カイエンに中古車で乗るには|今売れているポルシェSUVを知る

誰でも知っている高級スポーツカーの代名詞「ポルシェ」から、初のSUVが発売されたのは2002年のことでした。5ドアに十分なオフロード走行性能を兼ね備え、ポルシェらしいスポーティーなハンドリングから、世界の自動車市場でたちまち高級SUVとしての地位を確立する勢いはまだ止まりそうにありません。

人気とはいえ新車価格は安くても約859万円という高級車のため、なかなか手が届かないのが残念ですが、中古車となるとお買い得なカイエンがちらほら見られるようになりました。そう、ポルシェは昔から「中古でも人気がある」と有名です。そんなカイエンの魅力を探っていきましょう。

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ポルシェ・カイエンの魅力と特徴

ポルシェといえば911を代表とするロードスポーツモデルが最も有名ですが、最近ではカイエンのようなSUVの売り上げがポルシェ社を支えています。

2015年のポルシェ販売台数は約22万台です。そのうち実に3分の1近い7万台をカイエンが占めていることからもその人気の高さを垣間見ることができます。

車名の由来

「カイエン」とはあまり聞きなれない言葉です。世界に名を轟かせるような名品には変わったネーミングが多くありますが、ポルシェの歴代モデルもそれは同じです。例えばポルシェ・ケイマンは、ケイマン諸島からではなくそこに住むケイマンという「ワニ」の名前から名付けられています。

カイエン(Cayenne)とは、なんと「赤唐辛子(カイエンペッパー)」から名付けられました。なんとも意外な由来ですが、カイエン発表当時ポルシェは、「今後カイエンは、世界中の国々で「痛快」、「冒険心」、「生きる喜び」を表す代名詞になるだろう」とコメントしています。それほど「刺激的」なモデルなのです。

ポルシェ初のSUVとしてフォルクスワーゲンと共同開発

SUV分野への参入を検討していたポルシェと、レンジローバーに代表される高級SUV分野へ本格参入したいフォルクスワーゲンの方向性がマッチしたため、両社で開発費用を分担し共同開発されたのが「カイエン」です。

その証拠に内外装など多くの部分で違いがあるものの、カイエンとフォルクスワーゲン・トゥアレグとは共通のFFベースのプラットフォームを持ち、ベースとなるシャシーは同じになっています。

「ポルシェ」は故障しにくい

カイエンに限らず、ポルシェが中古車であっても大変な人気があるのは、「故障しにくい」ためでもあります。起こるとしても「ブレーキペダル裏のスイッチが壊れた」「テールランプのLED切れ」など車本来必要な「走る・止まる」には全く関係ない部分ばかりで、ユーザーは口をそろえて「故障しにくい」といいます。

超高級車ばかりのポルシェは、修理費用も高額になると想像してしまいますが、故障そのものが少なければ費用の心配は減ります。

あるユーザーは「最近こそ製造の一部を機械化しているが、国内メーカーに比べれば手作りのようなもの」といいます。それだけ手間暇かけて丁寧に仕上げているからなのかもしれません。

この特徴のおかげで、中古車であっても「カイエンなら」と信じて買うことができます。もちろん全オーナーのカイエンを大切にするマインドがこもっていると信じられているからでもあります。

ポルシェオーナーであることのメリット

ポルシェはどのモデルも超高級車ばかりです。しかし一度乗ったらたちまち虜になってしまい、誰もが「手に入れたい」と強く思います。ポルシェ初のSUVであるカイエンのオーナーもまたそんなポルシェオーナーで、彼らはどこか似ています。

それは「穏やかさ」「上品さ」「マナーのよさ」といえるかもしれません。そんなポルシェオーナーは誰もが「ポルシェクラブ」という全国規模のオーナーズクラブに加入できます。

クラブでは2年に一度鈴鹿サーキットを貸し切ってイベントを行い、全国から博物館級の名車やGTから最新モデルまでが数百台、一堂に会します。

その「超高級さ」からかオーナーには医師や弁護士、税理士といった普段生活していてはなかなか知り合えないような人もたくさんいます。イベントはそんな人たちと知り合えるチャンスでもあります。ポルシェという共通の言葉を介して知り合いになり、驚くような場面でその関係が活きることがよくあるといいます。

カイエンの変遷とおすすめモデル

カイエンは2002年に登場してまだ歴史が浅く、モデルも決して多くはありません。ただモデルチェンジごとに着実にエンジン出力がアップしており、よりパワーを得たいなら新しいモデルがおすすめです。中古車として考えるならコストパフォーマンスを優先すれば初期型に近いタイプになるかもしれません。

最もパワフルなポルシェ登場「初代カイエン(前期955型)」

初代カイエンは、当時の911、ボクスターに続く第3のモデルとして登場しました。エンジンは伝統の水平対向エンジンではなく、V型6気筒とV8型気筒が搭載されました。最もベーシックなカイエンに搭載されているV型6気筒エンジンは、フォルクスワーゲンVR6型エンジンのエンジンブロックを使用し、エンジンヘッドはポルシェが開発しています。

またV型8気筒ターボエンジンは450馬力と、当時のポルシェ911ターボの420馬力を超えるパワフルなSUVでもあったのです。初代カイエンは2002年から2006年にかけて製造・販売されました。

マイナーチェンジした「初代カイエン(後期957型)」

2006年のマイナーチェンジでV6エンジンの排気量が3.6Lに増え、4.8Lに増えた自然吸気V8エンジンを搭載した「カイエンS」が登場しました。カイエンターボは大台の500馬力までパワーアップされています。

そして2007年にはカイエンSとカイエンターボの間に位置する「カイエンGTS」が追加され、さらに2008年にはカイエンターボのさらにハイスペック仕様となる「カイエンターボS」が加わりました。カイエンターボSは最高出力521馬力と当時ポルシェ全車種の中でもカレラGTに次ぐハイパワーモデルでした。

また2008年にわずか26台限定発売のカイエンSトランシベリアが、2009年には全世界1,000台限定のカイエンSTSポルシェデザインエディション3が登場しています。

ハイブリッドモデルが登場した「2代目カイエン(前期958型)」

2010年に登場したこのモデルでは、使用する素材を見直し、超軽量アクティブ4WDシステムなどを全体的に見直して車両の軽量化が図られ、全車にアイドリングストップ機構や、エネルギー改正システムが導入されるなどCO2削減・低燃費を実現しています。

同時にカイエン初となるハイブリッド車「カイエンSハイブリッド」が登場し、高級SUVで初めてハイブリッドを採用しました。

2代目カイエン後期でパワーアップとハイブリッドモデルのさらなる低燃費化

このモデルではパワーアップしたエンジンが搭載され前期モデルと比べて20馬力出力が向上しました。またプラグインハイブリッド車「カイエンS-Eハイブリッド」へと代わり、モーターのみの走行が可能となったためされに低燃費化されました。

欧米ではパワーのあるディーゼルエンジンタイプも

パワーがあり低燃費であるディーゼルエンジン搭載のカイエンは、特に欧米では高い人気があります。現在では正規に輸入されていないため購入するのは並行輸入者のみのため国内には非常に少ないのが現状です。

ポルシェ・マカンVSカイエン

カイエンの登場以来SUVに力を入れてきたポルシェは、2010年により小型のSUVを開発中であることを明らかにしました。コードネームはカイエンジュニアの意である「ケイジャン」、これがのちの「マカン」です。

カイエンよりコンパクト

2012年に正式名称を「マカン」とし、2013年には東京モーターショーで世界初公開されました。その後2014年春からは欧州で、同じ年の後半には日本で販売が開始されました。カイエンとは確実に一線を画す「小型SUV」カテゴリーに属していますが、高級感はそのまま。他の小型SUVの中では群を抜いています。

カイエン マカン
全長(mm) 4,855 4,680
全幅(mm) 1,940 1,925
全高(mm) 1,710 1,625
ホイールベース(mm) 2,895 2,805
車両重量(kg) 2,115から2,310 1,865から1,925

どの要素もカイエンの方が一回り上です。

エンジン出力は同等

カイエンはカイエンターボSで570馬力で時速100kmまでの加速に4.1秒と最高クラスですが、ハイブリッドモデルもありその選択肢は幅広くなっています。一方マカンは、全モデルにターボを搭載しており出力としてはカイエンに負けず十分だといえます。

しかしその一方で、燃費性能もあまり変わりません。マカンは小型SUVですから燃費はリッターあたり15kmほどは欲しいところですが、およそ11km程度とカイエンとあまり変わらないレベルです。とはいえポルシェに求めるものがパワーであるならあまり気にならないかもしれません。

中古車相場を比較する

ではそれぞれの中古車相場はどうでしょうか。以下はある日の相場を比較してものです。

カイエン マカン
中古車相場価格 427.5万円 774.4万円
中古車価格帯 69.8万円~1,670万円 468万円~1,250万円

さすがに先行して販売されたためカイエンが在庫数・平均価格ともにマカンよりお得なようです。また最低価格から最高価格までの幅も広いため、状態もさまざまだということがわかります。コンパクトならマカン、ワイドならカイエンといったデザインや用途によって選ぶことができます。

カイエンの維持費はいくらなのか

カイエンを手に入れるときに考えなくてはならないのが「維持費」の問題です。これだけのハイパワーですから維持費もかかるのではないかと考えられますが、修理の頻度が低いため思うほどではないかもしれないという気もします。ここではあるオーナーの2代目前期モデルについて実例を見てみましょう。

  • ガソリン実燃費は街乗り6割・高速4割ほどの走行でリッターあたり7.8kmでした。容量が65Lですから、1カ月1回の給油とするとリッターあたり154円のハイオクで計算した場合10,010円となります。
  • オイル交換カイエンのオイル量は約6.3Lです。それを年に1度交換するとしたら、オイル代と工賃で約30,000円となり、月々では2,500円です。
  • 自動車税3600ccのカイエンの自動車税は66,500円です。年に一度なため、月あたり5,542円です。
  • 任意の自動車保険三井ダイレクトの実例では、15等級、本人・配偶者限定特約・35歳以上補償・対人対物無制限・搭乗者傷害1,000万円・人身傷害無制限・セカンドカー割引・車両保険一般タイプ900万円(免責10万円)とすると、1年間あたり保険料は87,510円となり、月額では7,292円です。
  • 12カ月点検12カ月点検の基本料金は30,000円です。部品交換があれば部品代と工賃がかかりますが、ここでは省いて基本料金だけで考えます。すると月あたり2,500円となります。
  • タイヤ代フロント・リアの295/35-21のタイヤ1本39,880円(ミシュラン ラティチュードスポーツ)とすると工賃込みで159,520円となり、3年ごとに交換とすれば月々4,431円となります。
  • 車検代金(ポルシェ正規ディーラーの場合)
    自賠責保険料・重量税・印紙代・2年基本点検料と、この走行距離・期間で必要なブレーキオイル交換などを含めると209,800円ほどになります。2年ごとに必要と考えると月あたり費用は8,742円です。

ポルシェカイエンの月々の合計維持費は約42,266円

これらはあくまで一例です。細かく見れば自分で交換できる消耗部品やアフターパーツであれば、ネット通販を利用して安く買い、自分で交換すればかなり節約できます。

また月あたりの走行距離が500km程度であることにも注意が必要です。これ以上走るのであればタイヤ・エンジンオイル交換の頻度も消費するガソリン量も上がります。

大手ネット中古車販売店のカイエンの価格例

まだ歴史は浅いとはいえ、すでに登場から16年を過ぎており、中古市場にはさまざまな状態のカイエンが増えています。人気の高い車種でもあるためネット中古車販売大手でも流通するカイエンは多いようです。

ガリバーの価格例

年式 モデル名 排気量 走行距離 価格(税込)
2008年 カイエンS 4,806cc 65,000km 332.8万円
2009年 カイエンGTS 4,806cc 47,000km 258.8万円
2015年 カイエン 3,604cc 36,000km 629.8万円

ガリバーでは比較的新しいモデルの掲載が多く、そのため価格帯も高めで状態のよいものが目立ちました。

カーセンサーの価格例

年式 モデル名 排気量 走行距離 価格(税込)
2003年 カイエンターボ ティプトロニックS 4WD 4,500cc 71,000km 139.0万円
2008年 カイエンターボ ティプトロニックS 4WD 4,800cc 65,000km 284.7万円
2018年 カイエン プラチナエディション 3,600cc 100km 830.0万円

この中では最も掲載台数が多く、500台を超えていました。その分モデルや価格などによる選択肢は多く、選びやすくなっています。

グーネットの価格例

年式 モデル名 排気量 走行距離 価格(税込)
2003年 カイエンS 4,500cc 125,000km 119.0万円
2008年 カイエンS ティプトロニックS 4WD 4,800cc 80,000km 175万円
2011年 カイエン ティプトロニックS 4WD 3,600cc 69,000km 358.9万円

グーネットもカーセンサーに負けず400台超の掲載数でした。比較的年式が新しく走行距離が短いものが多いようです。価格も状態も幅広くそろっているので条件によって絞り込んで探すのが効率的です。

探すときはモデルか価格を決めて

やはり登場から10年以上経過すると、中古市場にもさまざまな状態・価格のカイエンが見られます。ただ闇雲に探していては目移りしてしまい結局決まらないことになってしまうかもしれません。探すときは車種か価格を定めて探すことをおすすめします。

中古車のカイエンを探す場合は、「欲しいモデルがある」か「安いカイエンが欲しい」かに分かれる傾向があるため、まず取り掛かるためのスタートとして大いに役立ちます。さまざまな車を見るうちに、およそどの状態のカイエンが幾らかが絞れてくるはずです。もう一度もう一方の条件を考えれば効率よく絞り込めます。

ポルシェ・カイエンへの買換えにはカーネクストがおすすめ

今から中古車のカイエンを買おうという人なら、きっと今乗っている車を処分することになるはずです。現在インターネットで簡単に買取査定できるサイトもありますが、中にはあまり高くない買取額の中からさらに必要経費が差し引かれ手元にあまり残らなかったということもあるようですから利用には注意が必要です。

簡易査定はあくまで簡易査定

ネット上で簡易査定しても、実際の査定と金額が違うことは仕方ないかもしれません。単に年式や走行距離だけではその車の価値は分からないからです。

走行距離が短くても放置していた車は状態が悪いでしょうし、走行距離が長く年式が古くても大切にメンテナンスして状態のよい中古車もあるからです。

また車を買い取ってもらうときは、できる限り複数の査定を受けることをおすすめします。業者が自信を持って提示した金額に納得がいかなくても比較対象がなければそれで納得しない理由がなく、本当はそれがどれほど安い金額だったとしても買取に出してしまうことがあるからです。

信頼できる業者なら「カーネクスト」

今話題になっている車買取業者が「カーネクスト」です。カーネクストでは超高級SUVだけでなく、もう動かない車や車検切れで動かせない車についても無料で査定し、廃車にするなら手続きに費用がかかりますがそれを含めて買取金額0円以上を保証しています。引き取りにかかる費用も一切無料ととても利用しやすい買取業者です。

今乗っている車を買い取ってもらうなら、まずカーネクストのサイトの「無料査定」を試してみてください。きっとあなたの「カイエンオーナーへの道」を心強くサポートしてくれます。

参考:カーネクスト

中古カイネンをお得に購入しよう

高級スポーツカーのポルシェから、初のSUVとして2002年に発売されたカイエンに、憧れを抱いている人も少なくないでしょう。実際にカイエンの人気は高く、販売台数の約3分の1を占めています。

しかし、新車となると800万円代になるため、多くの人は手が出ないことが現実でしょう。それでも、憧れのカイエンに乗ってみたいという場合は、今お持ちの車を手放して、中古車を探すことが近道といえます。

0円以上の買取金額を保証している「カーネクスト」のような業者を上手に利用しつつ、できるだけよい価格で買取ってもらいましょう。少しでもカイエンオーナーに近づけるように、いろいろと模索してみてください。