令和4年6月29日に、対象期間に製作されたトヨタ自動車のプリウス計8,669台と、クラウン計121台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたトヨタ自動車の詳しい情報についてご紹介いたします。
トヨタ自動車令和4年6月29日リコール情報
令和4年6月29日にリコール届出がされたトヨタ自動車対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
トヨタ自動車のプリウス 令和4年6月29日リコール届出(5172)の対象車
令和4年6月29日にリコール届出がされたトヨタ自動車「プリウス」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名: トヨタ プリウス
型式:DAA-ZVW30
対象期間:平成23年1月24日
車台番号:ZVW30-0275509
リコール対象車台数:1台
対象期間:平成21年5月14日~平成26年2月5日
車台番号:ZVW30-1008909~ZVW30-1795332
リコール対象車台数:4,266台
対象期間:平成21年5月15日~平成26年2月5日
車台番号:ZVW30-5009104~ZVW30-5740808
リコール対象車台数:4,402台
トヨタ自動車「プリウス」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたトヨタ自動車プリウスの不具合の部位は、電気装置(パワーマネジメントコントロールコンピュータ) です。
不具合の状況及び原因は以下です。
ハイブリッドシステムにおいて、異常判定時の制御プログラムが不適切なため、極低速から急加速するような高負荷走行時等に昇圧回路の素子が損傷した場合、フェールセーフモードに移行できないことがある。そのため、警告灯が点灯し、ハイブリッドシステムが停止して、走行不能となるおそれがあります。
改善内容としては、全車両、異常判定時の制御プログラムを対策仕様に修正します。当該制御プログラム修正後に素子が損傷して警告灯が点灯した場合は、電力変換器のモジュールを無償交換します。
社内からの情報による発見となり、不具合の発生件数は0件、事故の有無は無しとなっています。
トヨタ自動車のクラウン 令和4年6月29日リコール届出(5173)の対象車
令和4年6月29日にリコール届出がされたトヨタ自動車「クラウン」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名: トヨタ クラウン(事業用)
型式:DBA-GRS210
対象期間:平成24年12月24日~平成27年8月26日
車台番号:GRS210-6000713~GRS210-6017355
リコール対象車台数:16台
型式:DBA-GRS211
対象期間:平成25年5月31日~平成27年7月17日
車台番号:GRS211-6002532~GRS211-6006164
リコール対象車台数:6台
型式:DAA-AWS210
対象期間:平成25年1月28日~平成27年9月4日
車台番号:AWS210-6000256~AWS210-6095657
リコール対象車台数:91台
型式:DAA-AWS211
対象期間:平成26年7月14日~平成27年9月3日
車台番号:AWS211-6000293~AWS211-6005616
リコール対象車台数:8台
トヨタ自動車「クラウン」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたトヨタ自動車クラウンの不具合の部位は、灯火装置(前照灯) です。
不具合の状況及び原因は以下です。
前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがあります。
改善内容としては、全車両、全車両、前照灯の反射板を対策品に、レンズを新品に交換します。
市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は0件、事故の有無は無しとなっています。
トヨタ自動車「プリウス」とはどんな車?
今回リコールの届出があったトヨタ自動車のプリウスは30系と呼ばれるモデルで、現行の50系モデルの一つ前のモデルになります。30系プリウスは3代目モデルとなっており、販売期間は2009年5月18日から2015年12月までで、マイナーチェンジが半ばにあったため前期モデルと後期モデルがあります。こちらでは今回のリコール対象となった30系プリウスについて、詳しくご紹介します。
トヨタ自動車プリウス30系の特徴は
トヨタ自動車の3代目プリウスは、2009年5月18日に発売を開始しました。発売当時のグレード体系は、L・S・Gで、ベースグレードはLとなっています。駆動方式は2WDで、総排気量1,797㏄、最高出力73kW、99PSとなっていました。メインの駆動バッテリーはニッケル水素です。当時世界トップレベルの燃費性能38.0km/Lであったことや、1.8Lエンジンで2.4Lレベルの動力性能があるなど、話題となりました。