令和3年3月9日に、対象期間に製作された三菱ふそうのふそうエアロスターの計2,146台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届出された三菱ふそうの詳しい情報についてご紹介いたします。
三菱ふそう令和3年3月9日リコール情報
令和3年3月9日にリコール届出がされた三菱ふそう対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
三菱ふそう(ふそうエアロスター)令和3年3月9日リコール届出の対象車
令和3年3月9日にリコール届出がされた三菱ふそう「ふそうエアロスター」の対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
車名通称名:三菱ふそう ふそうエアロスター
型式:QDG-MP35FM
対象期間:平成25年6月11日~平成26年8月1日
車台番号:MP35FM-63002~MP35FM-63519
リコール対象車台数:16台
型式:QDG-MP35FP
対象期間:平成25年6月12日~平成26年7月16日
車台番号:MP35FP-63001~MP35FP-63533
リコール対象車台数:22台
型式:QKG-MP35FK
対象期間:平成25年6月7日~平成29年8月21日
車台番号:MP35FK-63001~MP35FK-66030
リコール対象車台数:46台
型式:QKG-MP35FM
対象期間:平成25年6月5日~平成29年8月4日
車台番号:MMP35FM-63001~MP35FM-66134
リコール対象車台数:330台
型式:QKG-MP35FP
対象期間:平成25年8月6日~平成29年8月7日
車台番号:MP35FP-63003~MP35FP-66109
リコール対象車台数:261台
型式:QKG-MP37FK
対象期間:平成25年5月29日~平成26年7月30日
車台番号:MP37FK-63001~MP37FK-63549
リコール対象車台数:217台
型式:QKG-MP37FM
対象期間:平成25年5月29日~平成26年6月6日
車台番号:MP37FM-63001~MP37FM-63518
リコール対象車台数:89台
型式:QKG-MP38FK
対象期間:平成26年7月18日~平成29年8月22日
車台番号:MP38FK-64011~MP38FK-66439
リコール対象車台数:838台
型式:QKG-MP38FM
対象期間:平成26年8月1日~平成29年8月21日
車台番号:MP38FM-64001~MP38FM-66176
リコール対象車台数:327台
三菱ふそう「ふそうエアロスター」の不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされた三菱ふそう(ふそうエアロスター)の不具合の部位は原動機(制御プログラム)です。
不具合の状況及び原因は、大型路線バスにおいて、エンジンECUの制御プログラムが不適切であることがわかりました。そのため、最大燃焼圧力がコンロッドの許容限度を超える場合があります。コンロッドの許容限度を超えた状態で使用を続けると、コンロッドに亀裂が生じ、最悪の場合コンロッドが破損して走行不能及び火災に至る恐れがあります。
改善内容としては、全車両、エンジンECUの制御プログラムを対策品に書き換えます。
こちらは、市場からの情報による発見となり、不具合の発生件数は13件、事故の有無は無となっています。
三菱ふそう「ふそうエアロスター」とはどんな車?
今回リコールの届け出があった三菱ふそうのふそうエアロスターは、三菱ふそうトラック・バス株式会社が製造販売を行っている大型路線バスです。毎日の交通手段として利用されているバスとなり、日本中の街を走行し運用されています。お子様や高齢のお客様、車い椅子やベビーカーを押しているお客様などさまざまなお客様への配慮が必要となる路線バスのため、15標準仕様ノンステップバス認定制度に対応したバスとなっています。こちらでは、三菱ふそうのふそうエアロスターについて詳しくご紹介します。
三菱ふそう・ふそうエアロスターの始まりは70年以上前
三菱ふそうから販売されているふそうエアロスターは、始まりは1950年の三菱初のリアエンジンバスで、1950年(昭和25年)の発売が初めと言われています。その後初代エアロスターが製造販売されたのが、1984年です。三菱自動車工業製のエアロバスというバスがすでに販売されており、そのバスに次いだ名前としてエアロスターという車種名が与えられました。現行車種は、2017年から販売されているモデルで、最新の環境技術を搭載しています。バスやトラックといった大型車両の場合、どうしても燃費が悪くなったり、ディーゼルエンジン車両が多くなるため、排出ガス量がネックとなりやすいのですが、エアロスターは高効率のエンジンを搭載しており、省燃費性能が高くO2排出量も低減が可能になっています。