スズキのリコール情報-令和4年7月21日リコール届出-

令和4年7月21日に、対象期間に製作されたスズキのハスラー等計63,108台についてのリコール届出が国土交通省に提出されました。

こちらの記事では、今回リコール届出されたスズキの詳しい情報についてご紹介いたします。

スズキ令和4年7月21日リコール情報

令和4年7月21日にリコール届出がされたスズキ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。

スズキ(ハスラー)令和4年7月21日 リコール届出情報

今回リコール届出がされたスズキ(ハスラー)等の不具合の部位は動力伝達装置(CVTコントローラ)です。

スズキ「ハスラー」等の不具合状況と改善内容

不具合の状況及び原因は、前無段変速機(CVT)において、CVTコントローラの制御プログラムが不適切なため、高負荷のキックダウン時等に、変速機構であるスチールベルトが滑り摩耗紛
が発生する場合があります。そのままの状態で使用を続けると、摩耗紛による油圧調整弁の摺動不良が起こり油圧不良となることで、最悪の場合、走行不能に至るおそれがあります。

改善内容としては、全車両、CVTを点検し、ベルト滑りがあると判断した場合は、CVTを交換します。また全車両、CVTコントローラを対策プログラムに書き換えます。なお、CVTを交換しなかった場合において、後日ベルト滑りがあると判断した場合は、CVTを無償交換します。

市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は4件、事故の有無はなしとなっています。

上記リコール届出がされたスズキ「ハスラー」等の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。

車名通称名:スズキ ハスラー ターボ仕様

型式:4AA-MR52S
対象期間:令和元年12月26日~令和4年6月16日
 車台番号:MR52S-100112~MR52S-301806
 リコール対象車台数:55,934台

車名通称名:スズキ ワゴンR ターボ仕様

型式:4AA-MH55S
対象期間:令和2年1月6日~令和4年6月16日
 車台番号:MH55S-920001~MH55S-924135
 リコール対象車台数:4,084台

車名通称名:マツダ フレアクロスオーバー ターボ仕様

型式:4AA-MS52S
対象期間:令和2年1月29日~令和4年6月16日
 車台番号:MS52S-100002~MS52S-300111
 リコール対象車台数:3,090台

スズキ「ハスラー」とはどんな車?

今回リコールの届け出があったハスラーは、スズキが生産販売しているモデルです。2022年8月の新車販売確報では軽自動車乗用車部門において、第8位と高順位についています。特に軽自動車の乗用車部門では、N-BOXやスペーシアといったハイトワゴンと言われる車がランキング上位になるのですが、軽SUVというカテゴリにおいてはハスラーが最も多く新車販売されています。なぜハスラーは軽SUVとして人気があるのか、こちらで解説します。

スズキハスラー

スズキのハスラーが軽SUVカテゴリにおいて、最も人気が高いことにはどのような理由があるのでしょうか。
まず、一つ目のハスラーが人気の高い理由はカラーバリエーションが多く、モノトーンカラーの5色(シフォンアイボリーメタリック・クールカーキパールメタリック・オフブルーメタリック・ブルーイッシュブラックパール3・ピュアホワイトパール)と、2トーンカラーの組み合わせによる8通り(ガンメタリック×バーミリオンオレンジ・デニムブルーメタリック・フェニックスレッドパール・ピュアホワイトパール、ソフトベージュ×アクティブイエロー・オフブルーメタリック・クールカーキパールメタリック・コーラルオレンジメタリック)があることから、様々なターゲット層に広くヒットしていることが挙げられます。

また、燃費性能が高いことも理由の一つで、ハスラーは燃料消費率25.0km/Lのマイルドハイブリッドカーです。日々の燃費が抑えられることもありますが、特に現在延長されているエコカー減税の対象車にもなるため、自動車重量税が新車購入時50%減税になることが購入につながっています。

リコール対象車ってなに?

リコール対象車とは、リコール制度の対象となる車のことを指します。リコール制度とは、道路運送車両法に基づく自動車やオートバイに、設計や製造段階による不具合が発見された場合に、その不具合により保安基準に不適合となる場合、メーカーや輸入業者が無料で回収を行い修理を行う制度のことです。自動車やオートバイにおけるメーカーによる自主改修は、リコール、改善対策、サービスキャンペーンの3つがあります。

リコール

リコールとは、自動車の構造または性能が自動車の安全上、道路運送車両の保安基準に適合しなくなるおそれがある状態もしくは、適合していない状態で原因が設計または製造段階の過程にある場合にその旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。

改善対策

改善対策とは、自動車の構造または性能が基準不適合状態ではないが、安全上または道路運送車両の保安基準上放置できなくなるおそれあるまたは放置できないと判断される状態で、原因が設計または製造段階の過程にある場合にその旨を国土交通大臣に届け出て自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。

サービスキャンペーン

サービスキャンペーンとは、リコールまたは改善対策に該当しない場合であり、商品性や品質の改善のためにメーカーが自主的に自動車を回収し無料で修理を行う制度のことです。

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