令和3年12月17日に、対象期間に製作されたUDトラックスのクオンの計1,539台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたUDトラックスの詳しい情報についてご紹介いたします。
UDトラックス令和3年12月17日リコール情報
令和3年12月17日にリコール届出がされたUDトラックス対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
UDトラックス(クオン)令和3年12月17日リコール届出の対象車
令和3年12月17日にリコール届出がされたUDトラックス「クオン」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:UDトラックス クオン ピンドルフック付フルトレーラ
型式:2PG-CW5BL 2PG-CW5BL改
対象期間:令和3年3月22日 ~ 令和3年11月18日
車台番号:JNCMBP0DXMU060996 ~ JNCMBP0D4NU067587
リコール対象車台数:21台
型式:2PG-CW5CA
対象期間:令和3年11月15日
車台番号:JNCMBP0DXNU067576
リコール対象車台数:1台
型式:2PG-CW5CL 2PG-CW5CL改
対象期間:令和3年3月18日 ~ 令和3年11月22日
車台番号:JNCMBP0D7MU060938 ~ JNCMBP0D2NU067829
リコール対象車台数:5台
車名通称名:UDトラックス クオン
型式:2PG-GK5AAB 2PG-GK5AAB改
対象期間:令和3年3月5日 ~ 令和3年12月1日
車台番号:JNCMB22A6MU058782 ~ JNCMB22A3NU068137
リコール対象車台数:1,119台
型式:2PG-GK5AAD
対象期間:令和3年3月5日 ~ 令和3年12月1日
車台番号:JNCMBP0A3MU060540 ~ JNCMB22A7NU068142
リコール対象車台数:318台
型式:2PG-GK5AAE
対象期間:令和3年3月9日 ~ 令和3年11月25日
車台番号:JNCMB22A9MU060560 ~ JNCMBP0A7NU067895
リコール対象車台数:73台
型式:2PG-GK5AAK
対象期間:令和3年3月19日 ~ 令和3年4月30日
車台番号:JNCMB02AXMU060989 ~ JNCMB02AXMU061608
リコール対象車台数:2台
UDトラックス「クオン」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたUDトラックス(クオン)の不具合の部位は電制エアドライヤー(セントラルシャシ入出力モジュール)です。
不具合の状況及び原因は、大型トラクタの電制エアドライヤーにおいて、セントラルシャシ入出力モジュールのエアドライヤー再生プログラムが不適切なため、当該ドライヤー乾燥再生動作が適切な頻度にて行われず、高湿度の圧縮空気が供給先のエアタンク及びトレーラーブレーキ回路内で結露し凝縮水が生成されてしまいます。そのため、そのままの状態で使用を続けると、高湿度の圧縮空気が各回路に供給され、結露によるシステム異常等の警告メッセージが表示されます。最悪の場合、トレーラー側ブレーキ回路内で凝縮水が凍結し、トレーラー側の主ブレーキが効かない、または駐車ブレーキ引きずりにより火災に至るおそれがあります。
改善内容としては、全車両、セントラルシャシ入出力モジュールのプログラムを、対策プログラムに書き換えます。また、初年度登録から2カ月以上経過した車両は、エアドライヤーのエア出力ポートを点検し乾燥剤の粒子等が付着している場合は、エアドライヤーカートリッジを新品に交換します。
市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は42件、事故の有無は無しとなっています。
UDトラックス「クオン」とはどんな車?
今回リコールの届け出を行ったUDトラックスは、1935年創立の歴史ある自動車製造メーカーです。UDトラックスの本社所在地は埼玉県で、クオンのような大型トラックの開発・生産・輸出・販売を行っています。ほかにも、中型・小型トラックの販売や、自動車部品の製造と販売のほか、ボルボ・ブランドの製品の輸入と販売も行います。
UDトラックスの大型トラックQuonクオンは、最新の電子制御ステアリングシステムを搭載するなどドライバーがより使いやすく、よりスムーズな運転が出来るようになっています。こちらでは、UDトラックスのクオンの運転環境をさらに良くする最新装備について、詳しく解説します。
UDトラックスのクオンに搭載される運転性能革新の装備とは
最新の現行モデルUDトラックスのクオンには、運転シートにベルトインシートを装備しています。運行中の安全のためにも欠かせないシートベルトですが、長距離運転ドライバーにとって圧迫感はストレスにつながります。今回クオンに装備されたベルトインシートは、シートベルトをシート本体に組み込むことで、シートのサスペンションの動きにシートベルトが追従することが可能になっています。走行中のシートベルトの圧迫感を軽減させるとともに、運転手の体型に合わせて調整できるようになっているため、長距離運転をするドライバーのストレス軽減にもつながっています。