令和2年8月27日に、平成27年6月16日~平成29年1月7日に輸入されたボルボ計4,492台についてリコール届出が国土交通省に提出されました。
こちらの記事では、今回リコール届け出がされたボルボの詳しい情報についてご紹介いたします。
ボルボ令和2年8月27日リコール情報
令和2年8月27日にリコール届出がされたボルボ対象車および不具合状況と改善内容についてご説明いたします。ご自身が所有する車がリコール対象車かどうかご心配の方は、車検証をお手元にご準備のうえ照らし合わせてご確認ください。
ボルボ令和2年8月27日リコール届出の対象車
令和2年8月27日にリコール届出がされたボルボ対象車は以下になります。車検証に記載されてある通称名、型式、車台番号を照らし合わせてご確認ください。
通称名:ボルボ S60、ボルボ V60、ボルボXC60、ボルボ V60クロスカントリー、ボルボ V40、ボルボ V40クロスカントリー
型式:LDA-FD4204T、LDA-FD4204T、LDA-DD4204TXC、LDA-FD4204T、LDA-MD4204T、LDA-MD4204T
車台番号:YV1FSA8RDG2390221 ~ YV1FSA8RDH2428936、YV1FWA8RDG1285123 ~YV1FWA8RDH1347764、YV1DZA8RDH2000449 ~YV1DZA8RDG2927458、YV1FZA8RDG1004654 ~ YV1FZA8RDH1030812、YV1MVA8RDG2270101 ~ YV1MVA8RDH2396755、YV1MZA8RDG2091006 ~ YV1MZA8RDH2123926
リコール対象車台数:計4,492台
不具合状況と改善内容
今回リコール届出がされたボルボの不具合状況は、エンジン冷却装置において、エア抜き設計が不適切なため修理等により冷却水を再充填する際に、専用特殊工具を正しく使用しない場合、冷却装置からエアが抜けないことがあるとのことです。そのため冷却が不十分となり、最悪の場合エンジンルームが火災に至るおそれがあります。改善内容としては、全車両エンジン冷却装置にエア抜きホースの追加を行います。
自動車のリコール制度
自動車のリコール制度とは、設計や製造段階を原因とする不具合が特定の自動車(オートバイを含む)および原動機付自転車に発見され、その不具合により保安基準に不適合となる場合、道路運送車両法第63条の3に基づき、メーカーや輸入業者が国土交通大臣へその旨をあらかじめ届け出て、該当する製品を無料で修理をする制度のことです。日本では1969年6月に運輸省の通達でリコール届けの受付が開始されました。1994年7月には、道路運送車両法改正でリコール制度が法律で明記されて1995年1月に施行されました。
リコール対象車は車検に通せる?
リコール対象車は車検に通せるのか?リコール対象車と車検の関係性についてご説明いたします。車検前にリコール対象車とわかった場合などはこちらを参考にしてみてください。
車検に通せないリコール対象車のケース
車検に通せるか通せないかは、リコール対象箇所が車のどの部分かにより異なります。リコール対象となっている箇所が公道を安全に走るうえで必要な保安部品をはじめとする、車検検査該当項目のなかに含まれている場合は、車検が通せない可能性が高いと考えられます。自動車の保安部品とは、公道を走行する車両を対象として安全を確保するために、法令で装備が義務付けられている部品のことです。おもにブレーキや警音器、ヘッドライトなどになります。
タカタ製エアバッグ装着の場合は車検不合格
タカタ製エアバッグのリコール対象で異常破裂する危険性が高い未改修車両について、国土交通省は平成30年5月1日より車検で通さない特例措置を定めました。タカタ製エアバッグ装着の未改修車輌は車検に通りません。これは、事故が起きた際にエアバッグをガスで膨らませる「インフレータ」という装置に不具合が多く見られましたことによる特例です。インフレータが異常破裂を起こし、金属片が飛び散るという非常に危険な事象です。車検に合格するためには、部品交換が必要となっています。
車検の前にリコールの対処を
車検に通るかどうか不安な方は、車検を通す前に自動車メーカーのディーラーにて点検・修理を行ってもらうのが確実です。リコール対象箇所の点検・修理は無料でしてもらえますので、出来るだけ早めに点検・修理を依頼しましょう。