令和5年2月22日に、対象期間に輸入されたプジョーの208等の計26,994台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたプジョーの詳しい情報についてご紹介いたします。また、リコール対象車となったときの対応方法のほかリコール対象車をお得に廃車する方法についてもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
プジョー令和5年2月22日リコール情報
令和5年2月22日にリコール届出がされたプジョー対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
プジョー(208)令和5年2月22日リコール届出の対象車
令和5年2月22日にリコール届出がされたプジョー「208」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名:プジョー 208
型式:ABA-A9HN01
対象期間:平成27年07月28日~令和02年08月31日
車台番号:VF3CCHNZTFT032489~VF3CCHNZTLW005900
リコール対象車台数:7,561台
型式:ABA-A94HN01
対象期間:平成27年12月28日~令和02年03月23日
車台番号:VF3CUHNZTFY103626~VF3CUHNZTKY208506
リコール対象車台数:6,008台
型式:ABA-T9HN02
対象期間:平成26年09月09日~平成30年09月23日
車台番号:VF3LPHNYWES060476~VF3LPHNYWJS323532
リコール対象車台数:3,369台
型式:ABA-T9WHN02
対象期間:平成26年09月09日~平成30年12月25日
車台番号:VF3LRHNYWES107032~VF3LRHNYWJS326288
リコール対象車台数:2,194台
車名:シトロエン C3
型式:ABA-B6HN01
対象期間:平成29年02月23日~令和02年01月16日
車台番号:VF7SXHNZTHT503607~VF7SXHNZTKT692635
リコール対象車台数:6,100台
車名:シトロエン C4
型式:ABA-B7HN02
対象期間:平成27年05月01日~平成30年04月18日
車台番号:VF7NCHNYTFY509174~VF7NCHNYTJY501170
リコール対象車台数:423台
車名:シトロエン DS3
型式:ABA-A5CHN01
対象期間:平成27年09月16日~平成30年07月13日
車台番号:VF7SAHNZTFW572701~VF7SBHNZTHW519904
リコール対象車台数:1,339台
プジョー「208」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたプジョー(208)の不具合の部位は原動機(タイミングベルト)です。
不具合の状況及び原因は、タイミングベルトにおいて、特定の燃料や添加剤の影響によるエンジンオイルの変質のため、エンジンオイルに浸された構造のタイミングベルトの劣化が進行しているものがあります。そのため、タイミングベルトの表面が剥離してブレーキバキュームポンプが破損し、ブレーキ倍力装置の機能が低下します。
改善内容としては、全車両、以下の措置を実施します。
- タイミングベルトを点検し、劣化が確認された場合は、タイミングベルト、バキュームポンプ、オイルフィルターを新品に交換します。
- エンジン ECU のソフトウエアを対策プログラムに更新し、倍力装置の機能低下に関する警告機能を追加します。
こちらは、本国からの情報による発見となり、不具合の発生件数は0件、事故の有無はなしとなっています。
プジョー「208」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったプジョー208は、フランスの自動車ブランドであるプジョーが製造販売しているコンパクトカーです。多国籍自動車製造会社ステランティスN.V.のブランド部門の一つとなっているフランスの自動車ブランド『プジョー』は、1882年設立から現在まで自動車・自転車の製造を行っています。特に19世紀末から製造している自転車については、1903年からフランスを舞台に行われている世界的な自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』の総合優勝者の使用機材として通算10回の優勝歴があります。こちらではプジョーにおけるコンパクトカーの歴史について解説します。
プジョーの生産するコンパクトカーの歴史
プジョーのコンパクトカーの歴史は、1983年に製造販売を開始した205から始まります。205は、1972年から販売されていた104の後継車として登場しました。先駆車である104は、小型3ドアハッチバックの性格を持っていましたが、後継車の205の日本でのイメージは、ホットハッチというスポーティが早い車となっていました。特に205はWRC(世界ラリー選手権)に参戦した車としての認知度が高くスポーティな車を求める人から高い人気があります。特に国内に導入されて人気の高かったGTIグレードは、1.6L5速MTモデルとなっていて、チューニングベース車両としても人気がありました。
205の後継車として、206、その後207、208と生産が続けられ、最新の208は同時にe-208も2019年に公開となり、2020年からガソリン車・電気自動車というパワートレーンが選択できるコンパクトカーの発売を開始しました。発売同年には日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて輸入車部門のインポートカーオブザイヤーを授賞しています。