令和3年5月20日に、対象期間に製作されたダイハツのグランマックス等の計4,164台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出されたダイハツの詳しい情報についてご紹介いたします。
ダイハツ令和3年5月20日リコール情報
令和3年5月20日にリコール届出がされたダイハツの対象車(OEM車)および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
ダイハツ(グランマックス)令和3年5月20日リコール届出の対象車
令和3年5月20日にリコール届出がされたダイハツ「グランマックス」等の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:ダイハツ グランマックス(寒冷地仕様車 )
型式:5BF-S413V
対象期間:令和2年9月14日~令和3年2月25日
車台番号:S413V-0000101~S413V-0000134
リコール対象車台数:34台
型式:5BF-S413P
対象期間:令和2年9月21日~令和3年2月8日
車台番号:S413P-0000101~S413P-0000124
リコール対象車台数:24台
車名通称名:トヨタ タウンエース(寒冷地仕様車 )
型式:5BF-S403M
対象期間:令和2年9月11日~令和3年2月15日
車台番号:S403M-0000299~S403M-0003627
リコール対象車台数:63台
型式:5BF-S413M
対象期間:令和2年9月7日~令和3年3月1日
車台番号:S413M-0000101~S413M-0002322
リコール対象車台数:2,208台
型式:5BF-S403U
対象期間:令和2年9月14日~令和2年12月15日
車台番号:S403U-0000225~S403U-0001142
リコール対象車台数:6台
型式:5BF-S413U
対象期間:令和2年9月7日~令和3年3月1日
車台番号:S413U-0000101~S413U-0000975
リコール対象車台数:867台
車名通称名:マツダ ボンゴ(寒冷地仕様車 )
型式:5BF-S403Z
対象期間:令令和2年9月28日~令和3年2月25日
車台番号:S403Z-7000103~S403Z-7000724
リコール対象車台数:87台
型式:5BF-S413Z
対象期間:令和2年9月17日~令和3年3月1日
車台番号:S413Z-7000101~S413Z-7000424
リコール対象車台数:323台
型式:5BF-S403F
対象期間:令和2年10月2日~令和3年2月26日
車台番号:S403F-7000191~S403F-7000801
リコール対象車台数:120台
型式:5BF-S413F
対象期間:令和2年9月24日~令和3年2月26日
車台番号:S413F-7000101~S413F-7000535
リコール対象車台数:432台
ダイハツ「グランマックス」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたダイハツ(グランマックス)の不具合の部位は電気装置(ボデー総合制御コンピュータ)です。
不具合の状況及び原因は、寒冷地仕様車のヒューズブロック内にあるボデー統合制御コンピュータにおいて、制動灯を制御する回路の設計が不適切なため、ワイパー作動時のノイズによってヒューズブロックに過電流が流れて内部素子が破損するものがあるとわかりました。そのため、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合制動灯が点灯しなくなるるおそれがあります。
改善内容としては、全車両、ヒューズブロックの部品番号を確認し、該当するものはボデー統合制御コンピュータを対策品に変更したヒューズブロックと交換します。
市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は71件、事故の有無は、なしとなっています。
ダイハツ「グランマックス」とはどんな車?
今回リコールの届け出があったダイハツのグランマックスは、ダイハツが製造販売しているハイゼット、ハイゼットグランカーゴの実質的な後継モデルとして、インドネシアにあるアストラダイハツモーターが生産し、インドネシアで販売されている小型商用車です。その後、日本国内へ輸出され販売されていましたが、日本国内での販売はトヨタブランドからタウンエース(販売チャネルによってはライトエース)のみとなっていました。その後2020年6月から、国内ダイハツブランドでも扱われることとなり販売が開始しました。こちらでは、ダイハツのグランマックスについて詳しくご紹介します。
ダイハツのグランマックスの特徴とは
インドネシアのアストラダイハツモーターからの輸入によって販売されている、グランマックスの特徴をいくつかご紹介します。
まず1つ目の特徴は、ぬかるみのあるところや未舗装道路での走行時に砂地にはまってしまった時により強いトラクションを発揮するセンターデフロック機構を搭載しています。
2つ目の特徴は、道幅が狭い住宅地や駐車スペースでも取り回しやすい最小回転半径4.9mであることです。街中での商用車としての働きだけでなく、農作業等で未舗装道路を走る時の走行性能も高いことが特徴となっています。
さらに3つ目の特徴は、小型商用車向けに新開発された2NR-VEエンジンを搭載していることです。荷物を積み込んだ状態で、停車や発信を繰り返すことが多い日本の都市部の交通事情にあったエンジンで、体中速域でのトルクの使い方が良く、燃料消費率を良くすることが出来ています。グランマックスカーゴの2WD5MT車は15.5km/L、グランマックストラックは2WD5MT車で15.6km/Lなっています。(いずれもJC08モード)