ジープのリコール情報-令和5年5月25日リコール届出-

令和5年5月25日に、期間中に輸入されたジープ・チェロキー計464台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。

こちらの記事では、今回リコール届け出がされたジープの詳しい情報についてご紹介いたします。

自動車のリコール制度

自動車のリコール制度とは、設計や製造段階を原因とする不具合が特定の自動車(オートバイを含む)および原動機付自転車に発見され、その不具合により保安基準に不適合となる場合、道路運送車両法第63条の3に基づき、メーカーや輸入業者が国土交通大臣へその旨をあらかじめ届け出て、該当する製品を無料で修理をする制度のことです。日本では1969年6月に運輸省の通達でリコール届けの受付が開始されました。1994年7月には、道路運送車両法改正でリコール制度が法律で明記されて1995年1月に施行されました。

ジープ令和5年5月25日リコール情報

令和5年5月25日にリコール届出がされたジープ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。

ジープ令和5年5月25日リコール届出の対象車

令和5年5月25日にリコール届出がされたジープ対象車(チェロキー等)は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。

通称名:ジープ チェロキー

型式:ABA-KL32L
車台番号:1C4PJMHS0GW173419~1C4PJMHSXGW371456
輸入期間:平成27年11月25日~平成28年08月16日
リコール対象車台数:計260台

型式:DBA-KL32L
車台番号:1C4PJMFS0GW212707~1C4PJMFSXGW374392
輸入期間:平成27年12月26日~平成28年09月05日
リコール対象車台数:計204台

不具合状況と改善内容

今回リコール届出がされたジープの不具合の部位は、電気装置(パワートランスファーユニットに関わる制御モジュール)です。

不具合の原因と状況は、パワートランスファーユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、不整地における過負荷走行を行うなどにより当該ユニットが故障した際にセーフモードが機能せず、警告灯の点灯なく前輪に動力が伝達されず走行不能になるとともに、パーキングロックが効かなくなるおそれがあります。

改善内容としては、全車両、パワートランスファーユニットに関わる制御プログラムを、セーフモード機能を追加した対策プログラムに書き換えします。

こちらの不具合の発見は、本国からの情報によるもので、不具合件数はなし、事故の有無はなしとなっています。

ジープ「チェロキー」とはどんな車?

今回リコールの届け出があったジープ・チェロキーは、1974年に初代モデルが登場しました。初代SJチェロキーはワゴニアからの流れを持つスポーティな2ドアモデルとなっており、四輪駆動の高い走破性をもつ車として人気になりました。1984年に登場した2代目XJチェロキーは右ハンドル設定もあったことから、日本市場でも人気となりました。その後3代目KJと4代目KKは、チェロキーからリバティへと車名が変更になり、一時はチェロキーの販売が終了しました。その後2013年に登場した5代目KLチェロキーから、車名のチェロキーが復活しました。ただし、日本市場での販売は2022年4月に終了しています。現在販売されているグランドチェロキーは、1993年にジープがクライスラーへと移ってから初めて発売された高級SUVとなっており、チェロキーとは異なる歴史のモデルとなっています。

ジープ・チェロキーSJとはどんな車だったのか

ジープ・チェロキーSJは、1974年に登場したビッグチェロキーと呼ばれるフルサイズモデルの車でした。SJチェロキーは、それよりも前にジープが販売していた高級SUVグランドワゴニアの派生モデルとして誕生しました。ラグジュアリー性が高くサイズもビッグモデルだったグランドワゴニアの派生モデルだったため、SJチェロキーのボディサイズは大きく、ビッグチェロキーと呼ばれる由来となっています。

SJチェロキー
全長/全幅/全高4,735mm/1,900mm/1,687mm
エンジン水冷V型8気筒エンジン
総排気量6.6L
駆動方式/トランスミッション4WD/3AT
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