令和2年7月31日に、平成30年9月から令和2年4月に輸入したジープの一部車両について、国土交通省にリコール届出が提出されました。
こちらの記事では、今回出されたリコール届出の詳しい内容についてご紹介したいと思います。
ジープのリコール情報
令和2年7月31日にリコール届出がされたジープ対象車および不具合状況と改善内容ついてご説明いたします。ご自身が所有するジープがリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ、照らし合わせてご確認ください。
令和2年7月31日リコール届出のジープ対象車
令和2年7月31日にリコール届出がされたジープ対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名と型式を照らし合わせてご確認ください。
通称名:ラングラー・アンリミテッド、ラングラー、チェロキー
型式:ABA-JL20L 、ABA-JL36L 、ABA-JL36S 、ABA-KL32L
車台番号:1C4HJXKN0JW254193~1C4HJXLNXLW256289、1C4HJXKG0LW157693~1C4HJXMGXLW255031、1C4HJXGG0KW586890~1C4HJXJGXLW225404
製作期間:平成30年09月10日~令和02年04月30日
リコール対象車台数:計7,868台
不具合状況と改善内容
ABA-JL20L 、ABA-JL36L 、ABA-JL36S は、トランスミッションハーネスの配策が不適切なため、ハーネスと触媒との距離が十分に確保されていないものがあるとのことです。そのため触媒の熱によりハーネスが溶損し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。改善内容としては、全車両のエンジンルーム内のトランスミッションハーネスの配策を修正します。なお、ハーネスが溶損している場合には、ハーネスを新品へと交換を行います。
ABA-KL32Lは、パワートランスファーユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、不整地における過負荷走行を行うなどにより当該ユニットが故障した際にセーフモードが機能せず、警告灯の点灯なく前輪に動力が伝達されず走行不能になるとともに、パーキングロックが効かなくなるおそれがあります。改善内容としては、全車両パワートランスファーユニットに関わる制御プログラムを、セーフモード機能を追加した対策プログラムに書き換えを行います。
リコール対象車は点検・修理を
所有している車がリコール対象車になったときは、まずはディーラーや自動車販売店に連絡をしましょう。リコール対象の点検・修理はそのメーカーしか行えないため、車の整備工場であればどこでも良いというわけではありません。ですので、まずはディーラーや自動車販売店に連絡をして指定された場所で点検・修理をはやめに行ってもらいましょう。リコール対象の点検・修理は無料となっていますので、費用の心配はいりません。リコール対象と知りながらも放っておくことは、重大な事故にも繋がりかねませんので、リコール対象車とわかったらはやめの対処をおすすめいたします。