令和5年2月28日に、対象期間に製作された日野自動車のレンジャーの計161台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出された日野自動車の詳しい情報についてご紹介いたします。
日野自動車令和5年2月28日リコール情報
令和5年2月28日にリコール届出がされた日野自動車対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
日野自動車(レンジャー)令和5年2月28日リコール届出の対象車
令和5年2月28日にリコール届出がされた日野自動車「レンジャー」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:日野自動車 レンジャー
型式:2DG-FC2ABA 2KG-FC2ABA 2PG-FC2ABA
対象期間:令和3年2月10日~令和4年2月25日
車台番号:FC2AB-125725~FC2AB-133174
リコール対象車台数:21台
型式:2DG-FD2ABA 2KG-FD2ABA 2KG-FD2ABG 2PG-FD2ABA 2PG-FD2ABG
対象期間:令和3年4月1日~令和4年12月7日
車台番号:FD2AB-123579~FD2AB-131868
リコール対象車台数:20台
型式:2DG-GC2ABA 2DG-GC2ABG 2KG-GC2ABA 2PG-GC2ABA
対象期間:令和3年6月30日~令和4年12月15日
車台番号:GC2AB-102590~GC2AB-103404
リコール対象車台数:49台
型式:2DG-GD2ABA 2KG-GD2ABA 2KG-GD2ABG 2PG-GD2ABA 2PG-GD2ABG
対象期間:令和3年6月9日~令和4年12月19日
車台番号:GD2AB-102596~GD2AB-103649
リコール対象車台数:54台
型式:2KG-GX2ABA
対象期間:令和4年6月9日
車台番号:GX2AB-101502
リコール対象車台数:1台
車名通称名:日野自動車 プロフィア
型式:2PG-FS1AGA
対象期間:令和3年9月13日~令和3年9月29日
車台番号:FS1AG-105891~FS1AG-105923
リコール対象車台数:3台
型式:2KG-FS1EGA
対象期間:令和3年7月19日~令和3年10月11日
車台番号:FS1EG-101812~FS1EG-101920
リコール対象車台数:3台
型式:2KG-FS1EJA
対象期間:平成30年10月31日~令和3年2月15日
車台番号:FS1EJ-100305~FS1EJ-100837
リコール対象車台数:8台
型式:2PG-SH1AGGG
対象期間:令和3年11月2日
車台番号:SH1AGG-100689
リコール対象車台数:1台
型式:2PG-SH1EDGG
対象期間:令和4年2月25日
車台番号:SH1EDG-106633
リコール対象車台数:1台
日野自動車「レンジャー」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされた日野自動車(レンジャー)の不具合の部位はその他です。
不具合の原因は、車両製作工場の出荷検査において、駐車制動装置の制動力検査設備の設定が不適切なため、制動力の保安基準適合性の検査が適切に行われていなかったものがあります。
改善内容としては、全車両、出荷後の検査履歴を確認し、未実施の車両は指定整備工場において自動車検査員による検査を行います。また保安基準に関する不具合が認められた場合は是正します。
社内からの情報による発見となり、不具合の発生件数は0件、事故の有無は無しとなっています。
日野自動車「レンジャー」とはどんな車?
今回リコールの届け出があった日野自動車のレンジャーは、中型クラス(車両総重量8トン~20トンまで)の幅広いバリエーションがある、トラックです。初代が登場したのは1964年で、発売が始まった当初は3.5t積みトラックとなっていました。現在のトラック区分としては、4tトラック以下の2トン・3トンのトラックは小型トラックへ、4tから10 tまでの積載量のトラックは中型トラック、大型トラックになると積載量は10t以上となっています。日野のレンジャーは、2022年3月にエンジン認証に関する不正行為について確認したという発表を行い、当該エンジン搭載車の出荷を停止していました。その後、2022年11月から一部車型の生産を再開しています。
日野自動車レンジャーのVQウイング仕様とは
日野のレンジャーのVQウイング仕様とはどのようなトラックになるのでしょうか。VQシリーズは、日野自動車が荷台メーカーで生産した荷台とベーストラックを一貫生産することで、完成車として販売を行っています。レンジャーにも追加が決まっているVQウイングとは、トラック荷台の枠部分(アオリ)から上部にあたるサイドパネル部が、羽のように開閉できるウイングになっているトラックのことです。ウイング部分は開閉装置によって自動で開け閉めが可能になっており、開口状態時は大きな荷物もつみやすく機能的になっています。