ティグアンは、ドイツ車ならではのパワフルな走りと、フォルクスワーゲンの独自技術による高い燃費性能を併せ持っています。今回は、中古車での購入を検討されている方に向けて、ティグアンの性能や価格、おすすめのグレードなど、購入の際に注意して確認しておきたいポイントをまとめました。事前にティグアンについて知っておき、賢くドイツ車を手に入れましょう。
ティグアンの魅力と特徴
ティグアンとはどのような車なのでしょうか。家族でレジャーに行くのに向いているのか、燃費性能はよいのか、快適に走れるのかなど、気になる点をまとめたのでチェックしてみましょう。
コンパクトでパワフルなSUV
ティグアンは2007年に登場したフォルクスワーゲンのSUVです。SUVの中ではコンパクトな部類に入りますが、小型とは思えないほどのパワフルな走りと安定感が魅力です。現行ティグアンには、アクティブシャシーコントロールが装備されているため、5つのモードを切り替えることで、いかなる路面状況にも対応できます。最も乗り心地をよくするコンフォートモードは、静かで滑らかな乗り心地と、粘り強い足回りで快適に走れます。
低燃費設計で経済性に優れている
ティグアンは、1.4LTSIエンジンを搭載しています。シリンダー内に必要な量の燃料を直接噴射する「直噴技術」と、効率よくたくさんの空気を送り込む「過給機」を組み合わせています。このシステムが高出力と低燃費を両立しているのです。さらに、アイドリングストップ技術により、無駄な燃料の消費を抑える「Start/Stopシステム」や、減速時の慣性エネルギーを利用して、バッテリーを充電する「ブレーキエネルギー回生システム」を搭載。「ブルーモーションテクノロジー」と呼ばれるこれらの独自技術で、高い燃費性能を実現しています。
上質なインテリアで機能性あるデザイン
フォルクスワーゲンらしい、シンプルかつ上品な内装も魅力の一つです。ファミリー向けSUVなので、後部座席のレッグスペースは特に広く、解放感があります。肉厚なシートは、高級感があり座り心地も良好で、長時間のドライブも快適に過ごせるでしょう。さらに、後部座席を倒せばフラットなスペースを確保でき、長尺物の積載も問題ありません。ティグアンは、デザイン性だけでなく機能性も抜群です。運転席周りは華美な装飾は施さず、ナビゲーションモニターを中心に使いやすい配置になっています。メーターパネルは、フルデジタル化されたタコメーターと速度計に加えて、タイヤ角やコンパス、マップといった運転情報を表示することも可能です。
ティグアンの中古車の価格相場
ティグアンは、ファミリー向けコンパクトSUVとして人気が高く、中古車も多く出回っています。ここでは、中古車販売サイト各社の販売価格を比較してまとめました。
ティグアンの中古車価格
ティグアンには、2008年販売の初代と2017年販売の2代目があります。初代は発売から10年が経っているため、100万円以下で手に入るものもあります。しかし、新車同等の値段で販売されているものもあり、人気の高さがうかがえます。2代目は発表後間もないので、値段も相応のものになっています。
初代ティグアン
初代ティグアンは2007年に発表され、日本では2008年に販売開始されました。マイナーチェンジされたモデルもあるので、購入の際はチェックしましょう。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 74.8~188万円 | 約163.8万円 |
グーネット | 59.8~299万円 | 約187.1万円 |
カーセンサー | 81.2~218万円 | 約159.5万円 |
2代目ティグアン
2代目ティグアンは、2017年に販売開始した新しいモデルです。新車の価格帯は369~550万円ほどなので、中古車は新車の最低価格ほどで買えます。
中古車価格帯 | 中古車相場 | |
ガリバー | 348~369.7万円 | 約358.8万円 |
グーネット | 295~489万円 | 約392万円 |
カーセンサー | 289~489.8万円 | 約368.1万円 |
おすすめの中古ティグアンのモデル
ティグアンを中古で購入するなら、できるだけよいモデルを選びたいですよね。ここでは、おすすめのモデルを紹介します。
2代目のTDI搭載4WDモデル
2018年8月に、ティグアンにターボディーゼルエンジン「TDI」搭載の4WDモデル「ティグアンTDI4MOTION」が登場しました。エントリーモデルの「コンフォートライン」と「ハイライン」、スポーティー仕様の「R-Line」の3つがラインナップされています。TDIの力強い加速や燃費性能のよさに加えて、4輪駆動により悪路にも強く、ダイナミックな走行が可能です。4駆化による室内の広さへの影響もなく、ガソリン車と同じ広さのラゲッジ容量を持ちます。ファミリー向けSUVの特性を失わずに、パワフルな走行から経済的な走りまで、ドライブの幅を広げました。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
150ps | 4WD | 4.500m | 1.840m | 1.675m | 5人 | 17.2km/L | 1,968cc |
初代のTSI ブルーモーションテクノロジー搭載
できるだけ安く抑えたい方は、初代ティグアンをチェックしてみましょう。しかし、年代が古すぎると外観が最新モデルと異なったり、売却時の値段に影響が出たりします。そこでおすすめは、2015年~2016年式の「TSIブルーモーションテクノロジー」のついた初代モデルです。フォルクスワーゲン独自開発の「ブルーモーションテクノロジー」により、燃費効率のよいモデルです。売却時のプラス査定を考慮するなら、カラーは白か黒を選ぶとよいでしょう。予算は最低価格で250万円ほどを見積もっておきましょう。
最高出力 | 駆動方式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 | 燃費 | 排気量 |
160ps | FF | 4.430m | 1.810m | 1.710m | 5人 | 14.6km/L | 1,389cc |
業者別のティグアンの中古車価格
ここでは、中古車通販サイト各社の平均販売価格を、モデル別、年式別、走行距離別にまとめました。各項目で、どのように値段が異なるのか確認しましょう。
モデル別
初代ティグアンでも、人気のブルーモーションテクノロジー搭載モデルは、300万円近くする車体もあります。2代目のTDIモデルは、300万円以上するものが主流のようです。
モデル別 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
トラック&フィールド | 約79.8万円 | 約90.4万円 | 約95.9万円 |
Rライン | 約183.1万円 | 約158万円 | 約168.9万円 |
TSIブルーモーションテクノロジー | 約186.3万円 | 約170.9万円 | 約214.3万円 |
TSIブルーモーションテクノロジー Rラインパッケージ | 約188.5万円 | 約183.9万円 | 約183.9万円 |
TDI 4モーション Rライン | – | – | 約460万円 |
TDI 4モーション コンフォートライン | – | 約393.5万円 | 約393.5万円 |
TSI Rライン | – | 約374万円 | 約380.4万円 |
TSI コンフォートライン | – | 約317万円 | 約321.5万円 |
年式別
初代と2代目の価格には大きく差があります。2代目は発売から2年しかたっていないので、最低価格も300万円を超えています。
年式 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
2008年~2016年 | 約170.2万円 | 約148.9万円 | 約179.4万円 |
2017年~ | 約332.6万円 | 約389.4万円 | 約392万円 |
走行距離別
走行距離2万kmまでは、ほとんど走行していない車体も含まれているため、価格も高めになっています。6万km以上になると、40万円代~300万円弱まで価格の幅が広くなります。
走行距離 | ガリバー | カーセンサー | グーネット |
~2万km代 | 約294.8万円 | 約304.8万円 | 約304.4万円 |
3万~5万km代 | 約172.3万円 | 約222.5万円 | 約217万円 |
6万km~ | 約153.3万円 | 約117.9万円 | 約213.8万円 |
ティグアンを購入する際の注意点
より希望の条件に合った車を選ぶために、注意すべき点をまとめました。車体の機能や維持費のことから命にかかわることまで、購入の際に注目しておくポイントがあるので、確認しておきましょう。
細かなマイナーチェンジで性能が違う
通常、半年から2年程度のスパンでマイナーチェンジが行われ、同じ車種でもグレードが異なる車体があります。ティグアンの場合も、何度かマイナーチェンジが実施されています。そのため、目当てのグレードがある場合は、それぞれ性能が違うので注意して選びましょう。
ガソリン車にこだわらない
ティグアンのガソリン車はハイオク仕様なので、ランニングコストがかかります。ティグアンにはディーゼルエンジンを搭載したTDI4モーションという選択肢もあります。TDIは、燃費がよく軽油を燃料に走るので、ランニングコストを下げられます。
リコール対応しているか
年式によっては、リコールが出ているものもあります。エアバッグやシートベルトに不備があり、正常に作動しない危険性があるので、購入前にリコール対応が行われているかをチェックしましょう。リコール対応がされている車体には、運転席側ドア開口部のドアロックストライカー付近に、ステッカーが貼ってあります。
現在の車から買い替える場合には
新車を購入するために、今の車を手放すことになるかもしれません。廃車に出したり、中古車として売ったりなど、車を手放す方法もいろいろとありますが、お得に済ませるためにはどうしたらよいのか見ていきましょう。
高額買取してもらい買い替え負担を減らす
新車購入時の負担をできるだけ軽くするために、今の車をできるだけ高値で売却し、得たお金を新車購入に充てる方法があります。今の車の走行距離が少なかったり、新しいモデルだったりすれば、高額で売れるでしょう。自動車は時間経過とともに価値が下がっていくので、早めの決断が高価売却の秘訣です。
買取業者はカーネクストがおすすめ
中古車買い取り業者でおすすめなのが、カーネクストです。カーネクストは傷やへこみのある車でも、0円以上での買取を保証しています。車体の損傷が大きすぎると0円での引き取りになるかもしれませんが、それは同時に引き取りの際に費用が掛からないことを意味しています。カーネクストは、海外への販路も持っているので、日本では廃車同然の車でも引き取ってくれるのです。さらにレッカーでの引き取り、書類代行、査定のサービスはすべて無料で、追加費用は一切掛かりません。取引も簡単なので、初めて売りに出す方でも安心して任せられます。ホームページから買い取り価格の査定ができるので、確認してみましょう。
参考:カーネクスト
マイナーチェンジも考慮し中古のティグアンを購入
フォルクスワーゲン「ティグアン」は、コンパクトなSUVながら座席、トランク共に大容量で、家族みんなで乗れる車です。燃費性能や走行性も抜群で、長時間のドライブでも快適に乗れます。ただし販売期間の長い車種なので、マイナーチェンジが何度か行われています。そのたびに新たな機能が追加され、性能に違いがあるので、よく確認してから購入しましょう。