ジムニーシエラは、兄弟車のジムニーと見た目がほぼ同じという特徴があります。オフロードを楽しみたいという人は、ジムニーシエラがよいのではないでしょうか。しかし、ジムニーシエラにはジムニーと比較して、どのような特徴があるのかいまいち分からないという人もいるでしょう。
ジムニーシエラを中古で購入したいという人は、中古車市場の価格はどれくらいなのか気になるところです。中古車の価格を知って、よりよい状態のジムニーシエラを購入しましょう。
ジムニーシエラの魅力と特徴
ジムニーとジムニーシエラは、スズキ自動車から発売されているもので、この2つはエンジンの大きさが異なります。ジムニーのターボエンジンは600ccですが、ジムニーシエラはその倍以上の1,300ccエンジンを搭載しています。そこで、ジムニーとジムニーシエラはどのような仕様になっているのかを深く掘り下げていきましょう。
ジムニーのデザインでパワフルな走り
ジムニーは軽自動車なのに対して、ジムニーシエラは普通自動車という違いがります。この2つは同じボディデザインですので、基本の見た目はほぼ変わらないという特徴があります。 しかし、ジムニーシエラのほうが、エンジンの排気量が上がり力強く走れます。
高速に乗るとジムニーのほうがパワーが少ないため、快適さではジムニーシエラのほうが上をいっています。室内の広さもジムニーと比べてもそれほど大きさは変わらず、ジムニーシエラは普通自動車ですが、軽自動車に乗っているように感じる人も多いでしょう。
新型のジムニーシエラは2018年に発売されて、そのレトロな佇まいと活気にあふれたデザインが国内外でも人気を集めています。中古車市場ではジムニーシエラは人気があるため、台数が限られてきています。
2WDと4WDの切り替えで路面を選ばない
通常の4WDは前輪と後輪が直結しているため、左右どちらかが空輪してしまった場合は駆動力がなくなってしまいます。ジムニーシエラでは駆動力がなくならないように、電子制御するブレーキコントロールを搭載しています。路面状況に応じて、機械式の副変速機で2WDと4WDの切り替えができ、どこに行っても駆動力を失わずに走ることができるため快適な走行ができます。
楽しみ方にマッチしたカスタマイズ
軽自動車のジムニーではできなかった「オーバーフェンダー」の拡大や、太いタイヤの装備などができます。オーバーフェンダーとは、太いタイヤでも装備できるようにボディを拡大することです。太いタイヤを装着できるため、悪路などでも安定した走りができます。外見はジムニーの小型軽量ボディなのですが、そのパワーのギャップにハマる人も多いのです。そのため、カスタマイズの幅が広がり、自分専用のジムニーシエラを造れるためより愛着が持てるようになるでしょう。中古車は特に価格も安く、オフロードで遊びたいという人にぴったりです。
ジムニーシエラの中古車の価格相場
ジムニーシエラは中古車市場では、多くの中古車が出回っていますので中古車価格の幅も大きく広がります。これから中古車で購入しようと考えている人は、参考にしてみてください。
ジムニーシエラの中古車価格
ジムニーシエラの中古車市場では、モデルや年代、カラーなど関係なく相場を見てみると、約97万〜150万円となっています。年式が古く走行距離が20万km以上あるものの場合は、30万円以内で購入できるものあります。
B02系ジムニーシエラ
1993年3月~1997年12月のモデルです。このモデルとなると台数もそれぞれ少なく、希少価値があるものも含まれています。値段もピンキリで人気の機種や状態がよいものは、新車とあまり変わらない価格のものもあります。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 54万円 | 約54万円 |
グーネット | 35〜210万円 | 約112万円 |
カーセンサー | 22~198万円 | 約63万円 |
JB03系ジムニーシエラ
2002年1月~2018年6月のモデルです。 B03系は2010年あたりの中古車が多く、比較的値段も高くなってしまいますが、台車数は多いため探しやすいです。2004〜2005年あたりのジムニーシエラの場合は、50万円以下で購入できるものもありました。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 144〜174万円 | 約159万円 |
グーネット | 142〜159万円 | 約150万円 |
カーセンサー | 45〜232万円 | 約137万円 |
JB04系ジムニーシエラ
2018年7月以降に発売したモデルです。まだ新しいため、中古車市場にあまり出回っていません。取り扱っているのは、グーネットとカーセンサーのみで、2019年2月現在で7台のみとなっています。そのうち6台は、新車として販売されています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | ー | ー |
グーネット | 201〜255万円 | 約228万円 |
カーセンサー | 249〜280万円 | 約264万円 |
おすすめの中古ジムニーシエラのモデル
中古でジムニーシエラを購入するのであれば、モデル別におすすめものをご紹介していきます。それぞれスペックが異なりますので、自分に合ったものを探してみましょう。
取扱いが多く状態を吟味できるJB03系(クロスアドベンチャー)
JB03系の発売期間は2002年1月~2018年6月と、長い間販売されていました。新しいモデルも出て、多くの中古車が市場に出回っています。年式の新しいものであれば、車検有りの中古を見つけ出せる可能性が高くなるでしょう。価格も安く購入できることもあり、一番狙いどきなモデルです。 JB03系が一番小さい設計となっていて、走りも快適にできて小回りもきくため重宝します。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
64ps | パートタイム4WD | 3.3m | 1.4m | 1.6m | 4人 | 16.4km/L | 658cc |
早く最新車に乗りたいならJB04系(JC)
発売当初から注文が殺到し、新車だと納期に1年以上かかる場合もあります。 希少性のため新車の定価より、中古のほうが高額になってしまいますが、新車同然のJB04系にすぐに乗れるのが特徴です。新車が約200万円に対して、中古車は約280万円となりますが、中古車でも品薄状態となっています。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
102ps | パートタイム4WD | 3.5m | 1.6m | 1.7m | 4人 | ー | 1,460cc |
格安でジムニーシエラの体験するならJB02系(ベースグレード)
発売から20年以上たっているため、価格が安いものが多いのが特徴です。カスタムされた中古ジムニーシエラでも、50万円以下のものが見つかるでしょう。カスタマイズされているため、乗りやすさなど慎重に選びましょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
88ps | パートタイム4WD | 3.5m | 1.6m | 1.7m | 4人 | 12.8km/L | 1,300cc |
業者別のジムニーシエラの中古車価格
同じジムニーシエラでも中古車であれば、タイプや年式、走行距離で価格が変わってきます。「ガリバー・カーセンサー・グーネット」について、それぞれの販売価格の平均を見ていきましょう。
タイプ別
ベースグレードとエルクは、比較的ジムニーシエラの中で中古車台数も多く手に入りやすいです。ジムニーシエラ自体、中古車販売店で台数があまり多くないため、こまめにインターネットを使い販売しているジムニーシエラをチェックするようにしましょう。
タイプ別 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
ベースグレード | 約54万円 | – | 約98万円 |
クロスアドベンチャー | 約144万円 | 約142万円 | 約130万円 |
ランドベンチャー | 約164万円 | 約163万円 | 約157万円 |
エルク | – | 約73万円 | 約97万円 |
ワイルドウィンド | – | 約132万円 | 約102万円 |
JC | – | 約276万円 | 約258万円 |
年式別
年式で見るとやはり古い年代のほうが、比較的手に入りやすい価格となっています。中にはプレミアムのものもありますが、他の車に比べるとジムニーシエラはプレミアム車が少ないのです。
年式 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
1993年〜1997年 | 約54万円 | 約63万円 | 約120万円 |
2002年〜2018年(6月) | 約160万円 | 約137万円 | 約140万円 |
2018年(7月)〜 | – | 約265万円 | 約235万円 |
走行距離別
走行距離が多いほど安価となり、40万円以下でも購入できる車が増えてきます。走行距離が1万km以下のものは、ほぼ新車が多いです。
走行距離 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
0~1万km | 約174万円 | 約210万円 | 約225万円 |
2〜4万km | 約150万円 | 約125万円 | 約135万円 |
5~10km | 約54万円 | 約102万円 | 約130万円 |
11万km〜 | – | 約125万円 | 約103万円 |
ジムニーシエラを購入する際の注意点
中古でジムニーシエラを購入するときは、いくつかの注意点があります。車の状態の確認はもちろんですが、中古車の場合はカスタマイズされていることも多くあります。購入後に後悔しないためにも、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
軽自動車のジムニーと混同しない
よく間違われてしまうのが、同じ名前の「ジムニー」です。さらにボディーの形はほとんど一緒で、ナンバープレートがないため、中古車販売店では軽自動車か普通自動車かの判断もしにくいのです。中古車販売店に行き、車名もジムニーだけに注目していると間違うこともあるため注意しましょう。ジムニーワイドやシエラという名前が、あとについていることを確認しましょう。もし分からない場合は、販売員に聞いてみるとよいです。ジムニーは軽自動車ですので、価格も安くなります。ジムニーシエラと勘違いし、安いからといって飛びついてしまったあとで「軽自動車だった」ということがないようにしてください。
カスタムされているかの確認
カスタム前提で購入する人がいるため、希望のモデルやグレードがあってもノーマルとは限りません。ジムニーシエラを中古で購入するときは、前の持ち主のクセがついてしまっている場合もあります。オフロードを走行していたようなものであれば、フレームが歪んでしまっている可能性も十分にあります。
直線道路でまっすぐ走るか、ハンドルを切った時にパワステが故障してないか、マンホールなどちょっとした段差を乗り越えた時に異音がしないかなど、試乗してみないと本当の車両の状態を知ることはできません。
オフロード走行をしていたようなJB23であれば、頑丈なラダーフレーム構造といっても、ラダーフレームが歪んでいる可能性も考えられます。そのため、試乗するときはラダーフレームの状態をよく確認しておきましょう。カスタマイズ済みの車を購入するときは、自分がどこまで許容できるのかを考えておく必要もあります。
豪雪地帯で使われた車体は腐食のリスク
とくに雪がよく降る街で乗られていた車の場合は、安くても要注意です。道路にまかれる凍結防止剤で、車体が腐食したり下部のパネルが傷みやすくなっている場合があります。
購入前に車体全体の劣化を、細かくチェックしましょう。東北地方に住んでいる人は、ジムニーシエラがどこの街で乗られていたかの確認をしておいたほうがよいでしょう。
現在の車から買い替える場合には
今の車をできるだけ高く売って、ジムニーシエラを購入するための元手をつくりましょう。もし車検切れの車や、乗れなくなってしまった車を持っているのであれば、買い換えることをおすすめします。その際のポイントを確認していきましょう。
買取相場を知り買いたたかれない
買取先によって数十万円の差が出ることもあるので、相場を知らないと損をすることも多くあります。いくら無料で査定を行ってくれるからといって、自分の車の相場が分からないと高いのか安いのかはわかりません。車種によっては買取業者の買取価格も30〜50万円ほどの差が出てくることもあります。また、中古車市場の相場は毎日変動するので、最新の情報でチェックすることが大切です。新しいモデルが発売されたときは、当然前のモデルの買取価格は下がります。損をしないためにも、売却するタイミングを見計らうようにしましょう。
買取業者はカーネクストがおすすめ
もし、今乗っている車が古くなってしまい、車検切れで放置状態にあるのであれば買取業者のカーネクストに依頼をしてみてはいかがでしょうか。カーネクストなら車検切れの不動車でも、レッカー代が全国どこでも無料となっています。また、廃車にする場合も通常は手続きに費用がかかりますが、カーネクストなら廃車費用もすべて不要で、面倒な書類集めなどの手続きも代行してくれます。それだけではなく、廃車や不動車でも0円以上の買取保証があります。
カーネクストは、世界中に販路をもち、廃車にする車でもパーツで販売することができるため、0円以上の買取が実現できるのです。お得に車を売却して、できるだけ多くの資金をつくりましょう。
参考:カーネクスト
理想の中古ジムニーシエラを見つけよう
ジムニーシエラは、ジムニーと同じ見た目ではありますが、パワーが格段に違うことで人気があります。ジムニーシエラはカスタマイズしやすいことでも有名ですが、中古車を購入する際は乗り心地や、不備がないかなどを細かく確認しなくてはなりません。ジムニーシエラは中古車としては、台数が多い車種と少ない車種が極端に分かれています。台数が少なくても中には掘り出し物もありますので、諦めずに根気よく理想のジムニーシエラを探していきましょう。