長年多くの人から愛されているシーマは、その威厳のあるフロントマスクと存在感溢れるボディが特徴です。その名の通り、常に頂上を目指すべく技術を集結し、その時の最高の技術で車内の快適性や安全性を向上し続けている車です。
バブル時代に誕生し飛ぶように売れたシーマは、内装にもこだわっていて、その高級感と豪華さも特徴の一つです。気品あふれるボディと力強いエンジン、最上級の乗り心地を兼ね備えたシーマの魅力や中古でどれくらいの価格で売られているのかを見ていきましょう。
中古のシーマの魅力と特徴
シーマは日産がフラッグシップ車として設定する最上級のセダンです。油圧アクティブサスペションを採用し、ロングドライブでも疲れないゆったりとした滑らかな走りが特徴です。また、3.0L V型ターボエンジンのパワフルな加速を覚えている人も多いでしょう。
そして、後部座席の快適性と圧倒的な静かさから、ビジネスシーンでも多く活躍している車です。また、外観は威厳のある重厚な造りで、高級感溢れるエクステリアです。
1988年1月に初代が発売されてから長年愛されている車です。2010年に一度生産を中止していましたが、2012年に日産独自のハイブリッドシステムを搭載してハイブリッド専用車として復活を遂げました。
中古のシーマのおすすめモデル
3ナンバーの最高級の大型セダンとしてデビューしたシーマは、その生産期間の長さを表す通り、昔から多くの人に愛されている車です。
モデル | 特徴 | 燃費(km/L) |
初代 FRY31型 (1988~1991) |
3.0L V型6気筒DOHCターボエンジン搭載。NA(自然吸気)タイプもあり。電子制御エアサスペション採用。駆動方式はFRのみ。3ナンバー大型高級車として誕生。滑らかな乗り心地と力強い加速力を持つ。 | – |
2代目 FY32型 (1991~1996) |
初代のものから後部居住性や走行性を向上させたもの。重厚感のあるフォルムが印象的なモデル。低振動、高出力で静寂性に優れた4.1L V8エンジン車を設定。マイナーチェンジ後に3.0L V型6気筒DOHCターボも設定。 | 7.8~8.2 |
3代目 FY33型 (1996~2001) |
4.1L V型8気筒NAタイプと3.0LV型6気筒ターボエンジンがある。安全性を更に高め、デュアルエアバッグとサイドエアバッグシステムを搭載。素材にこだわったシートにオゾンセルフオートエアコン、UVCUT・断熱グリーンガラス&プライバシーガラスを採用。 | 8.2~8.6 |
4代目 F50型 (2001~2010) |
マルチプロジェクターキセノンヘッドランプを搭載。レーンキープサポートシステムをオプションで装備可。より安全性を向上。エンジンは4.5LのV8気筒NAタイプと3.0LのV6気筒ターボタイプがある。 | 8.0~9.1 |
5代目 HGY51型 (2012~) |
3.5LV型6気筒DOHCエンジンがベース。1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを搭載。全長が5,120mmと長いのが特徴。環境にも配慮したリチウムイオンバッテリーを使用。 | 15.6 |
燃費は10・15モードでの燃費です。
初代 1988~1991
初代シーマは当時の日産の人気のセドリックとグロリアの上位車種として作られ、3ナンバーの大型の高級車として設定されました。バブル期の高級志向が進む中、爆発的な人気がでて「シーマ現象」という流行語が生まれたほど人気の車です。
快適な車内を保つために、走行中の路面からの振動を抑える電子制御式エアサスペションが採用されています。滑らかな走りで乗り心地もよく、走行性・安定性共に抜群の車です。
この時のシーマは「セドリック・シーマ」、「グロリア・シーマ」として販売されていました。
2代目 1991~1996
1991年に発売された2代目のシーマは、車名を「シーマ」と統一して発売されました。初代のピラーレスドアからピラードドアへと変更され、更に後部座席の快適性を求め、走行性を高めたものとなっています。
当時の最新の安全技術を駆使し、ABSやエアバックが装備されました。また、電子制御エアサスペションから油圧アクティブサスペションに代わり、更に乗り心地のよいものへと変化しました。4WD設定車やリミテッドシリーズ、ツーリングシリーズなどがあります。
3代目 1996~2001
3代目のシーマには2タイプあり、専用サスペションにエアロパーツも装備したスポーティなデザインの「グランドツーリングシリーズ」と、後部座席の居住空間の快適性を追求した「リミテッドシリーズ」があります。
快適な乗り心地を重視するシーマは、油圧アクティブサスペションを採用し、走行中の揺れや振動を最大限に抑えることができました。
また、危険を予知する「インフォメーションセーフティ」や危険を回避する「コントロールセーフティ」、事故が起きた時に備える「インパクトセーフティ」などの最高基準の安全対策が施されています。
4代目 2001~2010
「Dynamic & Modern」をコンセプトとして開発された4代目シーマは、室内の高さを高くし、後部座席のニースペースを広げるなどして、更に快適な空間を作り出しました。そして、そのコンセプト通りの躍動感のあるボディが特徴です。
シーマの特徴である豪華な内装はこの代でも引き継がれており、高級モケットシートやカフェラテやブラック、エクリュなどの本革のシートがあります。そして、センタークラスター部には8インチの液晶モニターが搭載されています。
また、リアドアのオートクロージャーとともに、開閉角度も90度近くまで開閉するので乗り降りもスムーズに行うことができます。
5代目 2012~ 現行モデル
日産の代表的なセダンとして優れた居住性や快適性、走行性能を備えて2021年にハイブリッド専用車として復活しました。プレミアムセダンの「フーガ」とデザインを共有して開発された車です。
BOSE社製のサラウンドシステムを搭載し、セミアリニン本革シート、銀粉本木目フィニッシャーなどこだわりをもった豪華な内装となっています。また、シートには低反発ウレタンを使用しているので、ロングドライブでも疲れにくい仕様です。
シーマの中古車価格の相場
ここではシーマの中古車がどれくらいの価格で取引されているのか見ていきましょう。
初代シーマの中古価格
当時、飛ぶように売れた初代シーマの中古での価格は、30万円から300万円と幅があります。今でも根強い人気があり、中古車市場でも人気のモデルです。新車の価格は約414万円から550万円とかなり高めですが、中古車なら手の届く価格まで下がっています。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
中古車相場価格 | 93万円 | 101.1万円 | 98.2万円 |
中古車価格帯 | 30~300万円 | 69~129万円 | 30~300万円 |
2代目 FY32型の中古価格
初代シーマに比べて、あまり売れ行きは伸びなかった2代目シーマは、中古市場に出回っている台数もそれほど多くありません。価格帯はおよそ30万円から160万円です。そして、新車価格は約460万円から700万円です。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
中古車相場価格 | 69.1万円 | 79.4万円 | 87.2万円 |
中古車価格帯 | 29~157万円 | 29~157万円 | 29~157万円 |
3代目 FY33型の中古価格
今でも根強い人気がある3代目シーマは、中古のシーマの中では比較的手に入れやすい価格帯です。スポーティなグランドツーリングシリーズは、黒を基調としたおしゃれな内装で特に人気のモデルです。新車で購入すると約480万円から720万円と高額ですが、中古車の価格はかなりお手頃となります。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
中古車相場価格 | 50.7万円 | 54.8万円 | 53.2万円 |
中古車価格帯 | 9.8~129万円 | 9.8~139万円 | 9.8~129万円 |
4代目 F50型の中古価格
国産車の中でも最高級の大型セダンであり人気があるのがこの4代目です。走行距離が多いものは比較的安い価格となっています。価格帯は7万円から約230万円と幅があります。販売期間も長く限定バージョンなども発売されている4代目は、新車で購入すると約650万円から810万円と最高級車らしくとても高額です。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
中古車相場価格 | 41.5万円 | 49.4万円 | 85万円 |
中古車価格帯 | 7~229.8万円 | 7~189万円 | 7~229.8万円 |
5代目 HGY51型の中古価格
現行モデルとして今も販売されている5代目シーマは、日産のフラッグシップセダンの名に相応しく優れた走行性と快適な居住性を兼ね備えた最高級の大型セダンです。価格帯は高めで約120万円から500万円です。現行モデルであるHGY51型の新車価格は約790万円から900万円と高額です。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
中古車相場価格 | – | 261.9円 | – |
中古車価格帯 | – | 124.9~499.9万円 | – |
業者別シーマの中古車価格
走行距離が多いほど中古車は安くなる傾向にあります。しかし、その車種の人気やオプションなども価格に影響します。
走行距離でみるシーマの中古車価格を比較
中古車として売り出されているものの走行距離を見ると、3万km以上からが多いようです。シーマは長く生産されている車なので中古車だとそれなりに走っているものが多いです。5万km以下のものは価格は高めになりますが、見つけることができたらお買い得です。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
50,000km以下 | 24~229.8万円 | 24.6~499万円 | 24.6~229.8万円 |
50,000km以上 | 7~300万円 | 7~296万円 | 7~157万円 |
人気のタイプで見るシーマの中古価格を比較
中古車として人気のある2タイプを比較しました。走行距離にもよりますが、新車価格を考えるとかなりお手頃な価格で手に入れることができる、現行モデルの一代前のモデルがお得です。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
450XL | 11.8~117万円 | 11.8~129.8万円 | 11.8~117万円 |
300G グランドツーリング | 29.9~229.8万円 | 26.8~158万円 | 29~229.8万円 |
年式別シーマの中古価格の比較
根強い人気がある初代のシーマと、現行モデルの4代目のモデルを比較しました。どちらも価格には大きな幅があります。オプションや装備の状態なども価格に影響しているようです。
カーセンサー | グーネット | 中古車EX | |
1988~1991年 | 7~129万円 | 40~169万円 | 30~300万円 |
2001~2010年 | 55~148万円 | 7~189万円 | 7~229.8万円 |
中古のシーマを購入する時のポイント
中古車を購入する際には、試乗を行い設備の動作確認を行いましょう。また、外からも車体を確認し、事故などによるフレームの歪みがないかの確認も重要です。
パワーウインドウの動作を確認する
4代目のシーマで多く報告されている故障が、パワーウインドウの開閉ができなくなるというものです。そのため、4代目のシーマを購入する時には必ず試乗しパワーウインドウの動作を確認しましょう。
このパワーウインドウの故障は、スイッチの接触不良のみではなくレギュレーターに不具合が起きているケースが多くその場合には高額な修理費用がかかるので注意が必要です。
全長が長く車体が大きいので注意が必要
シーマの魅力の一つである大きく存在感のあるボディは現行モデルでは、その全長が5,120もあります。そのため、国産の普通車のように小回りがきかないため、運転の際には注意が必要です。シーマの中古車を購入の際には、実際に試乗してみて大きさや運転の感覚などをつかんでみるとよいでしょう。
カスタムされている車両には注意
シーマの中古車はカスタムされているものが多く存在します。カスタムされた車両はボディに負担がかかている場合があり、不具合の原因となることがあります。
また、純正品のパーツから他社のパーツへと交換されている場合には、車検に通らない場合があります。そのため、中古でシーマを購入する際、カスタムされている車両は特に注意が必要です。
試乗時に音のチェックをする
シーマにはアイドリングが不安定になるというトラブルも報告されています。これは4代目シーマに多いトラブルです。このトラブルは電気系統からのトラブルが原因であることが多いようです。
そのため、試乗の時に停車中の振動や音などをチェックするとよいでしょう。不安定になる原因にもよりますが、修理費用は比較的安価で直せる場合が多いようです。
車を買い替える時には買い取り業者を利用する
査定は一社だけでなく複数の業者で行いましょう。業者によっては大きく買取金額がかわります。買取業者の査定額や対応を見て選ぶことをおすすめします。
買い取り業者に査定を依頼する
車の買い替えを考えている時には、まずは今乗っている車の査定を行いましょう。所有している車がどれくらいの価格で売れるかわかると、購入する車の予算を考える時に便利です。
また、新しく購入する車を考えている時に所有している車の下取りを提案があります。しかし、自分の車がどれくらいの価格で売れるのかを知っていないと、その提案された額が妥当なものなのか判断することができません。
したがって、車の買い替えをする時には、買取業者に査定を依頼することをおすすめします。また、買取価格は買い取り業者によっても差が出ます。これは買い取った後の車の処理方法などで変わってきます。そのため、査定の依頼をする時には、複数の買い取り業者に査定を依頼して比較して選ぶとよいでしょう。
買い取り業者はカーネクストがおすすめ
中古車を扱う買い取り業者はたくさんあります。買取業者にはスポーツカーを専門に扱う業者だったり、高級車を専門に扱う会社であったり、輸入車を扱う会社であったりとさまざまです。
車の買い取りを依頼する時には、特殊な車両の場合にはその車種を専門として扱う業者が近くにあればその業者に依頼するとよいでしょう。また、買い取る時のサービスの内容によって選ぶこともできます。
カーネクストなら車の引き取りを無料で行ってもらえます。また、面倒な自動車税の還付手続きやその他の手続きも無料です。そして、他の買い取り業者では査定額が出ないような、年式の古いものや走行距離が多い車、故障している車でも買い取りをしています。車の買い取りなら簡単20秒の入力で査定が依頼できるカーネクストがおすすめです。
参考:カーネクスト
中古のシーマをお得に手に入れよう
長年多くの人から愛されてきたシーマは、日産の最新の技術を持って常に頂点をめざして作られた車です。その特徴的なフロントマスクや威厳のあるボディに憧れていた人も多いでしょう。
また、車内の快適性を常に追求しているシーマは、その力強いエンジンとは対照的にとても滑らかな走りをします。そのため、ロングドライブやビジネスシーンでも快適に過ごすことができます。
新車ではとても高額で手がでない。そんな人でも中古車なら手に入れやすい価格で売られています。この機会にお手頃価格の状態の良いシーマを見つけて、買い替えてみてはいかがでしょうか。