令和2年9月17日に、平成30年7月13日~令和元年9月25日に輸入されたDS AUTOMOBILESのDS7計102台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされたDS AUTOMOBILES DS7の詳しい情報についてご紹介いたします。
自動車のリコール制度
自動車のリコール制度とは、設計や製造段階を原因とする不具合が特定の自動車(オートバイを含む)および原動機付自転車に発見され、その不具合により保安基準に不適合となる場合、道路運送車両法第63条の3に基づき、メーカーや輸入業者が国土交通大臣へその旨をあらかじめ届け出て、該当する製品を無料で修理をする制度のことです。日本では1969年6月に運輸省の通達でリコール届けの受付が開始されました。1994年7月には、道路運送車両法改正でリコール制度が法律で明記されて1995年1月に施行されました。
リコール
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことです。リコール対象車であるにも関わらず放っておいた場合は、重大な事故に繋がる可能性があります。
改善対策
改善対策とは、リコール届出と異なり道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことです。改善対策対象車になった場合、リコール対象車と同様にはやめの点検・修理をしましょう。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコール、改善対策には該当せず、その不具合が原因で品質上の問題など不快な思いをする可能性がある状態の車に対して商品性・品質の改善措置を行うことです。サービスキャンペーンの該当は、放置していても重大な事故等の危険に繋がることはないとされています。しかし、はやめに対応をしておくことにこしたことはないでしょう。
DS AUTOMOBILES令和2年9月17日リコール情報
令和2年9月17日にリコール届出がされたDS AUTOMOBILES対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
DS AUTOMOBILES令和2年9月17日リコール届出の対象車
令和2年9月17日にリコール届出がされたDS AUTOMOBILESのDS7対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
通称名:DS AUTOMOBILES DS7
型式:LDA-X74AH01
車台番号:VR7AJEHZRKL029235~VR7AJEHZRKL087130
リコール対象車台数:計102台
DS AUTOMOBILES DS7の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたDS AUTOMOBILES DS7不具合状況は、エンジンコントロールユニットにおいて制御プログラムが不適切なため、長時間市中走行した後に急激な加速をした際、尿素SCRシステムが正常に作動していないと誤診断し警告灯が点灯するおそれがあるとのことです。改善内容としては、全車両エンジンコントロールユニットを対策プログラムに書き換えを行います。