優れた経済性にコンパクトなボディとその愛嬌のあるボディから、多くの世代の人に人気の車です。「軽じゃないのにK」というキャッチフレーズでもわかるように、小型の車なのに居住性が高いのも特徴です。
根強い人気を誇るパッソは、現在もOEM車である3代目が販売されています。そして、人気が高いパッソは中古車市場にも多く流通しています。ここでは、長年愛され続けるパッソの魅力や特徴を見ていきたいと思います。
パッソの魅力と特徴
小回りのきく小さなボディに優れた経済性を兼ね備えたパッソは多くの人に愛されている車です。
運転しやすいコンパクトカー
トヨタ「パッソ」はトヨタの最小のコンパクトカーです。「軽じゃないのにK」のCMでも有名になりました。この「K」にはかわいい、快適、かっこいいの意味を表しています。コンパクトなのに5人乗ってもゆとりのある車内設計で、ドライブも快適に楽しむことができます。前後乗員間の距離が940mmとゆったりしているので、圧迫感もありません。後部ラゲッジスペースは開口部が広いので、荷物の出し入れも簡単にできます。そして、後部座席を倒すことで、よりたくさんの荷物を積むことができます。丸みを帯びたデザインや女性向けのピンクのカラーなどが用意されています。イタリア語でステップや足音を意味する「パッソ」は、その軽やかなフットワークと日常使いできる小回りのよさから多くの人から愛されている車です。
低燃費で高性能
一番の特徴は燃費のよさにあります。ハイブリッド車や軽自動車を除いたガソリンエンジン登録者ではNO.1の燃費です。2WD車で28.0km/L、4WD車で24.4km/Lとかなりの燃費のよさをマークしています。そして、車のフォルムも空気抵抗を考えて作られています。また、現行の上位クラスの車では「スマートアシストII」の機能が搭載されています。これは衝突回避声援ブレーキ機能、衝突警報機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能の5つの安全機能のことです。そして、全車に「アイドリングストップ機能」が標準で装備されています。安全性も更にアップして、環境にも配慮された車です。
自分好みにカスタマイズできる
パッソの特徴の1つに価格の安さがあります。5人乗りにしてはほかの車よりも価格は低めの設定になっています。シンプルなデザインなので、安く購入した分、おしゃれなカスタムパーツでドレスアップすることが可能です。カスタムパーツが豊富にあるので、おしゃれで上質な雰囲気にもスポーティな外観にも自分好みにカスタムできます。カスタムによっては、シックにモダンにできるので男性にもおすすめです。
パッソの中古車の価格相場
新車価格がこのサイズの車にしては安く設定されています。そのため、中古車になると手の届きやすい価格で販売されています。
パッソの中古車価格
パッソは新車価格が低価格なので、中古車になると更にお手軽に購入できるものが多く売られています。中古のパッソを購入するときには、ボディーカラーに注意しましょう。パッソはボディーカラーによって、価格が大きく変動します。ファイアークォーツレッドメタリックやブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、パールホワイトなどが人気のあるカラーです。人気のあるカラーの価格は高めになっているので、少しでも安く購入したいのであればこれらの色以外を選ぶとよいでしょう。また、タイプではノーマルタイプよりも上級グレードであるモーダ系が人気です。上品で落ち着いたフォルムは、大人の女性にぴったりの車です。
パッソ X イロドリ
中古車市場でも多く出回っている「パッソ X イロドリ」は新車価格でも116.8万円(4WD)と比較的安めの価格です。中古車価格はとてもお手頃な価格になっていて走行距離が伸びているものは、かなり安く売られています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 42.1~69.8万円 | 約50.46万円 |
グーネット | 7.8~58.8万円 | 約25.10万円 |
カーセンサー | 6.3~50.0万円 | 約26.27万円 |
パッソ X クロツギ
新車価格は115万円で購入することができ、中古車になると約半分くらいの価格で購入することができます。しかし、状態のよいものは価格がほとんど落ちていないものもあります。価格帯は広めとなっているので、購入のときにはカラーや走行距離、年式を確認しましょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 49.8~112.1万円 | 約73.86万円 |
グーネット | 14.8~101.5万円 | 約60.17万円 |
カーセンサー | 14.8~97.2万円 | 約58.67万円 |
パッソ X モーダ
モーダの新車価格はノーマルタイプよりも高めの設定です。新車時の価格は約153.3~169.5万円です。中古車の価格も高めになっています。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | – | – |
グーネット | 79.0~139.8万円 | 約114.12万円 |
カーセンサー | 79.0~92.5万円 | 約110.85万円 |
パッソ X Lパッケージ
新車価格は106万円~173万円です。ベースグレードのXに装備が追加されたもにになります。中古車の価格帯には少し開きがあります。相場価格もベースグレードのものよりは少し高めです。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 49.1~114.8万円 | 約83.58万円 |
グーネット | 79.9~138.0万円 | 約103.0万円 |
カーセンサー | 75.6~125.0万円 | 約98.43万円 |
おすすめの中古パッソのモデル
パッソにはベースグレードとそれに装備を充実させた上級グレードの2つに分かれます。ベースグレードは必要最低限の装備です。
2代目 パッソ 30系
2代目パッソは、女性をターゲットに開発された車です。初代のコンセプトを引き継いで、経済性や車内空間の快適性を更にアップしました。車内には蓋のないダッシュボードが備え付けられており、出し入れの際にストレスを感じることがありません。また、助手席前方にフックが付いています。座席に置いた荷物がブレーキで落ちないか心配な人は多いと思います。このフックに荷物をかけると、安心して走行することができます。
このように細やかな気配りがされているところが2代目パッソの特徴です。また、外観は丸目の2灯ランプで愛嬌があり、親しみやすいシンプルなフロントフェイスになっています。「+HANA」のタイプは華やかさと上質さを感じさせる4灯プロジェクトランプを使用しています。2代目のエンジンは1.3Lのものはトヨタ製に変更されました。静粛性や燃費性能が上がり更に扱いやすい車になりました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
69~95ps | FF/4WD | 3.64~3.65m | 1.67m | 1.54m | 5人 | 19.0~27.6km/L | 996~1,329cc |
初代 パッソ 10系
初代の「パッソ」は「マイ・パートナー・コンパクト」をコンセプトに、誰もが気軽に日常のパートナーとして乗れる車としてトヨタとダイハツで共同開発されました。2004年の売り出しから好調で、発売から1カ月で予定販売台数をはるかに超える25,000台を受注しました。「プチトヨタ」のキャッチコピーにうたわれるように、コンパクトで小回りのきくボディは街乗り車として女性にとても人気がありました。ボディはシンプルで飽きのこないデザインで、軽じゃないKと言われるように軽ではちょっと手狭に感じている人にはぴったりなサイズ感です。パッソのエンジンは1.0Lの3気筒エンジンを積んでいるのですが、このエンジンは年数の経過とともにエンジン音や振動が大きくなる特徴があります。そのため、中古車で購入するときには年式が新しいものを選ぶほうがよいでしょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
71~98ps | FF/4WD | 3.6~3.63m | 1.67m | 1.52~1.55m | 5人 | 21.0~21.5km/L | 996~1,297cc |
3代目 パッソ M700系 X
現行のモデルである3代目パッソのノーマルモデルです。大きなフロントグリルが特徴でどっしりとした安定感のあるフォルムが愛嬌があり、親しみやすさを感じさせます。初代の開放的な広い車内空間を維持し更に足元が広く設計されています。シートの見直しがされてホールド感が高くなり、長時間座っていても疲れにくいシートになりました。「街乗りスマートコンパクト」をコンセプトに、より使いやすく、軽快に走れる経済性のよい車となって2016年4月に発売されました。エンジンは1.3Lは廃止され、全グレード1.0L3気筒エンジンのみとなりました。ボディも軽量化され空気特性も見直され、燃費性能も向上。剛性も高められ、「スマートアシストII」など安全装備も充実しより安全性が高くなりました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
69ps | FF/4WD | 3.65m | 1.65m | 1.525m | 5人 | 28.0km/L | 996cc |
3代目 パッソ M700系 モーダ
ベースグレードの「X」の上位モデルとなる「モーダ」は、ボディの塗装にも上質感がありモダンで個性的な雰囲気をかもしだしています。走りや乗り心地はベースグレードと違いはありません。1つの光源でハイビームとロービームの切り替えができるBi-Beam LEDヘッドランプが装備されています。スマートアシストIIが搭載されていて、安全性も確保されています。また、2代目ではかわいい女性向けを意識したフォルムをしていましたが、三代目では少しシャープなフォルムになり、高級感あるデザインなので男性でも違和感なく乗れるようになりました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
69ps | FF/4WD | 3.68m | 1.665m | 1.525m | 5人 | 24.4~28.0km/L | 996cc |
業者別のパッソの中古車価格
パッソのタイプ別、年式別、走行距離別で業者ごとの中古車価格をみてみましょう。
タイプ別
装備が充実しているものほど高めの価格で売られています。また、人気のあるモーダも高めです。また、選ぶときにはタイプのほかに色も考えながら選ぶとお得に購入できます。
タイプ別 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
1.0 パッソ X S | 約116.4万円 | 約85.94万円 | 約99.38万円 |
1.0 パッソ プラスハナ | 約66.95万円 | 約52.66万円 | 約49.78万円 |
1.0 パッソ ユルリ | 約63.79万円 | 約43.23万円 | 約42.31万円 |
1.0 パッソ モーダS | 約155.46万円 | 約109.43万円 | 約117.15万円 |
パッソ X L パッケージ | 約80.76万円 | 約64.93万円 | 約73.01万円 |
年式別
年式が古いものほど価格は安く売られています。パッソの寿命は20年で設計されています。しかし、10年を超える頃にはエンジン音がうるさく感じられたり不具合がでてくるものもあります。10年を超えると価格はかなり、安めですが車の状態をしっかりと確認してから購入することをおすすめします。
年式 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
2004年 | – | 約21.48万円 | 約19.77万円 |
2006年 | 約36.80万円 | 約20.98万円 | 約50.38万円 |
2008年 | 約44.76万円 | 約28.16万円 | 約44.76万円 |
2010年 | 約45.00万円 | 約38.57万円 | 約43.00万円 |
2012年 | 約70.05万円 | 約55.67万円 | 約58.40万円 |
2014年 | 約84.23万円 | 約70.14万円 | 約70.16万円 |
2016年 | 約115.24万円 | 約108.70万円 | 約105.91万円 |
走行距離別
走行距離が伸びるほど価格は下がります。しかし、50,000kmを超えるあたりからはそれほど価格の下がり方は激しくありません。パッソは過走行の車も多く中古で売られています。走行距離が多い車を購入するときには、試乗してエンジン音を確認してから選ぶようにしましょう。
走行距離 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
0~5,000km | 約74.8万円 | 約102.05万円 | 約105.74万円 |
10,000~20,000km | 約68.65万円 | 約85.91万円 | 約83.75万円 |
30,000~40,000km | 約65.6万円 | 約57.18万円 | 約53.83万円 |
50,000~60,000km | 約59.65万円 | 約53.08万円 | 約52.65万円 |
70,000~80,000km | 約46.37万円 | 約29.83万円 | 約31.14万円 |
90,000~10万km | 約45.45万円 | 約28.58万円 | 約29.85万円 |
パッソを購入する際の注意点
走りを追求する人には物足りないパッソです。また、サスペンションが硬めなので、乗り心地重視の人は試乗してから購入を考えましょう。
エンジンのパワー不足
パッソの一番の弱点はパワー不足です。軽量でコンパクトなボディは街乗りには最適ですが、高速道路での加速が必要な走行は苦手です。また、坂道や山道などを登るときにもパワー不足を感じるでしょう。通勤や買い物など日常使いには適していますが、高速道路を使った長距離移動や山道を走る人にはあまり向いていません。また、大人が乗車店員いっぱいの5人乗ったり、重い荷物を積むことでもパワー不足を感じます。
足回りは硬め
多くのトヨタの車は基本的には柔らかめのサスペションで、路面に凹凸があっても感じることなく走行することができます。しかし、パッソの足回りは硬めに設定されています。そのため、購入前には必ず試乗が必要です。マンホールの上や石畳の上を走るときには、かなり路面からの振動があるようです。柔らかいサスペンションの滑らかな乗り心地が好きな人には向いていいないかもしれないので、実際に試乗してから購入を考えるとよいでしょう。
現在の車から買い替える場合には
新しい車に買い替えるなら、今乗っている車を少しでも高く売却しましょう。
少しでも高く売る
まずは今乗っている車を少しでも高く売ることが大事です。高く売れるとそれだけ、新しい車を購入するときの資金に充てることができます。買取業者には特徴があり、特殊な車を扱う業者や買い取った車を海外に輸出している会社などさまざまです。どのような車種を得意としているかでも買取価格がかわります。そのため、車を売るときには、複数の買取業者に査定を依頼して一番高く買い取ってもらえる業者を選ぶとよいでしょう。また、買い取りのときのサービスの違いなども確認しながら選ぶことをおすすめします。
買取業者はカーネクストがおすすめ
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参考:カーネクスト
自分に合った中古パッソを選ぼう
軽自動車ではちょっとものたりなさを感じている。そんな人にはパッソは軽自動車ではないのに軽自動車なみの小回りと、広い居住空間がうりの街乗りパッソが最適です。新車価格も低めの設定なので中古車になるとお手軽に購入できます。その分、自分好みに架装することも可能です。状態のよいパッソを見つけて、自分好みのパッソを作り上げてみてはいかがでしょうか。