメーカーで販売していますので、壊れたら、修理ついでにパワーアップ、などと考えてもいいかも知れません。今では純正部品がオークションサイトでも手に入ります。

発売時期 エンジン形式 馬力、トルク 全長×全幅×全高 特徴
1993年5月~1997年7月 3.0L直6ツインターボ 280PS、44.0kg-m 4520mm×1810mm×1275mm ゲトラク社製6MTと日本製4ATモデルがある。
1997年8月~2002年8月 同上 280PS、46.0kg-m 同上 全車エアバック、ABS標準装備。エンジンのトルクアップと扱いやすさの向上。

スープラ中古車価格の相場

当然のことながら、スープラはGTカー、スポーツカーとして運転された車であり、気になるのは事故の遍歴と走行距離による違いでしょう。

A70型スープラは、さすがに25年~30年以上前の古い車だけあって中古価格もこなれているかと思えば、意外と高価な水準で取引されていて、100万円以上、中には400万円程度で販売されている個体もあります。前のオーナーが、レストアしたり、大切に乗っていた車は高値で取引されています。

A80型スープラは、最後に生産されてから16年以上経っていますが、こちらも人気が高く、ツインターボの6速MTのモデルは、200万円~400万円以上の価格で取引されている車も珍しくありません。

ボディは頑丈に設計されていますし、エンジンも現在でもチューニングのベースとして人気のあるエンジンなので、非常に耐久性があります。ノンターボ車もかなり出回っています。

A70型 スープラの注意点

トヨタ車といえども、さすがに25年以上前の車なので、純正の補修部品はほとんど無いと思っていたほうがよいでしょう。ボディにも錆びやダメージがある事が多く、高回転まで回されたことのないエンジンも無いでしょう。GTカー、スポーツカーですから過去に荒く乗られていた個体も多いと考えられます。エアロトップ車(天井が外せる)は、雨漏りの心配があります。

A70型の欠点として、電装系が弱く、オルタネーターがパンクしてバッテリーが上がったり、ECU(エンジンコントロールユニット)が付随して故障したりすることが多く報告されているようです。メーカーでも修理の受付をしてくれないので、A70型に詳しい修理業者を探しておいた方がよいでしょう。

A80型 スープラの注意点

日本製のスポーツカーが海外で人気になり、なおかつ、アメリカでの輸入中古車の規制が緩和されたことによって、A80型スープラ等の人気のある国産スポーツカーが日本からアメリカに輸出されています。

その影響で、国内の流通数が少なくなり、価格が高騰し始めました。A80型スープラは、カーアクション映画にも使われたため、特に人気があるようです。

国内で流通しているA80型は、既にチューニングしてあったり、ドレスアップ済みの個体も多く、そのままでは車検を通らない可能性がある車が売られています。

注意するべきは、取り外した純正部品を残してあるかどうかです。もし、無かった場合、とても高い値段で流通している純正部品か車検適合品を探さなければなりません。

それに、もう若くなくて年齢的にドレスアップした車よりノーマルのままの車に落ち着いて乗りたいと思った時も、元の部品があれば工賃だけで元に戻せます。

両車に共通する注意点

補修部品の供給

純正部品の供給については、生産終了から7年間は部品を供給することが法律で義務付けられていますが、既にA70型も、A80型も生産終了後16年以上を過ぎているため、トヨタに新品の純正部品のストックを期待しない方がよいでしょう。

安い事故車を部品取り用に購入したり、ネットオークションで出品されるのを待つ、その年代のスポーツカーを得意とする修理屋で部品を探してもらう、などが考えられます。

維持費用が高い

環境性能や、燃費などをさほど気にせず設計された時代の車ですから、パワー重視で、車重も重いため、燃費が悪く、実燃費で6~7km/L程度です。さらに、新車登録後、13年以上経過した古い車には自動車税が重加算されて、15%加算されます。両車とも当然適用があり、自動車税が高くなることになります。

スープラに限ったことではないのですが、任意保険がスポーツカーは高くなってしまうことが多いです。メンテナンス費用もかかりますし、維持費は、現在の車と同じように考えてはいけません。

業者別のスープラの中古車価格

スープラのモデルごとに3つの大手中古車業者の価格を調べてみました。新型スープラが出た時に、旧車の中古車価格が上がるのか下がるのか、あるいはまったく変わらないのか、興味のあるところです。

中古車業者の価格

GTカー、スポーツカーなので、エンジン別で分けてみました。後は機能で差が出るとしたらトランスミッションがMTかATかによるでしょう。特にA80型はゲトラク社製6MTが人気なため、それを選んでもよいでしょう。

A70型スープラの価格比較

モデル 期間 エンジン ガリバー カーセンサー グーネット
2.0G 1986年2月~1988年7月 2.0L SOHCノンターボ(105PS)
2.0G 1988年8月~1990年7月 2.0L DOHCノンターボ(135PS)
2.0GT 1986年2月~1988年7月 2.0L DOHCノンターボ(140PS)
2.0GT 1988年8月~1993年4月 2.0L DOHCノンターボ(150PS)
2.0GTツインターボ 1986年2月~1988年7月 2.0L DOHCツインターボ(185PS) 169万円 1台
2.0GTツインターボ 1988年8月~1993年4月 2.0L DOHCツインターボ(210PS) 336.5万円 1台 48万円~216万円 13台 49.8万円~211万円 9台
3.0GTターボ 1986年2月~1988年7月 3.0L DOHCターボ(230PS)
3.0GTターボ 1988年8月~1990年7月 3.0L DOHCターボ(240PS) 89万円~209万円 2台 65万円~209万円 3台+1台(注1)
2.5GTツインターボ 1990年8月~1993年4月 2.5L DOHCツインターボ(280PS) 98万円~398万円 17台 85万円~398万円 19台

A70型スープラの中古車価格を見て

さすがに玉数は減っています。ターボ車は売れ筋だったのか、まだ数は残っています。ノンターボは売れなかったのか、全く見かけませんでした。

一般に走行距離が伸びている車は、安く、修復歴のある車も低い評価となっています。この点は、普通の中古車と同じです。

A80型スープラの価格比較

モデル 期間 エンジン ガリバー カーセンサー グーネット
SZ 1993年5月~2002年8月 3.0L DOHCノンターボ(225PS) 98万円~359万円 32台 98万円~346万円 24台
SZ-R 1994年8月~2002年8月 3.0L DOHCノンターボ(225PS) 159.8万円~325万円 14台 応談~325万円 14台
RZ-S 1994年8月~1997年7月 3.0L DOHCツインターボ(280PS)トルク44.0kg-m 286万円~418万円 6台 238万円~418万円 6台
RZ-S 1997年8月~2002年8月 3.0L DOHCツインターボ(280PS)トルク46.0kg-m 459.8万円 1台 170.6万円~519万円 14台 170.6万円~519万円 16台
RZ 1993年5月~1997年7月 3.0L DOHCツインターボ(280PS)トルク44.0kg-m 274.8万円~439万円 7台 応談~439万円 14台
RZ 1997年8月~2002年8月 3.0L DOHCツインターボ(280PS)トルク46.0kg-m 537.8万円~568.8万円 5台 537.8万円 1台
GZ

1993年5月~1996年3月

3.0L DOHCツインターボ(280PS)トルク44.0kg-m 249.9万円~459万円 2台 応談~249.9万円 2台

A80型スープラの中古車価格を見て

A80型に顕著なのが、ドレスアップ車や、チューンドカーがかなり高い評価をされている一方、オリジナルを留めた走行距離の少ない車も高く評価されていることです。修復歴のあるものは、程度にもよるのでしょうが、やはりそれなりの評価を受けてしまうようです。

走行距離が少なくとも、錆びが無いとは限りません。外側はきれいでも、下を見るとかなり錆びが進行している場合があるため、面倒でもリフトアップしてもらい、下からの状態も確認すべきです。車に詳しい人がいるのならば、一緒についてきて見てもらうとよいでしょう。

意外に思うのは、ノンターボ車もかなり多いことです。自然吸気とはいえ、225PSを発揮しますし、ターボを後付けしても、エンジン本体はかなりのパワーに耐えてくれるため、チューン目的や、オリジナルでおとなしく走る場合は、それもアリかと考えさせられます。

今所有している車をスープラに替えるには

トランクがどうしても狭いため、2台持ちがベストです。でも2台はお金がかかる、という場合は、燃費のよい、小型のファミリーカーに足グルマを買い替えてしまうのも手です。

特に大型のミニバンやSUVであった場合は、小型車に乗り換えてしまうとよいかもしれません。都会なら小さな車の方が絶対に便利です。

ファミリーカーを経費の掛からない車に買い替える

子供のときに憧れたスープラを買える年齢になっている人は、40代以上の人が多いです。そのような年齢の人がエアロパーツで派手にドレスアップされた個体や、爆音マフラーに換えられている個体であると、ただでさえ2ドアのスポーツカーなのに目立って、近所の人に恥ずかしく感じるでしょう。ノーマルの部品が残っていれば、ここで役に立ちます。

車の買い替えにカーネクストを検討

スポーツ車の買い替えにしても、ファミリーカーの買い替えにしても古い車や距離の乗った車の場合は引き取ってくれない、廃車にするのに逆にお金を払わなければならなくなる、というパターンがあります。

もし、スープラを所有する替わりに1台車を処分しなければならないのであれば、カーネクストという買取業者に一度相談してみましょう。

特にスープラの購入となれば、おそらくはスポーツ車の専門店での購入になると思いますので、ファミリーカーの下取りには不利でしょう。

カーネクストは面倒な手続きを全て代行

カーネクストならば、どんな車の買取にも対応でき、廃車となれば廃車手続きも代行してくれます。また、自動車税の還付手続きも代行してくれます。査定は無料なため、一度、サイトにアクセスして買取費用の査定だけでも依頼してみてはいかがでしょうか。

参考:カーネクスト

中古のスープラをお得に手に入れよう

スープラは1986年に日本に登場し、2002年に惜しまれつつ生産終了となりましたが、17年の時を経て復活します。しかし、新しいモデルのスープラを新車で手に入れることは、金額的にもなかなか難しいといえるでしょう。

そこで、注目したいのが中古車です。1993年の4月まで発売されていた「A70型」に関しては、さすがに中古車の取扱数はそれほど多くはありません。「A80型」になると、モデルによってはそこそこ台数もあり、100万円程度から手に入ります。

中古車販売店によっても、取り扱いモデルや価格は違ってくるので、スープラが気になっている人は、くまなくチェックしてお得に手に入れませんか。