シルビアは、もともとスペシャルティ―カーとして登場し、3代目や5代目は、当時のデートカーとして商業的に成功を収めました。男性にとっては憧れの車種で、購入を検討している人も少なくないでしょう。シルビアを購入する際には、安価で購入できる中古車を狙うのが賢い方法です。
これから、シルビアの中古価格の相場やおすすめのモデル、また中古車の業者別価格相場について、詳しく解説していきます。中古とはいえ、車の購入は高額の出費になるため、できるだけ情報を集めて慎重に選んでください。
シルビアの魅力と特徴
シルビアの名前の由来は、ギリシャ神話に登場する「清楚な乙女」の名前からで、ラテン語での「森」を意味します。スポーツカーとして、アクティブなイメージが強いイメージとのギャップに驚かされます。
2002年まで販売された2ドアスポーツクーペ
1965年から2002年にかけて、生産・販売された日産の2ドアスポーツクーペのシルビア。販売期間中は、何度もモデルチェンジが行われ、最終的に7代目まで生産されました。最新のモデルから、すでに17年の年月が経過しているにもかかわらず、いまだシルビアの人気は衰えることなく、市場価値は上がっていく一方です。
高い評価を得るドリフト性能
シルビアは、初代のモデルからドリフト車として注目されていました。さらに、5代目からはさその性能が向上し、国内外を問わず、多くの人が「ドリフト性能を楽しむチューニングカー」として購入しました。5代目のモデルチェンジの際に、見た目がスタイリッシュになったこともあり、その相乗効果で販売台数を伸ばしています。
F1で使用されるほどの高い走破性
シルビアは高い走破性も魅力で、かつてはF1の日産代表として長い間戦い続けた車でした。2004年にその座を、フェアレディZに取って代わられるまで、優勝や入賞を何度も繰り返していました。なお、発売が開始されるかもしれないと話題になっている「8代目シルビアS16」に、F1でのチューニングカーとしての期待が高まっています。
シルビアの中古車の価格相場
シルビアの歴史は、初代は1965年にまでさかのぼります。それからモデルチェンジが繰り返し行われ、2002年に生産が終了になりました。約40年前から、現在に至る長い歴史を持つがゆえに、中古車の価格は高額なものから安価なものまで、幅広くなっています。
初代シルビアは、クラシックカーの愛好家たちから好まれており、その価格は超高額になっています。反対に、10万円台という格安の車両もあるのですが、このような車の中には、走行距離がかなり長いものなどが含まれるため、注意しなければなりません。
モデル別に、中古車価格の相場をみていきましょう。今回は、4代目シルビアS12・5代目シルビアS13・6代目シルビアS14・7代目シルビアS15を紹介しています。
4代目シルビアS12
1983年から生産されたモデルの「4代目シルビアS12」は、市場にあまり出ていません。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | – | – |
グーネット | 99.8~198万円 | 約148.9万円 |
カーセンサー | – | – |
5代目シルビアS13
「5代目のシルビアS13」は、1988年から1993年の間に生産されたモデルです。ガリバーに注目すると、底値でも173万円しており、全体的に高額となっています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 173.2~216.6万円 | 約194.9万円 |
グーネット | 59.8~320万円 | 約189.9万円 |
カーセンサー | 67~290万円 | 約178.5万円 |
6代目シルビアS14
「6代目シルビアS14」はバブルが崩壊したため、スポーツカーの需要が下火状態になっていた、1993年から発売されたモデルです。価格帯は、40万円台~270万円台と幅広いです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 124.8万円 | 124.8万円 |
グーネット | 45.5~273万円 | 約182万円 |
カーセンサー | 43~209万円 | 約126万円 |
7代目シルビアS15
1999年より、最後のモデル「7代目シルビアS15」が発売されました。2002年の名残惜しいピリオドから、約20年弱が過ぎようとしている中、グーネットとカーセンサーにおいては最高価格が300万円を超えています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 139.8万円 | 139.8万円 |
グーネット | 45~315万円 | 約180万円 |
カーセンサー | 45~315.5万円 | 約180.2万円 |
おすすめの中古シルビアのモデル
「7代目シルビアS15」と「5代目シルビアS13」を、今回のおすすめとしています。シルビアを愛する人の、初代モデルに対しての思い入れは計り知れませんが、今回は走行性能面やカスタムキャパシティを重視しました。
高い走行性能と安全性を求めるならS15
「7代目シルビアS15」は、「6代目シルビアS14」で大きくなったボディが、もとの5ナンバーサイズに戻り、流線型のシルエットとコンパクトになったスタイルが特徴的です。世の若者の目をくぎ付けにしたこちらのモデルは、シルビアで初めての6速MTが設定されています。
また、「7代目S15」はシルビアの中で、もっとも安全性が高いモデルなので、走行性能と安全性を求める人におすすめです。シルビアの走破性を、安心しながら存分に楽しめるでしょう。なおドリフトでも、「S15シルビア」以外では勝てないといわれるほど、素性の優秀さを発揮しています。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
250ps | FR | 4.445m | 1.695m | 1.285m | 4人 | 11.2km/L | 1998cc |
カスタムを楽しむならS13
ホンダのプレリュードとともに「デートカー」と呼ばれた時代の「5代目シルビアS13」は、1988年にデビューしました。1980年代後半、小型で5ナンバーサイズのFRスポーツクーペは、姿を消しつつあったのですが、数少ない貴重な1台として登場しています。
現在でも、カスタムやドリフトユーザーを中心に、人気のモデルです。こちらのモデルはコンパクトなので、カスタムとの相性がよく、カスタムを施すことによって、さらに印象を高められます。また、エアロパーツを自分仕様にカスタムすることで、いつものドライブが、より一層満たされるものになるでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
160ps | FR | 4.520m | 1.730m | 1.295m | 4人 | 10.0km/L | 1988cc |
業者別のシルビアの中古車価格
シルビアの中古車価格の相場を、業者別にみていきましょう。タイプ別、年式別、走行距離別というカテゴリーに分けて、表にまとめました。
タイプ別
タイプ別 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
スペックS | – | 約112.9万円 | 約146.8万円 |
スペックRエアロ | 139.8万円 | 約248.2万円 | 約116.4円 |
今回は、一番スタンダードなグレードのスペックSと、ターボ付きのスペックRエアロを比較しました。スペックSは業者による価格差はそれほどありません。一方スペックRエアロに関しては、車の状態にもよりますが、業者によって100万円以上の差があります。
年式別
年式 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
1989年 | 約190.4万円 | – | – |
1999年 | 139.8万円 | 約131.5万円 | 約136万円 |
2002年 | – | 約154.7万円 | 約169.8万円 |
年式別では1989年、1999年、2002年の中古車価格を比較しました。年式が10年以上古くても、かえって古いもののほうが価格が高いことがわかります。
走行距離別
走行距離 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
約5万km | 約190.4万円 | 約157.5万円 | 約149.8万円 |
15万km~ | 124.8万円 | 約131.5万円 | 約126.5万円 |
以上の数値を見ると、走行距離が15万kmを超えていても、そこまで価格が下がるわけではないことが分かります。ちなみにカーセンサーには、走行距離が6千kmで359.8万円の車両がありました。逆に、一番距離が多かったものが38.5万kmで、価格は73万円でした。
シルビアを購入する際の注意点
本格的な走りが楽しめる、貴重なスポーティモデルであるシルビアは、決して万人受けするモデルではありません。車の愛好家が、独特のこだわりが持ちながら所有してきたこの車には、購入する際にも独特の注意点を含んでいます。
カスタムを楽しみたいなら純正車を選ぶ
シルビアの中古車は、カスタム済みのものが多いため、自分でカスタムを楽しみたい場合には、予算額を落として、純正車を購入することをおすすめします。このとき、車自体の性能や走行距離の条件は落とさずに、純正で質のよい車体を購入するようにしましょう。
カスタムされている車を気に入って購入する場合
検討している車が、カスタムされた箇所を知ることが必要です。全体を眺めてみて、部分的に新しかったり取り外したような部分が見つかったりしたら、業者に理由を確認してください。ちなみにカスタム車の中でも、エンジンの仕様を変更している車には注意が必要です。
エンジンに大幅な改造を加えている場合は、コンディションが不安定になりがちです。具合が悪くなるたびに、チューニングショップで点検してもらわなければならず、管理がシビアになってしまいます。また、強化サスペンションを組んだものなどもあるため、カスタムの度合をしっかりと見極めて判断しましょう。
ミッション車に注意
シルビアは、F1などでも使用されていた車であるため、中古車の中にはミッション車も見つかります。ゆえに、オートマチック車を望んでいる人は注意しましょう。ミッション車は、ドリフトなどの性能を最大限に引き出せるのですが、長距離のドライブには不向きなので、購入の際にはしっかりと確認する必要があります。
なお、「フロア5速MT」というミッションタイプは、速度や回転数に適応して、自動制御でギアがコントロールされるので、基本的にオートマチックだといえます。このミッションタイプなら、オートマチックの車を求めている人は、選択肢に入れてもよいでしょう。
エンジンや車体にダメージを負っている可能性
スポーツモデルであるシルビアは、峠道やサーキットで思い切り走っている車が多いです。そのため、エンジンに大きな負担がかかっていたり、ぶつけて大きな損傷を追っていたりする場合もあります。また、サスペンションをボディに取り付けている部分のシーリングが、手作業で盛られている場合は、大きな事故を起こしている可能性も。
事故車は長年乗った場合に、何らかの歪みを引き起こすことが多いため、避けたいものです。ゆえに購入の前には、販売店で直接車両を自分の目で確かめ、しっかりと車のコンディションを確認するようにしてください。その際には、試乗をして動作確認をすることをおすすめします。
現在の車から買い替える場合には
現在の愛車から車を買い替えるときには、2つのポイントがあります。まず一つ目は、車購入時に最大値引きをしてもらうこと。そして二つ目は、最高額で車を買い取ってもらうことです。
お得な方法で買い替えよう
損をせず、得になるように車を買い替えるために、まずは検討している車種を中古車検索サイトで検索して、だいたいの相場を把握してください。それをもとにして、価格交渉をするとよいでしょう。その際に、どれだけの金額を値引きしてもらえるかが、一つの山場となります。
購入する車が決定すれば、次に現在の愛車を査定してもらいましょう。この際、ディーラーでの下取りはおすすめできません。基本的に、中古車業者による買取よりも、格段に安い場合が多いためです。そのため、最高額で車を買い取ってもらうためには、数社の中古車業者に依頼し、比較検討することが大切です。
もしも、年式が古いことなどにより金額がつかない場合は、買取専門の業者に依頼することをおすすめします。その際も、できるだけ高値を付けてくれるところを選んで、現在の車を手放し、買い替えるときの費用に充てましょう。そうすれば、ワンランクうえのモデルに手が届くかもしれません。
買取業者はカーネクストがおすすめ
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参考:カーネクスト
中古のシルビアをお得に手に入れよう
シルビアの生産が終了してから、国産のFRスポーツ車はいくつか登場しています。そんな中でも、シルビアの再来を求める人が今も絶えません。根強い人気を誇るシルビアを、ぜひ中古でお得に手に入れてください。そうすれば、これからのカーライフがさらに豊かなものになるはずです。