スカイラインは、日産が販売している車の一つで、発売当初はスポーツタイプとして人気を博していました。また近年では、アメリカで登場した新型インフィニティQ50が、日本で13代目V37型スカイラインとして登場し、高級車の一つとして人気が高まっています。
ここでは、中古のスカイラインの選び方や、おすすめモデルを順に解説していきます。
スカイラインの特徴
スカイラインは、1957年に日産の前進である富士精密工業が初代スカイラインを製造し、1,500ccという現在でいうコンパクトカーと同様の規格で、発売されたという経緯があります。
なお、この初代スカイラインのデザインは、当時の欧州車に似た仕様となっています。当時の国産車としては、1,500ccでの最高速度である125km/hを実現しています。
その後は、たび重なるマイナーチェンジやフルモデルチェンジを経て、日産のスポーツ車として人気の車種となり、日産を代表する車種の一つにまで成長しています。また、スカイラインはスポーツ車であるため、高速走行時の燃費や、エンジンの性能が高いという特徴があります。
スカイラインの中古車の価格の相場
スカイラインは、発売から60年以上の歴史を持つ車で、中古車市場には数多く出回っています。ここでは、スカイラインの中古車価格や相場について、解説していきます。
スカイラインの中古車価格
中古車は、年式が古いほど価格が安くなることが一般的です。スカイラインも同様で、年式が古いほど安くなっており、数万円程度で販売されているものもあることが現状です。また、年式が新しくなるほど性能がアップしているため、中古車価格も高い傾向にあります。
さらに、スカイラインは特別仕様車も数多く生産されているため、中古車でも1,000万円を超えるものもあります。スカイラインは、発売当初の初代から現在の十三代目までラインナップされています。十三代目においては、都心のタワーマンションに居住するような、富裕層をターゲットとする高級車にまで成長しています。
モデル別の価格の相場
スカイラインは、これまでに数多くのモデルを発売してきており、モデル別に人気や価格も異なります。以下では、モデル別の中古車販売店における価格について解説します。
スカイライン GTR R33系
スカイラインGTRのR33系は、1993年から1998年まで販売された九代目モデルです。このモデルのキャッチコピーは「本流ツーリングカー」で、これまでのモデルと比べると、全体的にサイズが大きくなっていることが特徴です。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 118〜554.8万円 | 約217万円 |
グーネット | 151~555万円 | 約88.38万円 |
カーセンサー | 35~219万円 | 約109万円 |
この表を見ると、1990年代という古い年式のモデルでも、高いものでは500万円代となっており、このモデルへの人気の高さがうかがえます。また、このモデルは古い年式なので、購入する際には走行距離やメンテナンスの状態などを、確認する必要があるでしょう。
スカイライン R34系
スカイラインのR34系は、1998年から2001年まで販売された十代目モデルです。このモデルは、一度スポーツ色を薄めた九代目モデルとは異なり、再度スポーツ色を強くし、安全性の向上にも成功しています。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 284.8万円 | 約284.8万円 |
グーネット | 14.8~399.8万円 | 約151.5万円 |
カーセンサー | 15~389万円 | 約107.7万円 |
この表を見ると、10年以上古い年式のモデルであっても、高いものでは、いまだに400万円近い価格で販売されていることがわかります。また、スポーツ色を強めたモデルのため、スポーツタイプを好むユーザーから人気が高い傾向にあります。
スカイライン GTR R 34系
スカイラインGTRのR34系は、1999年から2002年まで販売された十代目モデルのうち、最上級で最高級のグレードを誇るスポーツカーです。また、当時、日産のCOOとして赴任していたカルロス・ゴーン氏によって、「日産車の中で最も好きな車種」だといわしめたモデルです。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 725.8~940万円 | 約868.6万円 |
グーネット | 508~1,680万円 | 約925.1万円 |
カーセンサー | 238~1,680万円 | 約572万円 |
この表を見ると、中古車でも200万円代以上という高い価格となっており、高いものでは1,700万円近い価格であることがわかります。このモデルは、最上級で最高級のグレードのスポーツカーであることに加えて、2005年には20代限定のZチェーンが発売されたこともあり、価値の高いモデルといえます。
スカイライン V35系
スカイラインV35系は、2001年から2007年まで販売された十一代目モデルです。2003年から2007年は、セダンタイプに加えてクーペタイプも販売しています。なお、クーペタイプの発売から、従来のスカイライン特有の丸型テールランプが復活しています。
このモデルは、1999年の東京モーターショーにて、ポルシェデザインをコンセプトにした車種として登場し、新しいタイプのスポーツカーとして注目を集めました。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 39.9~88万円 | 約82.9万円 |
グーネット | 6.5~205万円 | 約73.6万円 |
カーセンサー | 8.8~99.9万円 | 約29.9万円 |
この表を見ると、このモデル以前に販売されていたGTRのR34系と比較して、全体的に中古車価格が低くなっていることがわかります。しかし、200万円を超える価格で販売されているケースもあることから、モデルの仕様によっては価値が高いことがわかります。
スカイライン V36系
スカイラインV36系は、2006年から2014年まで販売された十二代目モデルで、2007年から2016年まではクーペタイプ、2009年から2016年まではクロスオーバータイプも販売されました。
なおクーペタイプは、「新型インフィニティG35のセダンタイプ」がコンセプトになっています。クーペタイプの登場が、従来のスポーツカーというイメージから、高級車としてのイメージへ転換するきっかけになったといえるでしょう。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 123.1~293.8万円 | 約100.4万円 |
グーネット | 16.9~318万円 | 約148.7万円 |
カーセンサー | 114.9万円 | 約114.9万円 |
この表を見ると、このモデルの価格帯は広く、300万円代という高い価格で販売されているケースもあることがわかります。このモデルは、セダン・クーペ・クロスオーバーという3種類のタイプを展開しているため、人気度が分散していることが考えられます。
スカイライン V37系
スカイラインV37系は、2014年から現在まで販売されている最新モデルで、アメリカで発売された「新型インフィニティQ50」を、日本仕様にして販売されたモデルです。
また、インフィニティの開発技術や、高級感あるスタイリッシュなデザインをコンセプトとしているため、富裕層を対象とした高級車の仲間入りを果たしています。
中古車販売店名 | 全中古車価格帯 | 中古車相場 |
ガリバー | 5.5〜529万円 | 約276.8万円 |
グーネット | 128~499万円 | 約295.8万円 |
カーセンサー | – | – |
この表を見ると、このモデルは年式が新しいことから、高いものでは中古車でも500万円代で販売されています。一般的なコンパクトカーを、新車で購入できるくらいの価格であることがわかります。
おすすめの中古スカイラインのモデル
スカイラインのモデルは数多くあり、さまざまなタイプを展開しています。ここでは、中古スカイラインのおすすめモデルを、順に紹介していきます。なお、各モデル別のスペックを表にまとめています。
コスパの高いV36系(セダン)
スカイラインV36系は、2014年に生産終了したモデルです。このモデルは、装備も走りも十分な車でありながら、人気車種とはいえず、中古車としての価格もお手頃なものになっているのでおすすめです。
また、新車時の価格とスペックを考慮すると、非常にコストパフォーマンスの高いモデルといえるでしょう。
駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 | 燃費 |
FR | 4,755mm | 1,770mm | 1,450~1,465mm | 1,570~1,690kg | 9.4km/L |
新しい車をお得に手に入れるならV37系
スカイラインV37系は、発売当初は450万円程度の高級車という取り扱いでしたが、中古車では160万円台からと、お得な価格で手に入れられるのでおすすめです。また発売以降、マイナーチェンジを複数回行っていますが、外観に大きな変化がないことが特徴です。
駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 | 燃費 |
FR | 4,815mm | 1,820mm | 1,440mm | 1,760~1,880kg | 18.4km/L |
業者別のスカイラインの中古車価格
スカイラインの中古車価格は、モデルによっても異なりますが、同じモデルでも、年式や走行距離によっても異なります。ここでは、スカイラインの中古車価格を、タイプ別・年式・走行距離の観点から、それぞれ解説していきます。
タイプ別
R32型は八代目モデルで、1989年から1993年まで販売されていました。一方のGTRは、サーキットでの使用を目的として開発されたという経緯があるため、根強い人気があるモデルです。
また、GTRはエンジニアによる特別なこだわりがあることから、数々の特別仕様車が登場しており、高い価格で販売されているため、中古車の価格も高い傾向にあります。
タイプ別 | ガリバー | グーネット | カーセンサー |
R32型 | 216.4万円 | 190~999万円 | 69~158.9万円 |
GTR | 39.9~293.8万円 | 151~1,680万円 | 190~1,880万円 |
年式
下の表を見ると、2018年という年式の新しい場合、取り扱いをしていない中古車販売店があり、まだ中古車市場にほとんど出回っていないということがわかります。
また2010年式は、40万円程度から約200万円と価格帯が広く、中古車市場に出回っている数も多いため、自分の好みにあったタイプを選びやすいといえるでしょう。
年式 | ガリバー | グーネット | カーセンサー |
2018年 | – | 324~499万円 | – |
2010年 | 134.9万円 | 47~219.8万円 | 69.9~218.8万円 |
走行距離
一般的には、走行距離が少ないほど中古車価格は安くなる傾向にあります。しかし、スカイラインの場合、走行距離が10万km以上超えるものでも、高い価格で販売されているケースもあります。したがって、人気の高いモデルでは、中古車価格も高くなる傾向にあります。
走行距離 | ガリバー | グーネット | カーセンサー |
5万km以下 | 85.3万~940万円 | 6.5~1,568万円 | 29.8~1,880万円 |
10万km以上 | 39.9万~725.8万円 | 10~1,765万円 | 11.8~1,180万円 |
中古スカイラインを購入する際の注意点
中古のスカイラインは、発売当初から長い歴史のある車種のため、中古車市場に数多く出回っているので、選択肢が豊富だといえるでしょう。しかし、購入する際には、以下のような点に注意が必要です。
デザインに満足できるか考える
近年のスカイラインは、富裕層をターゲットとするなど、高級感あるデザインになっています。しかし、同じ日産のライバル車であるフーガと比較すると、価格帯が安めで購入しやすいといえます。一方で、外装と内装の高級感は、劣っているといわれています。
そのため、フーガのような高級感を求める場合は、選ぶときにデザインに満足できるかどうかを、考える必要があるでしょう。
足回りの不具合に注意
スカイラインはスポーツカーが原点なので、スピード感やスポーティテイストな外観を求める人も、多いのではないでしょうか。しかし、スカイラインは足回りに不具合があることが多いため、実際に試乗して状態を確認することが大切です。
具体的には、足回りから聞こえる音に異常はないか、ホイールを揺らしてグラつきがないかなど、購入まえにチェックして、異常を察知するようにしましょう。
事前に相場を把握しておく
どのタイプの中古車を選ぶにしても、購入したあとに損をしないためには、購入を検討している車種の相場をあらかじめ把握しておくことが大切です。安い価格という理由だけで購入を決めると、修復歴があるケースや、メンテナンスの状態が良くないケースもあるので注意が必要です。
なお、中古車の相場を調べるためには、インターネットで検索するとよいでしょう。また、走行距離や年式など、さまざまな条件で検索し、質の高い中古車をお得に購入しましょう。
走行距離と年式のバランスを重視
車は、年間で平均1万kmという走行距離が一般的です。また、買い替えする場合は、10万kmの走行距離が目安ともいわれており、販売されている中古車の走行距離と、年式のバランスを重視することが大切です。
なお、年間の走行距離が極端に少ない中古車は、状態が悪い可能性があるので注意が必要でしょう。
メンテナンス歴をチェックする
車が受ける事故の程度によっては、フレームが歪むなどの大きなダメージがあります。このようなダメージの大きい車は、きちんとメンテナンスされていなければ、安全な走行に支障が出るリスクがあるので注意が必要です。
そのため、たとえ走行距離が短くても、メンテナンスがしっかりされていない車を買うことは危険です。前のオーナーや販売店が、整備をきちんと行ってきたか確認するようにしましょう。
保証内容も確認
スカイラインを販売している日産では、新車の購入の際に、エアコンやカーナビなどの電気系統に関する一般保証に加えて、エンジン系の点検などの特別保証を設けています。新車のみならず、中古車に関しても保証の充実度が重要なため、購入後のトラブルへの対応について、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
なお、保証内容は販売店によって異なるため、複数の販売店で保証内容を比較するなど、保証の充実度で購入する販売店を選ぶということも選択肢の一つです。
現在の車から買い替える場合には
ディーラーで車を買い替える場合、現在の車を下取りしてもらい、新車の購入価格を決めることが一般的です。しかし、買取専門業者に買取を依頼すると、想像以上の高値で売れるケースもあるのでおすすめです。
売ったお金を元手にして購入できる
現在の車を買取に出し、それを元手にして購入する場合、ディーラーなどで下取りしてもらうよりも、高値で売れる可能性があります。ただし、年式や走行距離によって査定価格が異なるため、車の状態を確認したうえで業者を選ぶことが大切です。
また、現在の車をより高値で売るためには、一括買取査定サイトなどを利用して、複数の業者の査定額を比較するようにしましょう。
買取業者はカーネクストがおすすめ
カーネクストは車の買取専門業者で、ユーザー満足度95%を誇る安心サービスが特徴ですが、以下のようなサービスを提供しています。
- 0円以上の買取保証
- 廃車手続き代行費用無料
- 年中無休で対応
0円以上の買取保証とは、事故や故障で走行不能になった車を含めて年式が古いなど、どのような状態でも、0円以上の買取を保証するというものです。
また、廃車にする場合、永久抹消登録という手続きが必要ですが、自分で手続きをすると、運輸支局まで行かなくてはなりません。しかし、カーネクストでは、このような手続きを全て代行してくれるだけでなく、代行手数料も無料なので安心です。
さらに、カーネクストでは、年中無休で買取受け付けをしており、Webからの受け付けについては、24時間対応しています。
参考:カーネクスト
中古スカイラインをお得に購入しよう
スカイラインの種類は多く、いく度ものモデルチェンジを経て、現在は高級車の仲間入りを果たしています。また、初めて販売されてからの歴史が長いため、中古車も数多く出回っています。
そのため、中古車で自分が望むモデルを見つけやすいといえますが、事前に相場を調べるなどして、お得に中古のスカイラインを手に入れましょう。